中田春介と石井ひとみが出ている。1966年に書かれた岸田戯曲賞を受賞した60年代演劇の傑作を見ながら、自分自身が40年前に父親を演じた感覚を思い出していた。そう、私はこの芝居をやったあと「演出」家として別役実・作『門』をやっている。
終演後、久しぶりに松本さんと芝居の話をじっくり。松本さんは半分大阪での教員生活をしながらMODEを続けている。そういえば俺の席の後ろか「おい!」と声をかけてきた竹内銃一郎も松本さんと一緒に近畿大学で働いているし唐さんも・・・・。
春介と一緒に大久保の「はち」へ。沖田乱がいたので遅くまで馬鹿話。
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昨日はお過ぎから国立能楽堂会議室でITI(国際演劇協会)の理事会。09年度の事業計画について。それにしてもイロイロある。ボランティアとして去年から太田省吾さんのあとをと言うことで引き受けたのだが。
演劇の国際交流というライフワーク、出来ることをしっかり・・だ。
同じ理事の菱沼さんから話劇人社季刊誌「幕」の最新号を手渡される。『狂人教育』の劇評が載っている。
夜7時半、元ベニサンピット支配人の瀬戸さんと一緒にマシュマロウエーヴの「HOW IT WORKS](ダニエル・マカイバー・作 木村健三・演出)を池袋のシアター・グリーンで見る。華子が出演している。カナダの最新戯曲。健三はいまカナダの最先端の戯曲を次々と上演している。いいことである。
そうかこの2日間「家族のモノガタリ」ばっかり見てるのだ。一緒に観た勝也さん曰く「個人の苦労話」・・・で、チャンちゃん。
終演後、瀬戸さん、勝也さんらと「モツ鍋」屋で飲む。直美がいたのでもりもりと食べいい飲み会となる。そのご、深夜まで出演者らと久しぶりの演劇論を熱く。それにしても話しの中心にいた勝也さんは実に元気な人だ。
で、酔いを醒まそうと馬場まで歩く。
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風の音で目を覚ます。
今にも降り出しそうな空の日曜日。今日は東京マラソンか。
さて、2時からいつものように楽塾。それにしても花粉症で目とくしゃみがひどい。頭も・・・・花粉症の日々。
いやあ、野球は面白い。
お昼から2日間テレビ観戦。昨日の屈辱の韓国戦敗退、今日はすかっとイチローまで3塁打まで飛び出して劇的に復活して歴史的キューバ戦勝利。
ガキのころはもちろん野球少年ではあった。軍需工場の跡地に作られたグランドでよく試合したものだった。ユニフォームを買う金も無く我らがチームはボロボロの格好で闘った。中学生になって初めてユニフォームを揃えたものだ。
アニキはいいバッターで、レギュラーでセンター?だったがオレはヘタクソでたまに代打で使ってもらうくらいであった。
九州なのになぜか、西鉄ライオンズのファンではなく与那嶺のファンで「中日ファン」という変わり者であった。アニキは毎日打撃20傑の新聞記事を切り抜いていた。たまに、大牟田でオープン戦があると必ずチーム全員で見に行ったものだ。私が始めても貰った野球選手のサインは和田博美選手のもであった。50年以上前のセピア色の思い出である。
今回のWBCでは大リーガーの福留以外はいわゆるドラゴンズ勢は不参加。まあいろいろある。野球って実にシンプルで面白い。ピッチャーが良けりゃ「負けることはない」ってことは今日の岩隈や杉内を見ているとわかる、昨日のダルヴィッシュの1回の3失点。さ
さて明日の順位決定戦。韓国に雪辱なるか。でアメリカに勝ってもう一度韓国とのファイナル。まあ、観るしかない。
芝居も野球みてえにすっきり行きたいもんだ。
とにかく、明日も「侍ジャパン」(笑っちゃうネーミング)観るんだろうなあ・・・・。
演劇博物館で水族館劇場の展示を見て、大學の近くの喫茶店でお茶、2時間以上じっくり台本を読み込み稽古場へ。
ユーリンタウン歌稽古4日目。
千葉、塩野谷の2人も加わっていい感じになる。
全員で歌う曲はこれでぜんぶあたったことになる。それにしてもいい曲である。ステキな曲とはこのことだ。
千葉も初ミュージカルということで・・・・塩野谷も・・・でもって大久保鷹さんも。こんなステキにぶっ飛んでいるミュージカルは「世界」にない。
今日の歌の指導はいつもの浅井さんに変わって荻野さん、「ユーリンタウン」の音楽監督でもある。2人とも実に的確に歌の心を40人近くの出演者たちに伝えてくれる。凄い才能である。全員凄い勢いで成長している。あたりまえのことだが、歌もまた台詞同様イキモノである。
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主演の2人、遠山君と関谷君のレッスンを終えて、塩野谷、千葉、弘子と一緒に近くの焼き鳥屋で飲む。
しおのやも千葉もえらくノッテイル。「初ブロードウエイ・ミュージカル」を楽しみ尽くしたいとの事。挑戦したいという2人の志の高さに乾杯である。
楽しみましょう、さて今月あと2回の歌稽古。全曲あたれそうである。
この芝居、確実に面白くなります!!!
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夜7時タイ二ィ・アリスでサーカス劇場の『カラス』を見る。あきらかに唐さんの影響というよりもいい意味でのパクリ?の清末君の台本を唐さんの弟子の唐ゼミ☆の中野君の演出。この唐エピゴーネンたち、なかなか面白い、元気だし、台詞は明快、そこそこ熱く集中力もある、まあ一番熱かったのは浅倉洋介だったが・・・・。狭いアリスをよく使って2時間、休憩なんかまったく要らない(セットはまったく変わらない)のに紅テントよろしく「10分間の休憩」まである。そんな、実にお行儀の良い、エリートお坊ちゃまたちの唐十郎志向・唐体験ってなんだ!?と考えながら見ていた。今演劇する、今アングラするって、人生を棒にふるって感じ、じゃなくてなんか「ずーーーと学生やってる!」ってかんじなんだろうな。なんたって、泥棒「学校」だもん。
というわけで(何が?!)何十年ぶりかの池袋新・文芸坐でオールナイト「唐十郎特集」を観る。「銭ゲバ」「玄界灘」「シアトリカル」「犯された白衣」全部見ている作品だが、こうやって全部見るのも面白い。夜10時半から朝5時15分まで。唐作品4本立て。面白い、くだらない、笑える、かっこいい、切なく繊細、それでいて、元気になれる、ほんとこの人は凄いニンゲンなんだとつくづく思う。まさに唐さんは平成の無形文化財。
朝まだきの池袋の町をあるき馬場まで。やっとビール、これが美味かった。
おかげで15日(日)はほとんど使い物にならず。楽塾稽古を夕方終え芝居を見に行く約束をキャンセル。早めに寝る。もうオールナイトを見る体力も・・・・?かよ。
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私は池袋の芸術劇場大会議室で劇団協議会定例総会。今年度の予算案と事業計画案の承認。で公益法人制度についてのフリートーク。1時半から5時前まで。うーん。
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会議終了後、A、Bさんとライオンビアホールで軽く飲みながら雑談。新劇・アングラ・小劇場ってなんだ?これから何処へ行くか?って話
まあ、テメエできめるしかない。ここのピザ美味い。劇団協議会で国際フェスやビッグなコラボや実験的な作品作り、まあいろいろな事業を皆さん考えたら面白くなるのに・・・・?
池袋まで往復歩く。夜半になり春の嵐。雨。
歌稽古順調。『ユーリンタウン』『ハイライフ』と今年は翻訳劇2本?
『ハイライフ』の海外公演の話も進んでいる。もう一つの海外レパートリー『盟三五大切』も来年あたりには作り直したいと思っている。普通に海外へゆくこと。これだな。
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ガジラ「pw」13年ぶりの再演を見る。そうかあれから13年かよ、島次郎のセット、何よりも13年前と違う渥美さんのアクションに唸る。カラダ気をつけて、みなさん。
・・・・塩野谷が声をつぶしていた、まあ、それもいいんだけどね。
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というわけで、1日中、「ユーリンタウン」の上演台本を読む。歌詞と台詞のちょっとした違和感を・・・・考える。
で、夜中にYMO。なにが?なんでこれって25年前・・・である。
はい、明日は早稲田ですね。40人近くが早稲田の稽古場に!!うーん。
どしゃ降りの雨のなか高円寺へ。
座・高円寺でパリのロン・ポワン劇場の事務局長ジャン・ダニエル・マニオンさんの話を聞く。座・高円寺のオープン企画。多くの知っている顔。横に愛さん、横内さん。シャンゼリゼの交差点というか誰をもが出会う広場、それがロンポワン劇場っていう話。
これまたいつものように環7沿いを歩いて途中から新代田行きのバスにのって下北沢まで。今夜は札幌のすがの公作・演出の『アイドゥーアイドゥー』面白い、凄い仕込みの量、いろんな意味で盛りだくさん。
早めに帰宅。
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おめでた2つ。
野田くんがパパになるという、53歳のパパとは実におめでたい。唐さんや串田さん同様とにかく生まれてくるお子さんのために長生きしなきゃである。いやめでたいめでたい。
で、ケラさんが緒川たまきさんと結婚・入籍のニュース。これまためでたい。去年の正月、お二人で墓参りとかでSpace 早稲田にひょこっと日本酒もって年始周りよろしく来、やはりそうでしたか、実にお似合いのカップルである。お幸せに。
ケラさん近いうちに一緒に芝居しましょうよ。
野田君、ケラさん、おめでとう。
これで演劇界も春である!と今日んところは、ハッピーに・・・・・。
久しぶりの快晴。朝早くから布団干す。今日はお昼12時から「劇」小、大阪の小嶋一郎君の演出作品『適切な距離』(作:松山賢史 旧劇団スカイフィッシュ)、で『ユーリンタウン』音楽打ち合わせ。
甲津拓平出演の『離宮のタルト』(丸尾聡・作演出)を見る。完璧主役の甲津拓平、がんばれよ。よくやっている。
で、夜は北京から来て「21世紀日中舞台芸術交流プロジェクト」ってヤツで演出する顧雷(グーレイ)の新作『十人の夜』を森下スタジオで見る。
なかなか苦労して作ったんだろうなあ?と想像させられるが、実によく出来た面白いシロモノ。
気分よく,その後のアフタートークに出演。いろいろ知った顔、多数。
8日まで森下スタジオで上演中です。時間があったら是非、いま北京の演劇界をリードする気鋭の30歳の若手演出家の作品、見てください。
というわけで、森下散策というか元ベニサンピット跡地へ。
感慨ひとしきり。20年以上通った「稽古場」であり、この10年余り使わしてもらった「素敵な劇場」の跡地である。
なぜか「荒城の月」を歌っていたっけ?


泣けるなぁ。


まあ、こんなもんだ。「春の雪」も粋なのに・・・。
昨日3月3日の桃の節句に始まった若手演出家コンクール2008。第1弾は福正大輔くんの『新・月の影で息継ぎを』(作:萩原健次 劇団ドロブラ)。超満員の「劇」小劇場。うれしい限り。ごめんね、アフタートークで辛口言って。良かったよ。
昨日、朝から私は脳の「MRI検査の結果」を聞きに病院へ「異常なし」。血液検査はコレステロール高め288。それでも「薬はいやです」と答えていたっけ俺。
とにかく、コレステロール高め、脂肪肝、じゅうぶん「中年」のカラダを自覚し、きちんと「いまを生きる」だけである。脳は正常、いいじゃん。
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4日(水)曇り空。
5年ぶりにお茶の水のI眼科へ。目の検査。
中心性網膜脈絡炎という左右の画像がメチャクチャの眼を久しぶりにどーなっているのか調べる。フィルターに水がたまっていたのだがそれは完治している。が、左目には傷が残っているので、相変わらず眼の具合いは悪い。でもって、老眼が進んでいて白内障ももう少しで・・・くらいの話だが、いまはどうしようってことは出来ない。
じゃあ、半年後?ということに。
久しぶりのシーズンオフだから人並みにカラダの整備・点検?まあ、中年のカラダということだ。それだけ。
で、I眼科を出ると雨、しょうがない、傘を買う。
で、一度帰宅してラーメンを作って晩飯を食らう。これで、3日連続で夜はラーメン。昨日は下北沢でラーチャンで一昨日は馬場でマーボー丼・ラーメン、いかん、いかんこの食生活!!コレステロールが!
が、旨いんだ、これが。
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夜は昨日の続きで若手演出家コンクール2日目。
智春の演出作品『カンパニー・マン』。昨日に続いて超満員。アフタートークでは昨日みたいに辛口はやめてひっそりとすることに。
終わって審査員各位と「ふるさと」へ。福岡のIさんと今年の演劇大学と来年の熊本との連合企画の話を。よこではガジラの『PW』の役者たち。塩野谷の顔も・・・・。
雨もやんでいい天気。終電近くに帰宅。
『ユーリンタウン』の歌稽古がついに来週始まる。3ヶ月稽古。『オールドバンチ』同様、きっちり楽しもうと思っている。やっぱり、稽古場にいるのがわたしには一番にいい。
さて、明日:5日昼は新宿サンモールスタジオで拓平の芝居。で、夜は北京からやってきているグーレイ演出の芝居で森下スタジオへ、アフタートークにも。
『ユーリンタウン』今年の前半戦のメインエベント!面白いです。坂手君との久しぶりのタッグ、ご期待ください。
昨日は朝早くから、劇団協議会の国際委員会の例会。今年から来年に向けての事業計画を話し合う。海外の演劇人との交流の原点に立ち戻って今後に続くことを・・・。まず、演出者協会の国際交流セミナーのいくつかを劇団協議会のメンバーとの交流拡大からだ。
お昼過ぎに終わり、ダラダラと馬場まで、明治通りを歩く。途中、文化センターに寄ったり、抜け弁天周り、戸山ハイツの商店街に寄ったり、でもう一度明治通り、学習院女子大前あたりで、龍昇にばったり、龍の仕事場は戸山ハイツにある、だから前にも「何回か」明治通りでばったり会う。龍も徒歩で通勤、山元さんもこの近くに住んでいるので良く会う。「健康のために!」とちらっと立ち話。で、進むといつのまにか100円ショップがつぶれてスーパーに変わっていた、最近良く見かけるポロロッカ食品館ってヤツ。中に入ってみる、安い、ふーん。
で、早稲田松竹で「全身小説家」をやっていたので見ようと思ったがもう半分終わっているので今度にしよう、ってわけで最近こっている大分宝来屋ラーメンでラーメン、これが油ギラギラ、コレステロールだめじゃん。
で、1日中明治近代戯曲を笑いながら一人リーディング。前田司郎や岡田利規、三浦大輔の一人リーディングも面白いんだけど。今回は永井荷風「異郷の恋」面白い、で尾崎紅葉「恋の病」これも凄い!これってモリエール?でやっぱモリエールであった。で、辺見庸「独航記」。これは難しい。
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雪が降るというがまだ曇り空のひな祭りの朝。高円寺で打ち合わせのあと、今日から下北沢「劇」小劇場で恒例の若手演出家コンクール2008の始まりである。私の企画で8年前に始まったこのコンクールも見事に下北沢の春の風物詩となった。全国から若手演出家の作品が下北沢に集まる!このシンプルなコトでいいのである。それもフリンジ・スタイルの上演。仕込み2時間、上演1時間、バラシ1時間、これ!!!
8年目を迎えた若手演出家の登竜門。いままで多くの優秀な?演出家がこのコンクールから巣立っていった。いわゆる「小劇場演劇業界」の評価と微妙というか圧倒的に違うトコロがあって?!私には実に面白いのだが・・・。
今年は福正大輔(劇団ドロブラ)智春(チィキィ※パークゥ)小嶋一郎(旧劇団スカイフィッシュ:大阪)すがの公(劇団SKグループ:札幌)の4人。このところ「ずーっと」関西と札幌に最優秀賞をさらわれて首都圏からの最優秀者がでていないが・・・・今年はいかなることに?
それにしても、今年はまったく違うタイプの4人の演出家がそろった。3月3日から8日まで全4作品を見ても2000円の格安。観客が選ぶ「観客賞」もありますよ。
また13日から15日は去年の最優秀賞受賞演出家京都のワンダリング・パーティのあごうさとし氏の新作「饒舌な秘密」も上演されます。基本的には、わたしも毎日劇場にいる「予定」ですが・・・。
多くの皆さんのご来場をお待ちしています。