午前中、ホームページの表紙を夏らしく模様替えということで、カメラを持って外へ、蒼いソラと雲を撮る。
「残暑見舞い」という感じ、どうですか?
で、今日は4時から早稲田で『狂人教育』の稽古。
役者23人全員で今年3月の北京公演のビデオを見て踊りと歌と基本的な動きのチェック。
今は演出補の青木砂織に任せての役者たちの基本稽古。
『無頼漢』を終えて8月7日から飛び飛びで稽古場ジプシーで都内の区民会館の音楽室で歌と楽器稽古。9月5日から本格稽古にはいる。
私は基本的に自分の演出した芝居のビデオは見ないことにしているのだが、見ていて「あ、このシーンもっと変えられる」なあ?と妙に醒めてみていた、多分3ヴァージョン全部違う形でやろうとおもっているからだろう・・・。
音楽家の本田実と何曲か変えようと話す・・・・・というか編曲(アレンジ)。
『狂人教育』は1962年に寺山修司が書いた人形劇台本でそのまま上演したら30分あまりの作品だが、私たちは男と女の「愛」と「革命」の物語に作り変えて1時間30分近くのミュージカルにして世界中で上演している。
2000年カナダ公演のときに骨格は出来上がったが、エジプト、中国、ロシア、台湾、韓国、そして中国と毎回「作り変え」進化している。
『ハイ・ライフ』もそうだが、私たちは「再演」というより全て「初演」としてテキストを読むことにしている。
その時のメンバーと時間を如何に共有するかだ。
今回は、流山児★事務所の「今」を担うパワフルな中軸メンバーと若手の総力戦となる。
今年のユニークな新人6人に加えて韓国の留学生李くん(かれは韓国の代表的ミュージカル『NANTA』の出演者である)、そして男優陣は甲津拓平を筆頭に里美和彦、阿川竜一、冨澤力、柏倉太郎、木暮拓矢、阪本アツシのフレッシュメンバー。
女優陣は11人総出演。
我が劇団のトップ女優米山恭子は久しぶりの「東京公演」登場となる。これだけでもこの芝居見る価値アリ!!
客演の沖田乱、V.銀太、本田実の3人はこの間の海外公演を支え『狂人教育・海外ヴァージョン』を育ててきた強力メンバー。
とにかく、寄ってたかって、喧々がくがく大喧嘩しながら「零」から集団狂騒の疾走ミュージカルを作ろうぜ!
10時まで休みなしで稽古。
女優達は衣装合わせ。
それにしても大変だ!衣裳も髪も全部一から3チームつくらにゃならんし・・・・。当たり前じゃん!
久しぶりに稽古場で飲む。私は今日呑むと4日連続の酩酊舟ノートになっちまうので1時近くに退散。
事務所に寄ると何人かまだ作業中。みんな、大変だ・・・・。
で、歩いて帰宅。
今日は行き帰り暑い中汗だくで・・・でもこれがいつもの稽古の日常。
ホント、俺は稽古場にいるのが一番だなあ。
やっと、イイ感じになってきた。『狂人教育』臨戦態勢、演出家はいつでもいいぜ、諸君。
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明日はお昼から楽塾『真夏の夜の夢』2幕。
夕方から上野毛の北村真実先生のところで踊りの稽古。
忙しい残暑の候である。