12月の演劇界はイジョーな公演ラッシュ。
サイコシス『G線上のアリア』深海洋燈『戦争で死ねなかったお父さんのために』
青年劇場『殺意』天動虫『アナンケ~宿命の女神~』
3年ぶりの流山児祥シニアワークショップ公演『瓦礫のオペラ』上演を間に挟んで、
この2週間余りで、新宿梁山泊『奇妙な果実/マルコムXと金嬉老』
座・高円寺レパートリーシアター『ジョルジュ』、亜細亜の骨・影絵劇『鯨生GEIO』、
桟敷童子『老いた蛙は海を目指す』、ドナルカ・パッカーン『オッペケペ』と観劇が続いた。
そして、2022年12月の観劇の〆は今日お昼@新宿西口公園で、
水族館劇場・さすらい姉妹の路上劇『むすんでひらいて』の10本。
今年も100本を超える芝居を観ることができた。
30年あまり、毎月5〜10本の芝居を観ることをノルマに課している。
演劇評論家でもないのに、なんでそんなに観るんですかと聞かれると
「芝居がすきだから」「役者が好きだから」とシンプルに応えることにしている。
プロデューサーだから当たり前と言えば当たり前だが、
活きのイイ役者、活きのイイ舞台を見るとそれだけで
わたしのようなシアターゴーアーには愉しいものです。
来年も出来るだけ観るつもりです。
自らの感性の蛸壺化を防ぐためには常に《他者》を知る=理解することからしか始まらない。
流山児★事務所2022年を振り返ってみる。
2月、ウクライナ戦争に合わせたような別役実の不条理演劇『不思議の国のアリス』
スズキ拓朗:演出からスタートした。不条理演劇とは「抵抗の演劇」であることを再認識。
5月わかぎゑふ:新作書下ろし『黒塚』もまた、戦争の悲惨さとニンゲンの業を描く時代劇。
2作ともわたしたちの本拠地:スズナリで上演。
7月はシニア劇団=シアターRAKUの新作、シェイクスピア翻案時代劇『から騒ぎ』
を知立文化会館と恵比寿の新劇場:アルファ東京で上演。
いつものように、高校生やシニアの皆さんとのワークショップも開催=交流した。
夏と秋は目玉企画、宮本研作品連続上演8月『夢・桃中軒牛右衛門の』
10月『美しきものたちの伝説』下北沢B1で好評上演。
『夢・桃中軒牛右衛門の』はコロナ感染で残り3ステージが
無念の「公演中止」となったが『美しきものの伝説』は完走できた。
11月、2年前コロナで上演中止となった唐十郎:作、小林七緒:演出『ベンガルの虎』をスズナリで上演できた。
新作、アングラ、新劇の名作戯曲の再構築=現在の視点で読み直す上演企画を進めた2022年であった。
この試みは、若い演劇人とコラボして2023年以降も続けます。
2023年2月1日〜12日@Space早稲田上演予定の寺山修司:作、
三上陽永:演出『血は立ったまま眠っている』絶賛稽古中です。是非ご覧ください。
今年のご愛顧に感謝するとともに来る2023年も流山児★事務所をご贔屓の程、お願いします。
わたしたちは元気です。なお、流山児★事務所は「若い力」を募集中です。
シアターRAKUには2人の新人が入団しました。
ぜひ、劇団の門を叩いて下さい。待ってます!