公演情報

座・高円寺 冬の劇場25
流山児★事務所 公演
『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』

作/清水邦夫 
演出/西沢栄治 
芸術監督/流山児祥

2019年
2月1日(金)〜10日(日)
会場:座・高円寺1

1982年初演、清水邦夫のまぼろしの名作が今よみがえる!


 

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流山児★事務所
2018年度 新人募集
劇団で活動することに興味がある人を募集します。

【募集人員】
6名 (俳優・スタッフ・制作)
18歳以上35歳未満。
国籍不問。心身ともに健康な男女

【第一次審査:書類選考】
以下を流山児★事務所まで郵送してください。
(1)履歴書(連絡のつく電話番号とメールアドレスを記載のこと)
(2)写真1点(バストアップ)
(3)作文「流山児★事務所に入団してやりたいこと」(400字程度)


【第二次審査:実技・面接】
書類選考通過者のみ、連絡いたします。
※実技審査料3,000円は当日持参のこと。
※スタッフ・制作は面接のみ(無料)です。

【入団後の活動】
流山児★事務所の活動に準じていただきます。
優秀な新人は劇団公演、海外公演などに参加できます。

【入団後の費用】
(1)入団金:50,000円
(2)研修費+稽古場維持費:月額10,000円(月納)
※入団1年後には稽古場維持費:月額5,000円のみとなります。

【お問合せ・応募先】
流山児★事務所 新人募集係
〒162-0045 東京都新宿区馬場下町60番地 まんしょん早稲田307
TEL:03-5272-1785(平日13時〜17時)
E-MAIL:mail@ryuzanji.com

情報詳細
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様々なる「劇評」今村修(演劇評論家)[雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた]

★様々なる「劇評」 BY今村修(演劇評論家)

昨夜は、流山児★事務所「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」(作=清水邦夫、演出=西沢栄治)@座・高円寺1。戦時中に散り散りになってしまった少女歌劇団を、30年余の時を経て再結成しようと夢見るかつてのファンや団員の物語。1982年の蜷川幸雄演出による初演では、宝塚OGを大集結させたことでも話題を呼び、2009年には同じく蜷川演出、鳳蘭、三田和代主演で再演された。

北陸の地方都市でかつて人気を集めた石楠花少女歌劇団。華やかな娘役・風吹景子(松本紀保)とクールな男役・弥生俊(伊藤弘子)のトップコンビは「バラ戦士の会」という熱狂的なファングループを生むほどだったが、慰問に出かけた工場で爆撃に会って、景子は頭に傷を負って時が止まり、他のメンバーもバラバラになって俊は今も行方が知れない。ところが1970年代の大火のショックで景子が目覚めた。バラ戦士の残党、新村(池下重大)、坪田(甲津拓平)、六角(井村タカオ)、畑(龍昇)は、新聞記者の北村(木暮拓矢)とその弟・次郎(照井健仁)を巻き込んで、景子を中心に新作「日本海遥か┄┄新ロミオとジュリエット」の上演を企む。そのために新聞に出した広告を呼んで、紗織(村松恭子)、和美(麻乃佳世)、京子(小林麻子)かつての団員が次々と集まってくる。そしてついに俊も。だが彼女の瞳は光を失っていた。

かつて、挫折感を抱きしめた抒情と情念の闘争劇を次々と生み出した清水・蜷川コンビ。それが蜷川の商業演劇進出を巡って決裂。8年の時を経て、2人が再び手を組んだのが日生劇場を舞台にしたこの作品の初演だった。そのことを私たちは知っている。だから、失われた劇団、かつての情熱を取り戻そうとするこの劇に、景子と俊についつい2人の姿を重ねてしまいたくなる。それは間違いではないだろう。

だが敗戦から70年余、作品の初演からでも35年以上が経った。もはや作品がバックステージストーリーの呪縛から解放されても良い頃だろう。流山児★事務所のこの舞台には、そんな確信的な挑発が込められているように見える。エンターテインメント性を前面に押し出し、身体を信じた疾走感といかがわしさで空間を埋め尽くす。老若30人余のジュリエットたちが舞台端の闇からワラワラと湧き出してくる場面の混沌、それがたちまち、華やかなダンスに転じる驚き。松本と伊藤が華を競い、年齢も体形もバラバラなバラ戦士たちが各人各様の得意技を活かしてドラマを攪乱する。日生劇場、シアターコクーンで初演、再演されたいかにも蜷川好みの設定を、あくまで西沢流に、小劇場流に、客席数230余の座・高円寺で遊んでみせる。そこには蜷川に対する深いオマージュと共に、挑戦者としての意地が込められているようにも見えた。

作品が成立前史の呪縛を離れたように、登場人物たちも過去の栄光、止まってしまった時間から解放される。それは、自らの老いを自覚することであり、世知辛い世間を受け入れることだ。苦く、辛い。それを敢然と拒否する者もいる。だが、多くのバラ戦士の残党や、多くのジュリエットら凡人≠ヘ頭を上げて新しい世界へと歩きだしていく。

クライマックスで突然柱時計の大きな音が響き始める演出に身が震えた。そう、この舞台は追憶の劇ではなく旅立ちの劇だったのだ。次代のロミオともいえる夏子の「動け!動け!そして自分の歌をうたえ」という最後のアジテーションに胸を突かれながら、この劇の作り手たちの確かな意志表示を突き付けられた思いがした。(敬称略)

2019-02-08 18:26 この記事だけ表示   |  コメント 0

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