公演情報

流山児★事務所公演
『叛乱のオペラ〜喜劇阿部定1936〜』

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原作⦿岸田國士「風俗時評」、佐藤信「喜劇阿部定」、伊藤裕作「短歌阿部定」ほか

構成・脚色・演出⦿流山児祥

音楽⦿諏訪創

振付⦿小林真梨恵(waqu:iraz)

Space早稲田にて、
2024年7月20日開幕!

公演詳細

 

ご予約
(流山児祥扱い)
 

 

流山児★事務所
2023年度 新人募集
劇団で活動することに興味がある人を募集します。

【募集人員】
6名 (俳優・スタッフ・制作)
18歳以上35歳未満。
国籍不問。心身ともに健康な男女

【第一次審査:書類選考】
以下を流山児★事務所まで郵送してください。
(1)履歴書(連絡のつく電話番号とメールアドレスを記載のこと)
(2)写真1点(バストアップ)
(3)作文「流山児★事務所に入団してやりたいこと」(400字程度)


【第二次審査:実技・面接】
書類選考通過者のみ、連絡いたします。
※実技審査料3,000円は当日持参のこと。
※スタッフ・制作は面接のみ(無料)です。

【入団後の活動】
流山児★事務所の活動に準じていただきます。
優秀な新人は劇団公演、海外公演などに参加できます。

【お問合せ・応募先】
流山児★事務所 新人募集係
〒162-0045 東京都新宿区馬場下町60番地 まんしょん早稲田307
TEL:03-5272-1785(平日13時〜17時)
E-MAIL:mail@ryuzanji.com

情報詳細
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 ≫詳しくはこちら
【演劇批評誌シアターアーツ2023ベスト舞台に選出!】
劇評家48人が選ぶ2023ベスト舞台(ファイブ)に『瓦礫のオペラ★戦場のピクニック』『OKINAWA1972』、べスト・アーティストに流山児祥、スズキ拓朗が選出されました。
演劇雑誌JOINの2023演劇ベストに続いての評価!
「嬉しいお知らせ」です。感謝。

■ベスト舞台『瓦礫のオペラ★戦場のピクニック』
      『OKINAWA1972』
■ベストアーティスト:流山児祥『瓦礫のオペラ★戦場のピクニック』の構成
■ベストアーティスト:スズキ拓朗『森から来たカーニバル』の演出
※また、龍昇企画『父と暮らせば』も選出されている。

◆コメント欄では『夢・桃中軒牛右衛門の』再演も高く評価されています。
※社会変革への志を熱量豊かに描いた『夢・桃中軒牛右衛門の』再演にも胸がざわついた。(今村修)

※『瓦礫のオペラ★戦場のピクニック』も戦時下の今をまざまざと伝える。アングラ劇団「演劇団」で初演した演出家には、思い入れもひと際のようだが、自ら構成にも関わった今回の舞台では、宮澤賢治の『飢餓陣営』を嵌入したところが見せ場。シベリア出兵に出陣、孤立した兵士たちには、ウクライナやガザの人々の姿が重なる。(岩佐壮一郎)

※年末ラストに観た流山児★事務所『夢・桃中軒牛右衛門の』再演で俳優としてのシライケイタの活躍に元気をもらいました。(米屋尚子)

唐さんが彼岸へと逝った。奇しくも寺山さんと同じ5月4日である。まるで「兄弟の星」になる如く。唐さんの死を知ったのは9時過ぎ、鷹さんと長電話。久保井さんにメール。鷹さんの話では、なんでも、劇団状況劇場時代の阿佐谷の稽古場で軍服を着て庭から芸術界の超有名人が稽古場に到着すると鷹さんが「渋澤龍彦さま御着き!」とやる「夢」を見たという。笑いながら馬鹿話をひとしきりした。ぼくも、20歳になったばかりの自分を想い出していた。


 僕が状況劇場に研究生として入団したのは1968年1月、退団したのは4月。『由比正雪』の時代である。僕はたった在団4カ月の紅テント落第生である。当時、私は学生運動と二股かけていて、稽古が終わると必ず街頭デモに参加していた。機動隊とぶっつかって左足を負傷して稽古場に行くと、唐さんから「藤岡、デモなんかに行かず芝居のアルチザンになれ」と、ずーと言われ続けた。が、僕はデモに行くことは止めなかった。4月に退団したのも後輩の故・悪源太義平(当時高校生)が三里塚闘争で逮捕長期拘留されたのが原因である。勿論、劇団退団後、青山学院大学全共闘運動に参加、その後大学を中退し、1969年3月、鈴木忠志主宰の劇団早稲田小劇場に入団『少女仮面』(唐さん岸田國士戯曲賞受賞)の現場で、唐さんと「再会」することとなる。


 記憶を戻そう。私が入団して参加した『由比正雪』は1960年代後半の政治状況を真っ向から切り裂く唐十郎「唯一の革命劇」である。新宿オペラと銘打ち、由比正雪、丸橋忠弥、柳生十兵衛、金井半兵衛といった革命家が登場しブルトン風の政治討論劇を繰り広げるナンセンスな不条理劇である。この劇が私の「アングラ演劇の原点」である。入団テストは唐さんが若松孝二監督の「犯された白衣」撮影のため、麿さんや鷹さんがやってくれたのだが、花園神社で、最終テストだと言って「藤岡、今から2時間のうちに赤い鼻緒の下駄5組探してこい」と命じられた。うーん、あれだ!花園近辺のラブホ(当時は連れ込み旅館と言われていた)で、使い古しの下駄を何とか見つけ調達。すると、今度は唐さんに「藤岡初舞台だ、出ろ!」と命じられ、急遽、白塗り、夜鷹の一員になって大声で「首は要らんかねえ」と台詞を言った。これが僕のプロデビューであった。『由比正雪』で、僕は麿赤児番となり、公演中は、出番直前の麿さんの背中を竹刀でぶっ叩き舞台に送り出すのが仕事であった。


 あれからあっという間に56年の時が流れた。相変わらず「出来の悪い」僕は今でも『由比正雪』の「巨大な自己革命の影」を追いながら世界中を旅している。

 コロナ禍を縫うようにして流山児★事務所が上演した2020年2月『REBEL SAMURAI★由比正雪』インドネシア3都市ツアーは各地で大好評であった。日本の27歳の若き劇作家:唐十郎の唯一の革命時代劇=唐版「ゴドーを待ちながら」は分断と格差の時代を撃つエロスとテロルの若々しい反逆劇である。近いうちにまた「アジアの縁へ」若きKARA演劇を持っていこうと思っている。

 100人も入れば超満員だった初代紅テントそっくり:タッパも客席の大きさもほぼ同じの@Space早稲田の2019年6月『REBEL SAMURAI★由比正雪』初演(写真)を見て、唐さんは至極ご満悦であった。唐さんは「狭い客席」で役者と一緒に「ずーと台詞」を喋っていた。その様を見て僕は驚愕した。唐演劇の台詞の生命力、「路地」にへばりついて生きる最底辺のニンゲンの微細な優しい物語は永遠に古びない。日本のシェイクスピア=唐十郎のコトバはニンゲンのごみ溜めの中に生き続ける。唐さんの演劇は100年を超えても生き続けるだろう。
 因みに41年前の5月4日、僕たちは寺山修司の新作『新・邪宗門』@本多劇場の初日だった。久保井さんの言う通り「唐さんらしく初日に物凄い爆弾を落してくれました」である。いたずら心もテラヤマのアニキそっくりである。

 唐さん、ゆっくり休んでください、お疲れさまでした。李さん、蜷川さん、扇田さん、澁澤さん、土方さん、そして高取も、凄いお友達と「あっち」でも楽しく暴れて下さいね!

ご家族の皆さん、心よりお悔やみ申し上げます。
唐組の皆さん「泥人魚」がんばって下さい。
唐さん、56年もの長い間、本当にありがとうございました。

あなたは真の地べたの芝居=真の河原者の「無一物のアングラ」演劇の魔神でした。
その精神を忘れることなく、僕は貧しいアングラ=小劇場にこだわり続けます。野垂れ死にへの幻視行です。

じゃあ、また。

2024年5月5日

春恒例の演劇機関誌JOINの「私が選ぶベストワン2023」
〜 劇評家、ライター、編集者など84人の演劇ベスト2023〜

流山児★事務所が2023年に上演した「血は立ったまま眠っている」(劇団協議会主催)沖縄2部作連続上演「OKINAWA1945キムンウタリ」「OKINAWA1972」「瓦礫のオペラ★戦場のピクニック」「森から来たカーニバル」(劇団協主催)「夢・桃中軒牛右衛門の」の6作品が高く評価されています。ベスト団体には俳優座、木ノ下歌舞伎と共に三氏に選出されています。

※「流山児★事務所は『飢餓陣営』など埋もれた作品の上演や戦後沖縄への関心など多様な展開を見せた。」(みなもとごろう:演劇評論家)と特記されています。ありがとうございます。

■ベスト団体:流山児★事務所
★『飢餓陣営』など埋もれた作品に光を当てた
★幅広いジャンルで多くの若手演劇人を起用し
 豊かな成果を上げた。
★戦後の沖縄に関する2作連続上演、宮本研、別役実作品の新解釈

■スタッフ・プロデューサー:流山児祥
★『血は立ったまま眠っている』『OKINAWA1945キムンウタリ』など、若い演劇人を糾合する先鋭的なプロデュースで

■主演俳優:シライケイタ『夢・桃中軒牛右衛門の』

■主演俳優:山ア薫『夢・桃中軒牛右衛門の』

■助演俳優:栗原茂『瓦礫のオペラ★戦場のピクニック』

■演出:スズキ拓朗『森から来たカーニバル』(劇団協主催)

■スタッフ・音楽:諏訪創『瓦礫のオペラ★戦場のピクニック』

■スタッフ・振付:スズキ拓朗『森から来たカーニバル』

■スタッフ・美術:青山健一『森から来たカーニバル』

■スタッフ・美術:杉山至『OKINAWA1945キムンウタリ』

がベストに選出されている。
あけて8日である。
元日(月)は恒例の水稲荷神社の初もうで、一陽来復。劇団事務所で『夢・桃中軒牛右衛門の』の映像配信の準備を終え、年賀状の返事作業をやっていると地震である。テレビをつけると「津波から逃げて」の絶叫が。

能登半島地震、日航機と海保機衝突炎上という連日の災禍で2024年の幕があいた。昨秋、奥能登国際芸術祭に行ったあの美しい珠洲の町が瓦礫の山になっている。輪島の朝市も壊滅。わたしは金沢から往復7時間余りのバスで行ったが、「あの道」がずたずたに寸断されている。

珠洲の美しい街並みはほぼ壊滅。それにしても、キシダ政権の地震対応の遅さ、出鱈目さに日々苛立っている。東日本大震災時の「枝野寝ろ」のほうがよっぽど人間的である。必死に救助作業に立ち向かう全国から駆け付けている消防隊員の姿には頭を下げる日々が続いている。今日も悪天候。何よりも早い復興を願うばかりである。それにしても、最低限の支援すら届いていない「現実」。時間がかかる「現実」である。珠洲市、輪島市、能登町、穴水町、七尾市のおよそ1万8000世帯では現在も停電が続いている。そのて、ウクライナではイマも戦争が続きガザではイスラエルによる虐殺が続いている。
冷徹な「現実」を見据えながら「前に向かって」進みましょう。

備忘録として、以下記す。
2日(火)、これまた10年余り通っている新年恒例の水族館劇場・さすらい姉妹寄せ場巡演「反魂魔球」観劇@太子堂八幡神社 今年は長女の麻央と観劇。終演後、出演者の伊藤裕作さんと三軒茶屋で呑む。今年もよろしくである。それにしても、すっかり若返ったさすらい姉妹であった。桃山邑の不在の現実。

3日(水)、いつものように箱根駅伝。2年ぶりの青学大総合優勝。おめでとう。その後、東上野@萩の湯 東上野ザボン湯。上野駅「ああ、上野駅」の歌碑の前で歌ってみた。ホームレスの人がたむろって聞いてくれる。井沢八郎。

4日(木)、@早稲田松竹、清水宏監督「簪かんざし」若き田中絹代、笠智衆主演 名作。

7日(日)、所用で久しぶりの鎌倉まで遠出。久々の大仏。由比ケ浜。愉しい1にちであった。安産祈願も。

8日(月)3月公演「田園に死す」台本を開く。そろそろ、台詞を入れてゆくことにしよう。5月シアターRAKU公演「Operetta めんどなさいばん」キャスティングを終え来週から本格稽古。

※というわけで、なぜか?夏に予定している芝居の資料として
永井荷風を読み返すことにした。まずは『濹東綺譚』。

「わたくしは毎夜この盛場へ出掛けるように、心持にも身体にも共々に習慣がつくようになってから、この辺の夜店を見歩いている人達の風俗に倣って、出がけには服装を変ることにしていたのである。これは別に手数のかかる事ではない。襟の返る縞のホワイトシャツの襟元のぼたんをはずして襟飾をつけない事、洋服の上着は手に提げて着ない事、帽子はかぶらぬ事、髪の毛は櫛を入れた事もないように掻乱して置く事、ズボンは成るべく膝や尻の摺り切れたくらいな古いものに穿替る事。靴は穿かず、古下駄も踵の方が台まで摺りへっているのを捜して穿く事、煙草は必バットに限る事、エトセトラエトセトラである。だから訳はない。つまり書斎に居る時、また来客を迎える時の衣服をぬいで、庭掃除や煤払の時のものに着替え、下女の古下駄を貰ってはけばよいのだ。古ズボンに古下駄をはき、それに古手拭をさがし出して鉢巻の巻方も至極不意気にすれば、南は砂町、北は千住から葛西金町辺まで行こうとも、道行く人から振返って顔を見られる気遣いはない。其町に住んでいるものが買物にでも出たように見えるので、安心して路地へでも横町へでも勝手に入り込むことができる。この不様な身なりは、「じだらくに居れば涼しき二階かな。」で、東京の気候の殊に暑さの甚しい季節には最適合している。
 わたくしは常夏の花一鉢を購い、別の路地を抜けて、もと来た大正道路へ出た。すこし行くと右側に交番がある。今夜はこの辺の人達と同じような服装をして、植木鉢をも手にしているから大丈夫とは思ったが、避けるに若くはないと、後戻りして、角に酒屋と水菓子屋のある道に曲った。
 この道の片側に並んだ商店の後一帯の路地は所謂第一部と名付けられたラビラントで。お雪の家の在る第二部を貫くかの溝は、突然第一部のはずれの道端に現われて、中島湯という暖簾を下げた洗湯の前を流れ、許可地外の真暗な裏長屋の間に行先を没している。わたくしはむかし北廓を取巻いていた鉄漿溝より一層不潔に見える此溝も、寺島町がまだ田園であった頃には、水草の花に蜻蛉のとまっていたような清い小流であったのであろうと、老人にも似合わない感傷的な心持にならざるを得なかった。縁日の露店はこの通には出ていない。九州亭というネオンサインを高く輝している支那飯屋の前まで来ると、改正道路を走る自動車の灯が見え蓄音機の音が聞える。
 植木鉢がなかなか重いので、改正道路の方へは行かず、九州亭の四ツ角から右手に曲ると、この通は右側にはラビラントの一部と二部、左側には三部の一区劃が伏在している最も繁華な最も狭い道で、呉服屋もあり、婦人用の洋服屋もあり、洋食屋もある。ポストも立っている。お雪が髪結の帰り夕立に遇って、わたくしの傘の下に駈込んだのは、たしかこのポストの前あたりであった。
流山児★事務所2024年度ラインアップの発表です!】

〜2024年は小劇場演劇原点回帰の年〜
流山児★事務所は2024年8月創立40年の節目を迎えます。私達は、再びアングラ=小劇場の原点に回帰し、稽古場兼劇場:Space早稲田を「拠点」に真摯に、舞台芸術創造活動を行っていきます。6作品91ステージ上演を予定しています。ぜひ、ご覧ください。劇場で待っています。
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@流山児★事務所2024春公演
◉寺山修司没後40年記念事業
◉第44回紀伊国屋演劇賞団体賞受賞
『田園に死す』
@下北沢ザ・スズナリ
2024年3月14日(木)〜24日(日)14ステージ
原作:寺山修司
脚色・演出:天野天街(少年王者舘)
音楽:J・Aシーザー(演劇実験室◉万有引力)
演出補:小林七緒
芸術監督:流山児祥
【出演】大内厚雄(演劇集団キャラメルボックス)・寺十吾(tsumazuki no isi)・小川輝晃・沖田乱・蒲公仁(ガマ発動期)・小寺悠介(青年団)・辻京太・日下部そう/小林夢二・飯塚勝之・森春介・新部聖子(以上、少年王者舘)
伊藤弘子・小林七緒・里美和彦・平野直美・木暮拓矢・鈴木麻理・荒木理恵・五島三四郎・竹本優希・本間隆斗/さとうこうじ・流山児祥
■前売予約開始 1月13日(土)午前10時より、チケットぴあ、イープラス、劇団オンラインにて予約開始
■2009年初演、2012年、2014年連続大ヒット、熱烈なる再演希望!の声にこたえて10年ぶりにスズナリに還ってきます。見逃すな。予約はお早めに。
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Aシニア劇団: シアターRAKU創立27周年記念公演
『オペレッタ★めんどなさいばん』
@Space早稲田 
2024年5月9日(木)〜19日(日)15ステージ   
作:北村想(改訂新作) 
演出:流山児祥 
音楽:高橋牧(時々自動) 
振付:北村真実
【出演】シアターRAKUオールスター総出演
+龍昇・塩野谷正幸・伊藤弘子(声の出演)
■とある国の、現在ではナイ法廷。この国で「愛は犯罪」である。
12人の裁判員による裁判は少女の自殺事件。被告は17歳の少年。若さゆえの過ちか、はたまた過ちはあったのか。先は見えない。なんか変。北村想の新作は、永島慎二の漫画『青春裁判』にインスパイアされRAKUのために書き下ろす自由なるoperetta。
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B 流山児★事務所2024夏公演【予定:企画提案中】
@Space早稲田 
2024年年7月19日(金)〜28日(日)12ステージ(予定)
『阿部定1936〜反乱のオペラ』
使用テキスト:佐藤信:作「阿部定の犬」、「喜劇阿部定」・岸田國士:作「風俗時評」、「かえらじと」、伊藤裕作:作「ニッポン風俗昭和百年史」ほか〜
構成・演出:流山児祥
音楽:諏訪創
美術:塩野谷正幸
企画・協力:伊藤裕作
【出演】劇団員+workshopメンバー
■2023『瓦礫のオペラ』に続くaudition workshopメンバーと劇団員による交流企画第二弾。「戦争とニンゲン」の愛の不条理を昭和11年という戦時下の阿部定と庶民の生き様(エロス)に焦点を定めて描く「劇的なるものをめぐって」のコラージュ音楽劇。ここに「物語る身体」のドラマがある。
■6月18日(火)〜23日(日)audition workshop開催、casting決定
■6月25日(火)〜7月18日(木)集中稽古→本番
※参加者応募受付は4月下旬を予定しています。
※参加者応募受付は4月下旬を予定しています。
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C日本劇団協議会主催 新進演劇人育成公演〜劇作家部門〜
@Space早稲田  
2024年9月11日(水)〜23日(日)15ステージ
『流れる血、生温かく(仮)』
作:三上陽永(ぽこぽこクラブ):新作書下ろし
演出:日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)
プロデュ-サー:流山児祥
【出演】未定
■注目の新進劇作家三上陽永(ぽこぽこクラブ)の新作書下ろしを俊英:日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)が演出する2024年演劇界の注目作。三上+日澤がSpace早稲田の濃密なる小空間で挑むのは秋葉原無差別殺傷事件。
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D流山児★事務所創立40周年記念公演
◉高取英メモリアル
@新宿シアター・スターフィールド(提携公演)
2024年11月20日(木)〜12月1日(日) 15ステージ          
『冥王星の使者』
原作:高取英
音楽:巻上公一(ヒカシュー) 
脚色・演出:天野天街(少年王者舘)
演出補:小林七緒
人形製作:林周一(風錬ダンス)
芸術監督:流山児祥
【出演】流山児★事務所劇団員総出演+客演陣
■第二次演劇団解散公演として1984年に流山児祥:演出で上演された高取英(月蝕歌劇団)初期代表作を奇才:アマノテンガイ演出で送るメモリアル公演。高橋和巳の小説「邪宗門」に想を得て、高取英の時空を超える「革命と反乱の史劇」が宇宙の深淵へと誘う。劇団員総出演!!
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E 流山児★事務所創立40周年記念公演
◉下北沢演劇祭2025参加作品
◉愛知芸術劇場演劇フェスティバル2004グランプリ受賞
◉第9回湯浅芳子賞受賞(吉原豊司)
◉第44回紀伊国屋演劇賞団体賞受賞
@下北沢ザ・スズナリ
2025年2月6日(木)〜18日(火) 20ステージ 
『ハイ・ライフ★高級生活』〜Wヴァージョン上演〜   
作:リー・マクドゥ―ガル(ドーラメイヴァー・ムーア賞受賞)
翻訳:吉原豊司
上演台本:流山児祥
演出:流山児祥(オリジナルキャスト版)
  :西沢栄治(新キャスト版)
音楽:トムソン・ハイウエイ
美術:塩野谷正幸 
【出演】
◆千葉哲也・塩野谷正幸・若杉宏二・小川輝晃(流山児版)
◇塚原大助・44北川・山下直哉・五島三四郎(西沢版)
■ カナダ演劇の傑作『ハイ・ライフ』が20年ぶりに還ってくる。流山児2004キャスト版と西沢栄治新キャスト版の連続上演決定!ここには「命のドクドク」(演劇評論家:村井健)がある!2001年日本初演以来、東京、大阪、名古屋、札幌、北京、ビクトリア、ソルトスプリング、上海、マカオ、台北と「世界」を旅した4人の男たちの冒険のドラマ『ハイ・ライフ★高級生活』。
2023年もまた「イジョー」な速度で突っ走ってしまいました。
年間9作品連続上演!
ほとんど毎月1本の「新作」を創る真摯な演劇創造「現場」でした。でも、どれもが「素敵な作品」でした。これらすべてがSpace早稲田という稽古場から生まれたという「事実」に、わたしは誇りを感じています。稽古場で本当に「様々な才能たち」に出会えました。感謝しかありません。来年もよろしくお願いします。2024年は、ちょっとスローダウンする予定ですが、ま、こんな感じでやっていくことでしょう。
いつものように早稲田で、劇団活動を軸にして面白い芝居創っていきます。来年こそ、お客さんとじっくり【交流する時間】をつくります。一寸、まっててね。春には【ファン感謝デー】を予定しています。今年のRYU!Sクラブ会員目標は百人!もう少しです。友達誘ってご入会下さい。
2023年2月公演から10か月、9作品87ステージ上演!最多上演ステージ数です。
予想をはるかに超える多くのお客さまとの「出会い」に感謝します。
2024年3月、寺山修司:作、天野天街(少年王者舘):脚色・演出『田園に死す』@スズナリでお会いしましょう。
みなさん、良い年をお迎えください。わたしたちは元気です。
2023年12月30日  流山児祥

2023流山児★事務所の思い出のクロニクル【冬から春へ】
■@ 2月1日〜12日(日)全15ステージ @Space早稲田 
『血は立ったまま眠っている』
作:寺山修司 
音楽:オレノグラフィティ
演出:三上陽永(ぽこぽこクラブ)
振付/スズキ拓朗 舞台美術/山下昇平
【出演】渡邊りょう・新垣亘平・伊藤麗・藤原啓児(studio life)・本間隆斗・甲津拓平・内田敦美・木村友美・竹本優希・神原弘之(劇団1980)・申大樹(深海洋燈)/渡辺芳博・杉浦一輝(以上、ぽこぽこクラブ) 
◉日本劇団協議会主催新進演劇人育成公演〜演出家部門〜
※「若い役者たち」の討論と実験で創り上げた「今」の寺山劇。これからが楽しみの「出会い」と「変化」の場所がここにあった。

■A 4月6日(木)〜23日(日)全10ステージ@下北沢ザ・スズナリ
流山児★事務所「OKINAWA2部作」連続上演
『OKINAWA1972』
作・演出:詩森ろば(cerealnumber)
音楽・演奏:鈴木光介(時々自動)
芸術監督=流山児祥
【出演】伊藤弘子・山川美優・ かんのひとみ(道学先生):・ 杉木隆幸・ 浅倉洋介 ・福井夏(柿喰う客) ・工藤孝生・甲津拓平 ・山下直哉 ・荒木理恵・ 五島三四郎 ・本間隆斗・龍昇・流山児祥
※詩森の旧作と新作の連続上演、劇団でしかできないハードで乾いた歴史劇は面白かった。次なる展開は?

■B 5月シアターRAKU@台湾・新営芸術祭招聘公演
&下北沢駅前劇場
『くるみ割り人形』
作:寺山修司
音楽:高橋牧(時々自動)
演出:流山児祥
振付:北村真実
【出演】出田君江 川本かず子 桐原三枝 杉山智子 高野あっこ 辻 洋子 内藤みつえ 永田たみ子 二階堂まり 西川みち子 原 きよ 真木瑠理子 村田 泉 めぐろあや 米田清美 / 後藤英樹・ラビオリ土屋(客演)
◉台湾・新営芸術祭招聘公演
※コロナ明けの4年ぶりの海外はやはり台湾から。台湾の観客の優しさと熱狂に大感謝。

■C 4月6日(木)〜23日(日)全10ステージ@下北沢ザ・スズナリ
流山児★事務所「OKINAWA2部作」連続上演
『OKINAWA1945キムンウタリ』
作・演出:詩森ろば
音楽・演奏:鈴木光介
【出演】塩野谷正幸 ・伊藤弘子・上田和弘 ・山川美優 ・かんのひとみ ・杉木隆幸・ 浅倉洋介・ 三上陽永・ 福井夏・ 工藤孝生・里美和彦・ 山下直哉 ・荒木理恵 ・五島三四郎 ・竹本優希 ・本間隆斗/龍昇

■D 5月6日(土)・7日(日)全2ステージ 台湾@新営文化芸術中心
◉新営芸術祭招聘公演
6月21日(水)〜25日(日)全9ステージ@下北沢駅前劇場
『くるみ割り人形』
作:寺山修司
音楽:高橋牧
演出:流山児祥
◉シニア劇団:シアターRAKU創立26周年記念公演

■E 7月21日(金)〜30日(日)全10ステージ
『ピロウ・ヴェルヴェッティ』
作・演出:林勇輔
音楽:諏訪創
出演:伊藤弘子
◉伊藤弘子155本出演記念公演
※小劇場界のトップ女優:伊藤弘子の魅力のすべてが爆発するエンターテインメントの傑作が生まれた。是非レパートリーとして日本各地はもちろんだが世界各地で上演してほしい作品である。演出家:林勇輔という劇的才能と出会えたこともうれしい限り。

■F 9月25日(月)〜10月2日(月)全11ステージ
@Space早稲田
『瓦礫のオペラ★戦場のピクニック』
構成・演出:流山児祥
音楽:諏訪創 美術:塩野谷正幸 
振付:木内尚 照明:橋口佳奈
【出演】龍昇・栗原茂・上田和弘・木暮拓矢・竹本優希・本間隆斗・山川美優/菊池健光・キムセオル・久行順子・栗原孝之・塩谷亮(水戸芸術館専属劇団ACM)・立浪歩佳・土田ななみ・ナカヤマエモン・三木香・三木美智代 (劇団 風蝕異人街)/塩野谷正幸(声の出演)
◉流山児★事務所2023実験室公演
※アングラ小劇場の原点回帰のための実験室公演第一弾、オーディションワークショップに参加してくれた全国の演劇人に感謝。この「〜のオペラ」路線続けます。19歳から70歳の異世代メンバーの競演はサイコーだった。劇団の竹本優希、本間隆斗、山川美優の3人の若手が急成長を見せてくれた。橋口佳奈の照明!そして、5ぶりの栗原茂の劇団カムバック!が何よりもうれしい。

■G 11月23日(水)〜28日(火)全9ステージ @下北沢ザ・スズナリ
『森から来たカーニバル』
作:別役実
音楽:諏訪創
脚色・振付・演出:スズキ拓朗(チャイロイプリン)
美術:青山健一
プロデューサー:流山児祥
出演:いわいのふ健(温泉ドラゴン)・山崎薫・石淵聡(コンドルズ)/小林七緒・山下直哉・竹本優希・橋口佳奈(以上、流山児★事務所)・伊藤奨・鈴木幸二/小林らら・よし乃(以上、チャイロイプリン)/鳥越勇作(椿組)・諏訪創
◉日本劇団協議会主催新進演劇人育成公演〜俳優部門
※スズキ拓朗が挑んだ別役実劇世界。実に志高い、誤読を超えた別役偏愛を私は断固支持したい。次なる展開へいこうぜ、拓朗。乞うご期待。

2023流山児★事務所のクロニクル【そして、冬】
■H 12月10日(日)@荒尾総合文化センター 1ステージ
12月17日(日)〜24日(日)@下北沢駅前劇場 全10ステージ
『夢・桃中軒牛右衛門の』
作:宮本研
脚色:詩森ろば
演出:流山児祥
音楽:朝比奈尚行
出演:シライケイタ(劇団温泉ドラゴン)・山ア薫・伊藤弘子・井村タカオ・杉木隆幸・石本径代・上田和弘・甲津拓平・眞藤ヒロシ・木暮拓矢・三上陽永(ぽこぽこクラブ)・霍本晋規(劇団三日月湊)・五島三四郎・春はるか・本間隆斗/V・銀太・流山児祥
◉流山児★事務所宮崎兄弟資料館開設30周年記念公演
◉『盟三五大切』以来19年ぶりの荒尾公演
※念願の荒尾公演も大成功、連日満員11ステージ完走した。コロナ禍中止を乗り越え、文字通り流山児★事務所の代表作へと進化中である。更なる高みを目指してレパートリーにしたいものである。九州ツアー、全国の「芝居小屋巡り」も希望しています。スポンサー・協力者大募集中です。夢は必ず叶うことを信じて前へ進みます。
【祝・吉原豊司氏 第58回紀伊國屋演劇賞個人賞受賞】
1994年『リタ・ジョーの幻想』から現在まで『イエローフィーバー』『7ストーリーズ』『ハイライフ』『ユーリンタウン』といった作品で30年近く流山児★事務所のカナダ演劇との交流、カナダでの公演などを全面的にサポートして頂いている翻訳家の吉 原 豊 司さんが第58回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞しました。劇団員一同、心よりお祝い申し上げます。よかった、本当に良かった!おめでとうございます。これからもお元気でご活躍ください。
★受賞理由
劇団俳小公演「マギーの博物館」「これが戦争だ」、名取事務所公演「慈善家-フィランスロピスト」「屠殺人ブッチャー」、まつもと市民芸術館プロデュース「ハイ・ライフ」などによる
カナダ演劇の日本への紹介の功績に対して。

流山児★事務所の代表的吉原翻訳作品
◎『リタ・ジョーの幻想』 ジョージ・リガ:作 流山児祥:演出 1994年第1回カナダ演劇祭

◎『イエロー・フィーバー』リック・シオミ:作 流山児祥:演出
1995年日本初演 東京・大阪公演、
2004年再演カナダ現代演劇祭参加

◎ブロードウエイ・ミュージカル『ユーリンタウン 』
グレッグ・コティス:作 マークホールマン:作詞音楽  流山児祥:演出
2009年第44回紀伊國屋演劇賞団体賞受賞(座・高円寺杮落し公演)2011年再演

◎『ハイライフ』
リー・マクドゥーガル:作 流山児祥:演出
2001年日本初演第1回カナダ現代演劇祭参加、2003年再演(流山児祥演出200本記念)、2005年、三演、名古屋芸術劇場演劇フェスティバルグランプリ、2006年四演、北京解放軍歌劇院公演、2009年五演、ビクトリア・ソルトスプリング・マカオ・台北ワールドツアー、シアターIWATO 第44回紀伊國屋演劇賞団体賞受賞

■2025年2月@下北沢ザ・スズナリで16年ぶりに6度目の上演決定,
出演:千葉哲也・塩野谷正幸・若杉宏二・小川輝晃
西沢栄治:演出 出演:塚原大助・44北川(以上ゴツプロ)/山下直哉・五島三四郎(流山児★事務所)も同時上演。
ご期待ください。
台風からの豪雨。各地に線状降水帯、被害は甚大。
地球温暖化からのイジョー気象。今朝になっても混乱は続いている。昨夜は急遽稽古を中止にしたが、今日はきちんと稽古。
演出者協会で新しい研究会が今日から始まる。
その名も「伝統と現代研究会」
第1回のテーマは観世榮夫。ということで、来は参加しなければならないがRAKU稽古のため、不参加。次回には「必ず参加」したいと思っている。
「伝統と現代研究会」
~あなたは観世榮夫を知っていますか~
「伝統と現代研究会」を発足いたします。
第一回研究会の課題は「観世榮夫の足跡」(1925~2007)。 観世流の能楽師でありながら、現代劇にも多大な影響を与え、
映画、オペラにも多くの仕事を残した、まさに伝統と現代を生き抜いた「観世榮夫」の横断する身体を通して、
まずは伝統と現代というテーマを考える足掛かりにしたいと考えています。
研究会には、「観世榮夫」を知る者だけでなく、全く知らない方々にも稀代の演劇人の足跡を紹介し、
今後の活動の方向性を探るきっかけとなることを期待します。
内容
1) 波乱に満ちた「能楽師」として挑戦
2)新劇、アングラ、小劇場との関わりと「現代劇」での仕事
3)ベルリナー・アンサンブルほか、海外での先駆的な活動
当日はテキストや貴重な映像を交えて、
以下の作品や仕事に触れる予定です。
◆能の仕事から
「邯鄲」
「景清」〜明治学院大学講義から〜
◆現代劇の仕事から
「無」岡本章演出(1998)
「殺人狂時代」流山児★事務所公演(2002)
「ベケットを読む」太田省吾演出(2006)
◆映画の仕事から
「おとし穴」勅使河原宏監督(1962)
「鉄輪」新藤兼人監督(1972)
「午後の遺言状」新藤兼人監督(1995)
日程 2023年6月3日(土)15:00〜
会場 アトリエそら(東上線中板橋駅南口5分)
〒173-0021 板橋区弥生町58−5 スペースsola 地下1階
参加費 500 円(資料代など)
定員 15 名ほど(オーバーとした場合は会場変更などで対応)
参加申し込み方法 メールにて受付
受付(お問い合わせ)メールアドレス
norishigekawaguchi@gmail.com
【姉千鶴子が彼岸へと逝った】

姉の千鶴子が1週間前彼岸へと逝ってしまった。
台湾から帰国した翌日の5月10日昼ごろ、賢祐兄から電話。
北上の「千鶴ちゃんがさっき死んだ」と伝えられる。
愕然とする。えーつ、嘘だろう!と大きな声で叫んだ。
そういえば、本を送ったのに、いつもだったら電話があるのに、どうしたんだろう?と思っていた。帰国したら電話しようと思っていた矢先の訃報である。

姉の千鶴子は昭和12年1月生まれの86歳。享年87
母の愛子と同じ年で逝った。わが藤岡家は父三男、母愛子、長女千鶴子、長男賢祐、次男祥二、養女の敏子の6人家族である。
わたしは10歳年上の千鶴子姉に育てられ少年時代を過ごしている。母は生来のギャンブル狂でほとんど家事らしい家事をしない、実に自由でアナーキーな愛すべき女性であった。私はそんな母が大好きだった。

だからかもしれないが、姉は兄にも私にもイジョーなほど躾けに厳しく、教育熱心であった。いつも物差しで殴られた。聞くと息子たちにもそうだったようである。通知表で成績が一つでも下がろうものならそれこそ大変だった。それでいて生来の映画好きだったので、毎日のように映画館につれてってくれた。石原裕次郎の大ファンだった。この映画好きがわたしの少年時代を決定づけてくれた。本当に感謝している。
姉は20歳で7歳年上の大牟田の三井東圧化学に勤務していた畑田信雄さんという高島忠夫似の二枚目のバレーボール青年と恋愛結婚した。わたしはなぜか「姉の結婚」に反対だった。ジェラシーで何度も二人のデートの邪魔をした。2人で行くはずだったハイキングにゴーインについて行って、姉になんで邪魔するの!と怒られたものである。

白黒の兄弟姉妹の写真と千鶴ちゃんの結婚式の写真をカラーに変換してみたら、そんな60年以上前の記憶が蘇った。結婚式の日、私は「嫁に行くな!」と駄々をこね、大泣きした記憶も鮮明に思い出した。姉は信雄さんの都合で大牟田から辻堂、大船と転勤した。よく姉の家に行っては、金を借りるというダメーな弟であった。大船撮影所が近くにあったので姉夫婦はよく映画撮影を観に行っていた。

1970年当時、わたしは新宿のフーテンをやっていて、殆ど流山に帰宅していなかった。終電で帰宅すると、明かりが煌々とついていて玄関を開けると千鶴子姉が仁王立ち、いきなりゴツンとアタマを殴られた。父が蒲団に眠っていた、敏子姉、兄貴も枕元にいた。父が死んでいたのである。私は信じられなくて父を蒲団から引きずりだし家族全員に止められた。その後、長髪を切られた。髭も剃った。
その数年後、姉夫婦は北上に転勤。夫・信雄さんの死後、敏子姉の誘いをはねのけ、千鶴子姉は「終いの住処」を北上に決めた。そして、北上川の近くの特養ホームに死ぬまで住んでいた。

2011年3・11の大震災の時、北村想との2人芝居『夢謡話浮世根問』盛岡公演の時、久しぶりに姉と会った。例によって(昔からのことだが)20歳のころわたしが「新宿のフーテン狩り」で警察に収容されたという新聞記事をとりだし「これが祥二だろう?」と、笑ってセピア色になったソレを見せてくれた。帰ろうとすると、これまた、いつものことだが1万円札をわたして「うまいものを食え」と言う。63歳のわたしは閉口しながら、結局は20歳の自分に戻ってもらってしまう。

アニメの声優をやっているので「姪をぜひ声優にしてくれ、なんかコネはないのか?」と毎日のように電話をくれる日々も続いたことがあった。わたしの息子の龍馬には「毎年正月」かならず電話してきていた。今年、いつものように電話がないので心配していたんだけどと葬式の時、龍馬から聞く。


5月12日北上の斎場で葬式。岩手は今でもコロナ禍ということで通夜もなし、午前10時出棺、火葬、14時法要。「家族」だけの密葬となる。兄夫婦と長女、敏子姉と長男、千鶴子の長男夫婦、二男夫婦、龍馬とわたしの11人の身内。がっしりしたカラダだったが千鶴ちゃんはちっちゃくなっていた。長男に聞くと死ぬまで別に病院に行くということもなくコミュニケーションも取れて「大往生」であったという。長い間、右耳がほとんど聞こえなかった。補聴器を入れようとしたが、鼓膜がない状態だったという。長男イワク「躾けに厳しくまっとうに育ててくれた本当にいい母でした」

賢祐夫婦と龍馬と近所のすし屋で呑む。これまた、昔話でびっくりすることを聞く。私は何でも、幼稚園で退園処分を食らった子供だったのである。自由奔放を通り越した暴れん坊ということで1学期で幼稚園を退園させらたというのである。あれ?俺、記憶にないんだけど。それで、千鶴子姉に「厳しく躾けられること」になったのである。結局、芝居やる馬鹿な弟ということで死ぬまで心配かけてしまったのである。ごめんなさい千鶴ちゃん。

いまごろ父と母そして最愛の信雄さんとあっちで愉しくやっている事だろう。
千鶴子姉ちゃん、お疲れ様。アホな僕にいっぱいの愛をくれてありがとう。
じゃあ、またね。
【備忘録として 1月・2月の観劇記録】

というわけで2023年も多くの芝居を、観れるだけ観るつもりである。
様々な劇現場で様々な想いで作品創りがなされている。
劇場でお会いしましょう。

●東京乾電池『十二人の怒れる男』レジナルド・ローズ:作、柄本明:演出@スズナリ
●HOTSKY『ほおずきの家』釘本光:作、横内謙介@座高円寺1 
●演劇集団Ringbong『さなぎになりたい子どもたち』山谷典子:作、藤井ごう:演出@座高円寺1 
●大久保千代太夫一座『ここは静かな最前線』寺山修司:作
大久保千代太夫:演出@大岡山劇場
●東京演劇道場『わが町』構成・演出:柴邦生@シアターイースト
●劇団協『黒い湖のほとりで』デーア・ローズ:作、西本由香:演出@シアターグリーン 
●ストアハウスセレクション『父と暮らせば』井上ひさし:作、西山水木:演出@上野ストアハウス
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●劇団協『血は立ったまま眠っている』寺山修司:作、三上陽永:演出@Space早稲田 
●Project Nyx『初級革命講座 飛龍伝』つかこうへい:作、金守珍:演出@スズナリ
●演劇実験室◎万有引力『草迷宮』寺山修司:台本J・Aシーザー:演出@座高円寺1 
●椿組『まっくらやみ・女の筑豊』嶽本あゆ美:作、高橋正徳:演出@新宿シアターTOPS 
●オフィス・コットーネ綿貫凛追悼公演『磁界』
中村ノブアキ:作・演出@下北沢B1 
●Serialnumber『Bug』トレーシー・レッツ:作、詩森ろば:演出@サンモールスタジオ
●劇団協+温泉ドラゴン『悼、灯、斎藤』原田ゆう:作、シライケイタ:演出@シアターイースト