中央の横に長い演技スペースを観客席が挟む対面方式
下手に冷蔵庫、椅子が4脚。4隅のベッド。
開幕前に、映画「荒馬と女」The Misfits。現代の意味は「(社会に)適合しなくなった者たち」という意味である。作者の意図がズバリ。1961年公開のアメリカ映画であり。マリリン・モンロー、クラーク・ゲーブルの遺作。そう、この作品の本質、「適合しなくなった者たち」なのであろう。
『ハイ・ライフ』は、モルヒネ中毒者4人の物語 銀行の機械を奪うために。ワイルドで、コミカルで、開始後30分後から笑ってしまった。ディック(千葉哲也)は、非常に狡猾で経験豊富な前科者で、リーダー。旧友や刑務所の仲間たちをチームしてまとめていく。病弱な犯罪者ドニー(若杉宏二)は天才、そして暴力的なバグ(塩野谷正幸)、そして女にモテル新人ビリー(小川輝晃)という4人。
今回も完璧な計画ではなく、杜撰な計画で銀行強盗を実行していく。流山児演出は、この4人の性格、考え方を丁寧に描き出していく。それは滑稽でもあり・・・。塀の中の人間は裏切らない、たった一人ビリーは塀の中に入っていない。塀の中では、衛生管理ができていて、エイズなんかに罹患することはない。麻薬を打ちまくっても。 享楽的な暴走・・・死にたい・・上手いな。