朝10時から新人オーディションじっくり。で、お昼過ぎからダラダラ歩いて古本屋。明治・大正の近代劇の戯曲数冊。今年度から演出者協会で開催を目論んでいる「近代戯曲のリーディング」用のテキスト探し。歌舞伎の台本も入れるつもり。
2時過ぎからダラダラ歩いて初台の新国立劇場まで1時間半以上、大久保、西新宿、京王プラザ、都庁、幡ヶ谷不動、などなど。
5時新国立劇場で演劇研修所2期生の卒業公演「珊瑚礁」(深津篤史:作
栗山民也:演出)を見る。昨日の「風景の没落」同様、場所の記憶の物語、団地やら共同体の終わり、都市のスラム化、空洞化、大震災というモノガタリ。エンデのモモで行こうかなあと言っていた深津君、どういうわけかいつもの深津ブシ的震災の物語となっている? 追憶のモノガタリ。で、ラストは病院という設定で「現実」から・・・である。「ユーリンタウン」に出演する滝さんと遠山くんが出演しているのでみたのだが、2回目の研修所の公演、ほんとにいい役者さんたち、器用で、メチャクチャ変?っていうのが「いない!」のである。まあ、それが欠点といえば欠点。そういった意味ではうちの役者は欠点だらけ?でいいってか。
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もう一度西新宿周りで帰宅。途中新大久保駅近くの安居酒屋で黒ホッピー、ヤキトリ。
とにかく1日中歩いていた。それにしても不景気にかかわらず、いろんなところを掘り起こしているなあ。
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曇り空の日曜日。3月1日(日)
楽塾「めんどなさいばん」稽古初日。みなさん台詞入れてきているかな?
というわけで、楽塾始動!!けっこうタイヘンになる予感。が、面白くなる!!2時から5時近くまで。
で、6時池袋シアター・グリーンへ。人気ミュージカル劇団One on One の「アイズ」(浅井さやか・作演出音楽)を見る。角膜移植の話。これって「ジャガーの眼」?浅井さんは「ユーリンタウン」の訳詞家でもある。今日から3月「ユーリンタウン」も 歌稽古が始まる。
さて、春である。
池袋で「モツ鍋」美味。
もちろん歩いて帰宅。
なぜか毎日のように「芝居」見ています。昨日は中野のMOMOで鄭光誠・作・演出「人〜サラン〜」。
73年前「その日帝都は雪に覆われていた」2・26のその日。お昼過ぎに町屋で若手演出家の作品の「通し稽古」を見て、早稲田へ帰ると米山と創くんがダイレクメールの作業の追い込みである。
で、夜はシアターiwatoの龍昇企画をみようとおもっていたが「満員」らしく明日の昼に。
では、下北沢の新劇場「シアター7・11」の杮落とし公演「ソラのタネ」を見ることに。大岩真理さんの作で大岩将弘氏の演出、区民上演グループによる上演。こじんまりとしたいい手作りの劇場。森の喫茶店の物語、実に誠実で面白く出来上がっていた。本多さんは調子こいて役者にどんどん成長している。バンチ以降も休みなしか、えらい。
15年も上演活動を続けている大岩さんたちの芝居を見て楽塾も負かられねえな、と思った。
いい劇場である。とにかくイスがいい。さすが元映画館。ちなみに「7・11」とは本多さんの誕生日。7番目の劇場名に自分の誕生日をつける・・・いいんじゃない。
次々と閉場のニュースが告げられる中個人の運動として下北沢を文字通り「演劇の町」としていく本多さんはやっぱり凄い人である。劇場なんてまったく儲けにならないシロモノなのだから。
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で、いつの間にか2・27(金)外は雪。
私はなぜか今日11時から「脳のMRI検査」、雪の2・27、豊島区民健康センタ-。それにしてもおまえガガガgagaウルサイヨー!NANI KORE!NOUHA,fu-nn.であ−る!!
で、3時からシアターiwatoで『風景の没落』(犬井邦益・作 福井泰司・演出)。石田・柳田・でもって折口ときて太宰これって何。勉強になりました。「椰子の実」の歌の話のほうが面白かったのに。
昔の話、40年以上前の記憶をゆっくりたどりながら。
青学大全共闘設立と闘争、京大闘争、佐世保エンプラ、王子野戦病院闘争、6・21神田カルチェラタン闘争、状況劇場研究生時代、花園神社、「由比正雪」、状況劇場西口公演事件、早稲田小劇場時代、ゴールデン街、新宿2丁目、グリーンハウス、フーテン、蠍座、日活名画座、昭和館、風月堂、ピンク映画、パートカラー、若松プロ、赤塚不二夫、藤圭子、永山則夫、10・21国際反戦デー、騒乱罪適用、1・18東大安田講堂闘争、全国全共闘結成集会、赤軍派でもって演劇団結成まで。
などとりとめもなく。
お前は誰だ!ここはどこでもない街、だれのまちでもない、おまえはだれだ、新宿なぞの町、茫漠たる砂漠の街。薔薇の葬列という映画があったけ・・・。むかしむかしのオハナシ。わすれたオハナシ。わすれられないオハナシ。歴史もまた「現在」でしかない。
疲れ果てて外に出ると相変わらず雨。事務所にいくと直美と畝部も米山も忙しく働いている。おにぎりとなめこ汁をご馳走になる。美味い。雨の早稲田通りを歩く。
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今日はボロアパートの更新、え?もう2年たったんだ!それにしても金の無さよの♪これも人生あれも人生♪悲しみ本線日本海 である。何、書いてんだ、おれ。
で、鄭くんの芝居を見るために、夜は中野。
今月は「ユーリンタウン」の出演者の芝居がいっぱい、忙しくなる。
稽古場がずーっと空いてなかったのとノンストップで去年から今年にかけて稽古中だったので「大掃除」も出来なかった。
というわけで本日朝から劇団員総出でスペース早稲田の掃除&事務所整理でお昼過ぎから総会。
昨日は楽塾最後の「本読み」キャスティング発表。20人の役者たち!!半年間の稽古に突入、歌はもう関口音楽監督が候補曲を持ってきたよ(俺がとっくに言ってた)全編クラッシック!!この手があったか。面白い。生演奏でやれたらいいか、ギター&ピアノ?ある種の芝居への「手触り」が、方向性がこれで決まった。駄目だったらやり直せばいいじゃん。半年も時間がある。それにしても20人!まあ、ユーリンタウンは50人だ!!
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2時から綺麗になった稽古場で総会。
「ユーリンタウン」の集客について激論。とにかくがんばって宣伝しようぜ。イロイロやりましょう。
で、4時からめちゃくちゃ遅ればせながら「新年会」。ワインをメチャクチャ飲むことに、あっというまに10本なんてもんじゃないワインボトルが空となる。
私は少し早めに7時過ぎに退散。
それにしてもゴリゴリしたオトコども13人!が飲んでいる様は実にいい。春の「ユーリンタウン」、秋の『ハイライフ』、このオトコたちとじっくりけんかしながら遊ぼうと思う。なんたって「外」もあるぜ、ユーリンタウン!!
「男たちの祭り」5月から始まります!!乞う、ご期待!!!
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日本映画「おくりびと」と「つみきのいえ」が米アカデミー賞2冠に輝く。久しぶりの快挙。喜ばしいかぎり。おめでとう。ぜひ見たいと思っている。
18日夜:座・高円寺で上演する『ユーリンタウン』の打ち合わせ。高円寺の安居酒屋でいつものように馬鹿話。大学教授を終えて高円寺の仕事がメインに。信さんとは青山学院の劇研時代からの付き合いでもう40年をとっくに超えている。私の実質的な演出デビュー作が「あたしのビートルズ」である。
19日昼神楽坂シアターIWATOで佐藤信の処女戯曲3部作『イスメネ』『控室』『地下鉄』の上演を見る。黒テントの若手を中心にすえた公演。今見ても充分に面白い作品。笑える、ナンセンス、でいてまだある種「新劇」的なテキスト。ギリシャ悲劇をホームドラマにしたり、格闘技者のモノローグというか詩「おまえはだれだ」。で、走り続ける地下鉄の中での夫婦のSMでもって行き着く果ての死、ノンストップの爆走。ちょっとこれってゴダールである。23歳の若いひねくれた実験的な劇魂がそこにあった。んな話を坂口瑞穂と。坂口とは来年の新作の打ち合わせ。九州公演でもやるかと話す。
20日夜吉祥寺シアターで蓬莱竜太の新作「トワイライツ」を見る。恋のドラマというかファンタジー。信さんのような実験性はうすいが私は楽しく見た。繰り返される「すでにあったドラマ」。モダンのメンバーと飲んでいて無性に金杉忠男さんの事を思い出し、熱くしゃべってていた。身体性、集団性としての金杉忠男再発見。「花の寺」で全国の寺周りってのもいいか?
久しぶりに亨、塩野谷と飲む。それにしても連日芝居見て飲んでばかりジャン。終電で帰宅。基本的には歩くことにしている。高円寺まで歩いたし神楽坂はもちろんだが夜になるとなかなかそうもいかん、何しろ寒い。まあ、歩く本番は春からにしよっと。
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21日(土)いい天気である、原稿書きである。
で、今夜も芝居?
1時過ぎに久しぶりにゆっくり歩いて早稲田まで行くとイワヲ、力、山下、創らがビール。女性陣も交えて近くの焼肉屋へ行く。米山、直美、カナミ、阿萬、麻理の10人で昼間から「焼肉お疲れさま会」。3時過ぎまでたっぷ食う。それにしても凄い食欲である。見ていてカンドーを覚えたものである。
ゆっくり歩いて早稲田松竹に入る。ひさしぶりの名画座。「赤い風船」(1956年 監督・脚本:アルベール・ラモリス:36分)「白い馬」(1953年脚本監督:同監督:40分)子供のころ見た名作。そして名作「赤い風船」にオマージュをささげた「ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン」(2007年)「非情城市」の監督らしい美しい映画。
それにしても、少年の夢と希望の残酷なまでの美しさの前2作は何度見てもイイ!
この夜から中川大臣のヘロヘロ酩酊事件の迷走がはじまった。
17日(火)お昼過ぎから今度はダラダラと学習院を抜けて池袋立教大学まで散歩。で、池袋をダラダラ、文芸座で木下恵介監督特集をやっていたがもう一度池袋ロサ会館に戻り「チェ28歳の革命」を観る。スティーブン・ソダバーグ監督・撮影 「トラフィック」のコンビであるベニチオ・デル・トロが主役のチェ・ゲバラと製作。まあいろいろあるが俺には面白い映画であった。1964年の国連演説と1956年のグランマ号で上陸してから3年間のゲリラ戦が描かれる「革命」えいが。
いつのまにか夜になっている。中川酩酊大臣はいつのまにか辞任していた。当たり前だ!それにしてもこの崩壊内閣!!支持率も一ケタ。
ダラダラ歩いて帰宅。2日間よく歩く。これでいつもの日常に戻りつつある。
18日(水)快晴。
これから演出者協会のある西新宿まで歩くことにする。3月に予定されている若手演出家コンクールの合間におこなわれるワークショップのことを決めなければならない。
で、夜は座・高円寺で打ち合わせ。さまざまなことの準備の時期。
とにかく、歩こう。それにしてもいい天気だが、ちょこっと寒いなあ。
ファイナルステージ、よくここまでこれたと観客の皆さんの3年間のご愛顧に感謝。千穐楽の芝居は最高の出来だった。ついに本多満員御礼の7ステージ目。全国はゆうにおよばず海外からも多くの人々が本多劇場まで駆けつけてくれた。観客は3000人近く、去年までの「倍近く」の人が今回は見てくれたのである。3年間で7000人以上の人々との《出会い》、この高齢者演劇運動はその人々たちの記憶のなかである種の「伝説」となった。パラダイス一座は実に幸せな劇団であった。全国にパラダイス一座のような演劇の楽道が広がることを願うのみ。演劇の力を私たちは信じている・・・・お疲れ様でした。
8時過ぎまでばらし、全員集合してスズナリ下のステージドアで打ち上げ。本多社長の主催、本当に感謝。社長の作った恒例のカレーが美味い。
11時前にお開き、バンチのみなさん本当にお疲れ様でした。実に楽しい3年間、9ヶ月の稽古場の日々でした。実に楽しい現場でした。みなさん、本当にありがとうございました。
また「いつか」会いましょう。元気でいてくださいよ!!
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快晴。
さて、今日は稽古場片付け。
明日から「ユーリンタウン」始動。まずは台本つくりだ、でもって美術打ち合わせ、で歌稽古も3月になったら始まる。
で、8月楽塾ザ・スズナリ公演『めんどなさいばん』のキャスティング歌稽古もはじまります。
さて、明日から「歩く」ことも再開する。呑みすぎ、太りすぎ
それにしてもながーい闘いであった。その闘いをきっちり自らの存在をかけて男たちは生き抜いた。皆さんエライ、昨日なんか2ステージ!めちゃくちゃタイヘンだったがケロッとして?やりぬいた。
マチネとソワレの間の本多さんの差し入れのお寿司ご馳走様でした。42年前、19歳のときの私の原稿を持ってきてくれたTさん。いや、俺こんなこと書いてたんだ。「学生演劇の今日的課題」というタイトルのリーフレット。
「学生という枠からの「斬りこみ」はあの「網走番外地」の高倉健のかっこよさという悲壮性保有というインポテンツ現象でしかない。チェ・ゲバラの世界革命論とJコルトレーンの反抗のソプラノサックス、2人の同時的《死》が私たちの日和見主義的状況を確実に認識させた。」こんな文章で始まる駄文ビラ。今とおんなじじゃん、それにしてもあったま、わるーい。まあいいか。
それにしてもいろんな・なつかしい人たちが本多に来てくれている。何十年ぶりの連中多数。いろいろ「やろうぜ」。
パンフレットが土曜昼公演で「完売」した!!予想を超えた売れ行きである。上演台本に2回のアフタートークのダイジェスト版つきという豪華版。まあ、記念にはぴったりか。メンバーの顔になっているチロルチョコ付きポスターぜひお買い求めください。
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芝居を観に来てくれた千葉哲也と一緒に「大鷹明良と小林あやの結婚披露パーティ」の2次会に向かう。新宿東口の「犀門」。びっしりに埋まる。10年以上わが劇団にいた女優。ぜひ幸せになってほしいものである。明良頼むぜ!と乾杯の音頭。〆は塩野谷正幸。まるで同窓会のような2次会であった。大阪の小堀さんや昨日に続いて坂手くん、由美子らと同席。
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初めての「満員」でないステージ。肝さんの頸の具合が悪い。
それでも、客席は異常なほど熱かった!ほぼ8割。それも若い客が大半この反応が実にいい!・・・。
今日も順調に芝居が動いていくと思いきや・・・!!でも、これが面白い!皆さん「とにかく」頑張った、お疲れ様でした。どんなに疲れ果てても・・・・何があっても「大丈夫」である。まあ、観ているほうは大変だが。
それにしても「空間」のせいか?皆さん疲れている?が、面白い。このアンヴィヴァレンツ!
「今日だけは飲まないで帰ってください」と全員にお願いする。明日は2ステージである。
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坂手君と開演前に打ち合わせ。でもって、終演後もふるさとで飲む。とにかく早く「ユーリンタウン」の台本くれよ!お前である。
さて、あと2日、3ステージのみこの旅も終着駅である。とにかく走り続けるしかない。
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ラスト4ステージのピアノは村井一帆くん、若手の音楽家。光先生と音がまったく違うので12時から2時間近く音楽稽古みっちり。完璧をきす。芝居はいつものように山あり谷ありのナマモノの凄みを見せ付けて終演。それにしても「満員」のお客様の作る熱気が凄い!!
今日はラストのアフタートーク!河童さんの、舞台美術談義、裏方のはなし、ミジンコ談義と爆笑の渦、で、全員集合で1時間以上の感動的なトークとなる、ほとんどの人が帰らずトークに参加していただいた本当にありがとうございました。
役者たちは全力で必死に命を削って頑張っています。ぜひ多くの皆さんにこの芝居を観てもらいたいと思っています。あ、それから好評の上演台本掲載、アフタートークダイジェスト版も掲載されている豪華パンフレット(1500円)ぜひご購入ください。
「最後に全員がかつての戦地、ビルマの海岸へ帰るシーンでは、彼らは、化け物なのか、女なのか、実はもう精霊なのか、海岸で叫ぶ彼ら、かつての兵士たちの声は、戦友水島を呼ぶようでもありまた、自分たちが過去にそこで失ってしまった素晴らしかったはずの人生の若き夢を呼ぶようであり、悲しく、そして美しい。」おとといの元さんあての「感想」の続きにこんな文章があった。うれしい限りである。
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昨日の井沢心に続いて今日のメインゲストは若杉隆太郎、若杉の長男が劇場へ。本気でパラダイスジュニア考えようかな?久しぶりに若葉さんの顔も。
やばいことに坂手君との「ユーリンタウン」打ち合わせを忘れていた!ごめん、坂手君は夜の回があると思って5時半にしていたのだがマチネのみでトークの真っ最中。きっちり私が今日はマチネのみと連絡していればよかったのに、坂手君は昨日までルーマニアにいたんだから、その後、電話して平謝りし、打ち合わせを本日13日(金)6時とする。本当に坂手君、ごめんなさい。
●5月公演ブロードウエイ・ミュージカル「ユーリンタウン」絶対に面白いものにしようと2人でいま頑張ってます。ご期待ください!!
トーク終演後、全員で「中日」乾杯、その後若杉らと「ふるさと」へ。隆太郎の電車のおもちゃで楽しく!!飲む。
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さて、あと3日間4ステージ!限りです。
今日からの4ステージすべて「余裕あり」です。ふらっと、本多劇場までおいでください。面白いです!!
「世界に類の無いえんげきの面白さ」です。