朝早く起きて『狂人教育』の演出用の資料の点検。三チームどうするか?
お昼前に演出者協会の和田事務局長よりTEL。
今日18時から世田谷パブリックシアターのセミナールームで「演劇教育について」のシンポジュウムありの情報。
ロシアのサンクト・ペテルブルグ演劇大学の副学長セルゲイ・D・チェルカスキ教授をかこんで、永井愛氏、栗山民也氏に加えて評論家の村井健氏の司会のトーク。
7月から演出者協会の企画でロシア演劇のいわゆる「スタニラフスキー・システム」についての大企画。
忙しさにかまけてまったくいってなかった、申し訳ない。
文化庁の優秀指導者特別招聘というヤツ。
夕方、馬場の喫茶店で『オールドバンチ』の打ち合わせ、山元清多氏と。
銀行強盗の話しなんだが、その中にジジイたちの怒りを如何に盛り込むかの打ち合わせ。
ついつい話しは脱線し、若し大政翼賛会的状況になったらどうするか?のはなしに・・・・・金子光晴的な生き方が果たして俺に出来るか?ということに・・・・・。
で、三好十郎の戯曲を一回やれ!元兄イにといわれ、三軒茶屋へ。
『オールドバンチ』のポスター写真、アラーキーの撮影決定!!乞う御期待!
「演劇団」以来久しぶりのタッグだ。よろしくお願いいたします。
18時から3時間以上、日本の演劇教育というより俳優教育についてのシンポ。
聞いているとスタニスラフスキーシステムなんてモノは「俳優の自立」についていってるだけ。俳優は創造主体でなければならない!なんて当たり前じゃん。
セルゲイさんはまさに優秀指導者であることに敬意を払いながら、いままである種イデオロギー的に理解していたスタニスラフスキー・システムなるモノがじつに単純に理解でき笑ってしまった。
さらに、聞いていてロシアや西洋演劇のある種の「貧しさ」=言葉を軸とした現代演劇ってヤツを後生大事にして日本の近代=現代演劇は生きてきたんだなあ?というのが感想。
それもいわゆるインテリと言うヤツに牛耳られて・・・・・。
<提案された状況の中で「核心」を探す>、とか<集中・分析・再現>とかいう当たり前に「他者」とドラマを作る根本を、えらそうにメソッドとかシステムとかいう元祖・本家争いの話に聞こえるのは私のひねくれ根性?
さいごに、私は「アジアの演劇の豊かさ」と日本演劇の持つ多様性と、アジア演劇が本来持つ「異文化交流性」をしゃべった。
それから、職業としての「俳優の自立」の根拠としてのスタ・シスよりスタッフも出来る総合芸術としての「貧しき舞台芸術家」=体を張った役者をこそ目指すべきだと!一気にしゃべる。
永井さん、栗山さんらと三軒茶屋で呑む。
オキナワで栗山さんは仕事しているらしく、楽しそうに沖縄の演劇人との仕事について語った。
永井さんと久しぶりにゆっくり芝居について話す。
私のブログをみているらしく、今日も15年住んでいる、我が6畳1間のボロ・アパートの「アスベストの天井」のその後、を心配してくれていた・・・・・・。
「その後」ペンキ塗っただけでーす。ひょっとして私が肺気腫になったら「アスベスト被害」で・・・・・・・。
今日は、久しぶりにガキの頃の演劇青年に戻って「スタニスラフスキー・システム」?について考えた1日であった。
結局12時過ぎまで痛飲、タクシーで事務局の佐々木君と同乗し帰宅、佐々木君は江戸川橋。
そういえば、エクササイズ、シーンスタディ、散文でシーンを作る、ルコック・システム、メソード演技、とイロイロやってるなあ・・・・・。
「水はただ、飲めばいい、タバコはただ、吸えばいい!」と言ったのはジェームス・ディーンだっけ?
演技、俳優教育ねえ?
歌舞伎台本もまた現代演劇のテキストである。
無数に「街」の中にえんげきの源泉は転がっているのだ。「なに」を「いかに」使うかだ。
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