楽塾公演『楽塾歌舞伎☆十二夜〜2013海外版〜』7月13(土)〜21(日)
新人公演『架空の情熱〜劇的なるものをめぐって』7月29(月)・30(火)ともにSpace早稲田。
「アトミック☆ストーム」のバラシの翌日、稽古場片付けの日に既に客席も作り、その翌々日には本番同様の舞台に・・・・さすがやる事が早い。劇団でしかできないことである。
楽塾は平均年齢61歳、16年の歴史を誇る劇団内ユニット、中高年演劇のパイオニアであり世界に類のない役者集団である。シェイクスピアの「十二夜」には今回で3回目の挑戦。歌舞伎風というか時代劇に翻案し、完全音楽劇に仕上がった。6ヵ月以上の稽古でほぼ揺るぎのない作品に仕上がりつつある。照明のROMIさんも稽古場に・・・、本番近し。
新人公演は今年4月入団の佐原由美、艶嬢さとみの2人、去年4月入団の五島三四郎、宮川安利、2011年入団の鈴木麻名実の5人の劇団新人に加えて「地球☆空洞説」で出演した同世代の山下修吾の6人。こちらは20歳から25歳まで。五島三四郎、佐原由美、宮川安利は楽塾のスタッフでもある。つまり彼らはお昼12時から夜22時過ぎまでほぼ1日中Space早稲田の日々が続いているのである。
まさに芝居三昧の日々、365日芝居漬けの「新人」実践育成である。ま、谷、拓平、イワヲ、七緒、畝部の世代はそんな「滅私奉公」の日々がほぼ10年以上続いた。新人の頃から「世界中」を旅しているのも彼らの世代である。
山下直哉以降の世代も「そんな海外や旅」と様々な演劇的体験をして育っていくことになる。流山児★事務所の次世代は「確実に」成長している。 3世代同居の過激でより真摯な「世界演劇の地平」にある正統派(スタンダード)劇団である。3世代同居というべき歴史を持った劇団であり、俳優育成もきちんとやっている文学座もすごいが、文学座は何故か「世界」を目指さない、なぜか「国内」に閉じこもっている奇妙な「海外戯曲紹介劇団」でもある。あれって何。ま、どーでもいいか。
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この2,3日メチャすごい勢いで新人公演「架空の情熱」ほぼオペレッタ?、ミュージカル?といった感じで進んでいます。音楽もピッタリ!総て流山児★事務所のオリジナル音楽。いや凄い。全員で歌う5曲、3声!それにしても、宮川安利音楽監督、君は凄いよ。
「架空の情熱」稽古4日目の21(金)、なんとかキャスティング、テキスト決定。全員で歌う5曲は決定。それにしても歌のレベルは近年の新人たちの中でダントツ!さすが、ミュージカル劇団。『アトミック☆ストーム』の経験が・・・・。それにしても総てオリジナル楽曲、流山児★事務所は凄い才能の宝庫であることを実感している稽古場。
かくいう、私も、すがに10時間稽古はヘビー?ってかんじの日々である。ま、面白いからイイケドネ!!