さすがに疲れ果てている。稽古場に電話すると大隈講堂の仕込みを終わり早稲田でみんな呑んでいる。私は即寝る。
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さて、今日から追い込み!大隈講堂で10日間の舞台稽古である!!
7時半から阿佐ヶ谷で月蝕歌劇団の『津山30人殺し幻視行』を見る、例によって高取ワールドの「阿部定と睦夫」、面白く見る。知らない役者がいっぱいいた。終演後シーザーや鴻さんやコレマタ20年ぶりにカメラマンの小林さんらと呑む。高取の教え子の大学生達も一緒でにぎやかな飲み会となる、
還りの電車で台本を読む。1時過ぎ就寝。
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9時起床。本日10時から早稲田大学大隈講堂仕込み。私は12時から新宿スペースゼロで「非戦を選ぶ演劇人の会」のピース・リーディング公演『9条は守りたいのに口ベタなあなた』の舞台稽古、7時から本番である。まだ席には余裕があるようです。是非、当日券をお求めください。
待ってます。
昨日は消耗した1日となる。お昼過ぎから夕方まで国際演劇協会の理事会、千駄ヶ谷国立能楽堂。今年度の事業計画、通称をユネスコ国際演劇協会日本センター(ITI)にすることなど、次世代に演劇の国際交流の必要性を語る場所としてITIの存在理由がある。最後に新国立劇場の芸術監督問題についてN専務理事からの提案あり。ITIも劇作家協会、批評家協会、演出者協会とともにこの間の「審査過程の公開」を新国立劇場運営財団に求めてゆくこと(「協議に応じる用意あり」という文言で同意)になった。これで4団体の足並みがそろった。さて・・・。
ちょっとした激論?の場面も。オレはどうしてこう熱くなるんだろう・・・とにかく落ち着いて・・・・が、どうも生来のせっかちさで・・・である。まあ、死ぬまでこの性分は治らないなあ。それにしても「自主規制」やら「事なかれ主義」という今の何も演劇人が発言しない体制翼賛状況?は危険な風潮である。
演劇人が常に発信続けなければ。えんげきとはにんげんがやること!という原点、組織もまたにんげんが作るのである。次世代の演劇人に笑われないようにキチンと言うべきことを言うしかない。嘗て日本の演劇人や文化人は先頭になって戦争を遂行しようと「大政翼賛会」という組織を作った苦い先達達の経験を忘れてはならない。
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30分遅れで急に振り出した雨に濡れ大明小に辿り着く。
5時半から今日は最後の振付日、なんとかラストSCENEまで真実先生に見てもらう。少し残ったがあとは早稲田ということに。
8時過ぎ全員で稽古場のあと片付け。9時までには稽古場を綺麗にする。本当にお世話になりました!!大明小学校に感謝。
早めに副都心線で帰宅。月刊新松戸の原稿を深夜2時までになんとか書き終えてメール。
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バタン・キューで寝て起きると男子マラソン、北京の街を走っている。それにしても街が綺麗になったなあ、と感慨。
雨の日曜日である。女優達はスペース早稲田でメイクと踊りの自主稽古。私は「非戦を選ぶ演劇人の会」のピースリーディング公演『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ』の自主稽古。22日・23日ストアハウスで稽古があったのだがどうしてもいけなかったので・・・皆さん、ごめんなさい。頑張ります。
お昼過ぎに利花ちゃんから電話「吉永小百合です、流山児さんいらっしゃいますか?」には笑ってしまった。ひょっとしたら来年の『ユーリン・タウン』出られるかも?の電話。
で、坂手君に昨日の報告の電話、切ると今度は高取から電話。そうか、今阿佐ヶ谷で月蝕は公演やっているのか?じゃあ、夕方高円寺の阿波踊り見て7時半から月蝕歌劇団を見るとするか。
さて、明日のリーディング台本も声に出してみなきゃならんし・・・・それにしても、この2ヶ月余り咳が止まらない。ノド飴舐めながら明日はお昼から新宿スペースゼロで稽古で「ぶっつけ本番」かよ!
夕方には香港・台湾から『狂人教育』の女優とスタッフチームが来日、制作スタッフや通訳さんたちはもう活動開始である。
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いつもどおり4時から殺陣、踊り稽古、ダメだしと続く。
今日は昨日まで「余裕アリ」であったが続々と予約が入る、上演時には「満員」の状況に。予想を超えたお客さんの「入り」となる。
いつも書いているが、私の芝居を観てくれる人はそんなにいない。それでも40年間芝居がやれてるのはそこそこ「コアなお客さんが」みてくれるから「300本以上の作品を作ってこられたのである。今年はあえてテメエの「原点」にこだわった作品作りをすることにしている。それが「創立25周年」記念公演。
私自身いつまで芝居をやれるか知らないがテメエの体験したことを次世代にキッチリ「残しておこう」と思っているからこんなレパートリーになった。今年は1公演1000〜1500人という小公演を2月、4月、5月、6月と続けている。すでに5000人以上の人が私の4本の作品に付き合ってくれていて、でもって8月、9月、11月・12月そして2009年2月と続いてゆく。今年度も「いつものように」東京で「年間1万人以上の観客」を集める年となるだろう。25年間で25万人?!
ひょっとしたら北京を拠点にしたほうが東京より観客を集められるんじゃないか?とおもうこの10年間の流山児★事務所である(冗談)。
今回の『狂人教育』の日本ツアー&香港・杭州・上海ツアーの観客総数はひょっとすると『狂人教育』ワールドツアー最多の8000人を越えるかもしれない?『狂人教育』は世界中で6万人近くの人々が見るという《事実》に素直に驚く今日この頃である、日本にはたして《世界》と繋がりたいと思う演劇が存在しているのかと切羽扼腕しているオレである。体をはって真摯に「芝居」を《世界》の人々と作り続けるしかない。
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青学大の友や多くの旧友たちが今回は観に来て私に「もっと過激に!業界なんてぶっ壊せ!」と檄を飛ばしている。別に私は業界も文学としての演劇などにまったく興味ないし、そんなことドーでもいいと思っている。
わたしは、すでに「権威と化したアングラ演劇業界」から遠く離れて「持たざるモノ=アジアのアングラ」民族が如何にして出会い、新たなる運動を再創造できるのか?・・・を夢想しているヨレヨレの「スーパー・フリーター=野垂れ死におじさん」でしかない。
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『由比正雪』は2008年の特権的肉体論。まさに「集団」でしか出来ない「集団」の芝居・・・40年前の状況劇場に近い、猥雑さと不逞さを感じた4日間。初演の「由比正雪」の観客総数は3ヶ月間土曜のみの12ステージ公演、たぶん800人ぐらいのひとしか見ていない?と思う。あのころのテントは50人も入れば満員だった。唐サン曰く80人で超満員の15万円テント。今回初演の倍以上のお客さんが『由比正雪』という強靭な「自由を求めるにんげんを描く」演劇テキストに出会ったことが「事件」なのである。
多くの演劇=自由を愛する若者達が唐さんや寺山さんといった演劇の巨人たちと出会うシーンを私は作り続けたいと思っている。太田省吾、金杉忠男、内田榮一、でもって新劇の宮本研、三好十郎、最も愛する歌舞伎作家:鶴屋南北といった劇作家の作品群(テキスト)いつやれるのかしら?100歳まで生きるしかないか!戌井さんがこの前92歳の誕生日を迎えたしな・・・・。あと「10年」は現役で動きたいと思っているのだが、果たして?
マチネは昨日同様のほぼ満員。昨日と同じ客席の後ろにパイプ椅子を出してもらって芝居を観る。バタバタの初日の次だから心配していたが落ち着いていい芝居になっている。終演後様々な差し入れをぱくつく、楽塾のメンバーがスタッフとして手伝ってくれているので、フルーツやらその他が劇場の机の上にいっぱい並べられている、ヒロシの実家の佐渡から笹団子上手し。
ソワレはさすがに日曜のソワレと言うことで7分の入り、淋しい。ただし多くの関係者の顔が、高取がビール抱えてやって来た。息子の龍馬も友達5人連れて・・・唐サンの奥さんと娘さんも。
芝居は絶好調である。迷うことなく目の前に在るものを「斬る」のだ!諸君。
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伊藤さん、高取と再来年から動き出す「お寺演劇プロジェクト」の話しをツマミに鰯やで呑む。その後龍馬たちのグループと合流。タツマは子供の時よく高取に可愛がられていた。月日の経つのは早いもの。
12時過ぎに帰る。さすがに疲れ果てたのかキューバタン。北京オリンピックなんてまったく見ていない、そうか世間ではオリンピックやってるんだよな。
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いい天気である、涼しいし・・・今日は香港から『狂人教育』のスタッフ・キャストがやってくる。明日全員で『由比正雪』総見。明後日から本格的に稽古開始!つまり拓平、イワヲ、タケ、沖田の四人は休み無しで劇場バラシて今度は稽古場仕込みか・・・ゴメンね、強行軍で。
何とか3時ゲネプロに突入、ラストを変える。よりシンプルにだ!
途中で武が足を怪我し病院に連れてゆく・・・とにかく怪我のないようにと思っていたのに・・・打ち身で何とか本番はOKとなる。
スタッフワークが問われる芝居でもある。打ち合わせときっかけ稽古。
本番1時間前になんとか終わる。それにしても相変わらずというかいつもどおり?
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6時半開場、ものすごい人、超満員のなか『由比正雪』初日。ラストの熱く長い拍手、まさに鳴り止まない拍手である。役者たちは頑張った。
唐さんの温度で初日乾杯。青春弁証法、怒涛の破天荒の青春劇、自動律の愉快などと様々な言葉が飛び交う「ふるさと」で初日打ち上げ12時近くまで。
明日は11時稽古開始、2時と7時の2回。何よりも集中力だ!
下北沢でお待ちしています。衝撃の問題作が出来上がりました!今日の夜の回はオススメです!今すぐ!!
なんとか12時までに、美術作業、照明シュート、音響チェックを終えて、2時から殺陣のチェックと同時ポジションでの撮影、あれこれ。殺陣のシーンを重点的にやる。
3時から場当たり、明かり作り並行。
お互いに譲りあいながら今日中に終えたいものだが・・・なんとか3幕まで入れればと内心想いながらはじめる。
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予想通り序幕、1幕で6時まで3時間。
でアクシデントありつつも9時半までにほぼラストシーンを残して大きな山場を何とか越える。
映像も音響も照明もとにかく大変だがオモシロイ作品をより面白く衝撃的にするためのまさに「演出」作業を徹底的・・・やる。お疲れさ
ん。
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明日9日(土)も9時から作業、11時から残りの「明りあわせ」なんとか1時まで2時間でラストとカーテンコールまでを作る。
で、3時から「ゲネプロ」2時間。で、7時からついに『由比正雪2008年版』初日の幕が開く。
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今日は本当に「予想を超えて」多くの予約が・・・・というわけで今日夜にはついに「前売り完売」となる。もちろん「30枚近くの当日券は用意」しています。開演1時間前に本多劇場窓口にて「当日券を発売します」。
今年の公演はすべて「本番近く」に一挙にチケットが動く!。オモシロイ作品を命がけで創り上げているつもりである。2月の公演からすべて「満員御礼」の公演を続けているのだが今回はさすがに本多劇場だから無理だと思うが今日夜に明日の初日9日(土)夜7時開演の「前売」は「完売」した。
もちろん「当日券は充分あり」ます。是非、明日下北沢本多劇場にふらりとおいでください。劇団員一同お待ちしています。私も明日はじっくり、唐さんの40年前に書いた「名作」を楽しもうと思っている。
今日「場当たり」を見ていてこんなに熱く真摯にヒトと繋がろうと思って「劇的に出会う」芝居もそんなにないと思った。オモシロイ!!で、凄い!!とにかくきてください。多くの芝居を愛する人たちのご来場をお待ちします。
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帰宅すると北京五輪、チャン・イーモウの演出の開幕式をすこし見ながら暑い夜、明日の楽しい夢を想いながら寝ることにする。
とにかくなれないこと、緊張して集中して楽しくやりましょうと言い残して東京駅にむかう。
1ヵ月半の『由比正雪』のいハードな稽古を終えた。実にオモシロイ体験であった。稽古場バラシ、明日は本多劇場入り、仕込である。
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4時過ぎの東北新幹線で仙台へ。
満員の新幹線、仙台は七夕祭り。駅に着くと凄い人出。
地下鉄に乗って定禅寺通りへ、これまた凄い人の群れである。7時過ぎに目的地の白鳥ビルへ。これが香港の雑居ビルを思わせるいい感じの古びたビル。元民謡教室の発表会に使われていた場所。もちろんエアコンも何もない。暑いが風が吹き抜けている。もちろん東京より涼しい。
『狂人教育』の仙台の受け入れ先である仙台座プロジェクトの夏のオープン講座「流山児祥、40年のアングラ人生を語る」と題したトーク。
40人近くの満員の人を前にして7時半から9時半まで2時間ノンストップでマシンガン宜しくトーク。本当は映像を交えて話す予定だったがついついしゃべりっぱなしとなる。
で、交流会でも若い学生相手にずっとしゃべりっぱなしであった。ほやときゅうりとトマトと焼酎。仙台の有名な飲み屋「あべひげ」これが劇場の下・・・・もう20年以上行きつけの店。
演劇大学のシニアワークショップの参加者たちも多く来てくれた。とにかく仙台公演よろしくおねがいします。
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7日(木)11時、舞台監督の吉木さんと制作のウネベらと公演の打ち合わせ。この何もない空間をどう使うかを仙台座の米澤さんらと話し合い。
私は途中抜けて仙台の制作の亀山さんと新聞社廻り、朝日、毎日、河北の3紙の記者に『狂人教育』の宣伝。
4時過ぎに終わり結局は何も仙台で食べずに新幹線に乗り帰京。もちろん牛タン弁当はかって食べたけどね・・・・。
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7時過ぎに本多劇場に到着。ものすごいセットが立っている・・・驚く。搬入に手間取り仕込が3時間押し。まだシュートも終わってない。衣装も小道具もてんてこ舞いまるで野戦病院のような状況。
まあ、あわてても仕方がない。明日中になんとか明りあわせと場当たりをキチンとやれればいい。
10時退館。
疲れ果てたからだで帰宅。年かねえ?おれも。
哲ちゃんからメール、12日に来るとのこと、堀くんからも・・・おもしろいなあ、旧友たち、今回みんな来るよ。
唐さんは初日に観に来るとのこと。初日頑張ろうぜ。
チケットの売れ行きがイマイチであったが今日から急速に伸びている!!うれしい限り。初日も残席もあと50枚・・・。予約はお早めに!本多劇場03−3468ー0030でも電話予約承っています。
明日9日(土)7時、今年最大の問題作が真夏の夜に爆発する!!
※なお、9月公演寺山修司:作『狂人教育』香港・日本共同制作公演予約受付中。9月6日(土)15時開演。早稲田大学大隈講堂での1日だけの「600人無料特別公演」です。早めにメールおよび電話予約を!ただいま、先着600人さま?まで受け付けます。「満員」になり次第締め切らせてもらいます。
6回目の通し。衣装もつけて。
通しの前に旗を立てる4人の役者さん達も稽古に合流。ちょっとした殺陣と歌もあり覚えてもらう。イーランとMISHIMAのアサミちゃん、で伊藤君の劇団地下空港の2人。本番5ステージ付き合ってもらう。
3時からいつものように「通し」ほぼ完璧、いいテンポ、台詞も明瞭。それにしても熱い討論劇である。大衆性と前衛性が同居している明快な肉体が存在するテキストを役者のモノに・・・・。
太鼓の指導で小川くんのお兄さんもやってきた。ギャラリー多数。福井さんの初演よりわかりやすい・・・には苦笑。そうか40年前の初演は何回か見てもらっていたっけ。
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7時で稽古をとり瀬戸さんと飯、弘子、塩野谷、沖田といった顔ぶれ。競馬の話しやら株の話しやらと飛ぶ。
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さて今日は昼1時から最終通し。
7時半から『狂人教育』仙台公演の宣伝のためのトークショー。
「流山児祥アンングラ人生を語る」?である。白鳥ビル7時半、宜しく。
急告!!以下の要綱で今年度最後の新人オーディションを行います.
18歳以上の健康な男女:若干名 国籍・経験不問。
【応募方法】
@作文「自分自身の広告と流山児★事務所で何をやりたいか?」(800字以上)
A履歴書・芸歴書(写真添付)
Bオーディション料5000円同封の上、現金書留で流山児★事務所まで郵送のこと。
【応募締め切り】 7月29日(火)
【試験日】 8月3日(日)
【試験内容】 面接・歌・動き・台詞・特技ほか
※劇団員として全公演にスタッフ・キャストとして参加しすべて実践で鍛え上げます。舞台=集団を真に愛する人を求めています。新人は8月公演『由比正雪』から出演してもらいます。
※詳細は流山児★事務所http://www.ryuzanji.com まで。