BY ヨーロピアンパパ ブログ。
前半の絢爛な舞台運びは、とりわけあまり芝居を生で見たことのない若い子に楽しんで欲しいなあと感じた。
うーん、すごくわくわくした。マクベス 1
武将として長けたマクベスが魔女の予言を信じ、権力欲に走る過程。ゆるぎないダンカン王の威厳と信頼
が今一つ印象付けられればさらに物語は加速しただろう。
夫婦の微妙な愛の関係は、微妙な裏切りの関係。
微妙な信頼の関係は、微妙な破滅の関係。
若杉マクベスと伊藤マクベス夫人は、現代の夫婦の雛形の中で、コミカルに野望を演じ、微妙に歯車のかみ合わなくなった関係は、錯乱し堕ちていった。
「戦争」という2文字がリアリティを持つ今の時代に、マクベスはまた輝きを放つ。
細かい部分にも配慮の行き届いた舞台、永遠の人間ドラマは心を熱くしました。