例年と同じ12月の本読み稽古、2月振り付け、と順調に進んでいる。台詞が入って、体の動きのスケッチが出来てくる。
・・・・・・・・・・
土曜日は前半の軽い通し、台詞が入っている先に「ものがたり」と「関係」の方向性を加えてゆく。ここで、楽塾でしかできない「モノ」の萌芽が見えてくる。これが面白い、14年間楽塾が培ったものは「この集団でしか出来ない」文字通りの集団的想像力ってヤツ。
去年の春から秋にかけて楽塾の発表会『楽屋』の稽古を追ったドキュメンタリー映像作品をもらった。慶應義塾大学藤田修平研究会の松村紀生監督の卒業制作ドキュメンタリーである。
クールできちんと楽塾の4人の「半生」を交えてよく出来た作品。6ヶ月の苦闘が描かれていて、本当に楽塾のすごさと楽しさが充満している。感謝。お疲れ様。これからもヨロシク。
・・・・・・・
日曜日、全部の「振り付け」のスケッチが終わる。
稽古時間を2時間以上オーバー。全員ヘロヘロ、ヘトヘトになる。
トップSCENEの様々なバリエーションの動き・・・・・これが『楽塾版:もーれつ、ア太郎』の動きの原型となる?
それにしても、絵美とのコンビは最強である。楽塾の役者達のカラダを知り尽くしていて、カッコいいものにしてくれる。ちょっとした、ワード=指示言語で動きを作ってゆく。でもって、ある意味が、モノガタリが立ち上がったら・・・・その先を・・・・である。
・・・・・・
さて、基本は出来た。
あとは、役者達のカラダに落とす。これに1ヶ月!!かくして2月はダンス中心の土・日稽古となる。それにしても、楽塾は年を取るとともに「進化」「深化」してゆく。この人たちはある種の化け物である。生身のカラダを曝け出す事を恐れないモンスターたち。世界の何処にもない平均年齢58歳の劇団。見事である。
『花札伝綺』は昨日から総出の徹夜作業だった。今夜も冨澤力が楽塾の稽古の後ろでシコシコとセットの色塗り。『卒塔婆小町』も明日から本編突入。レパートリーシアター2011本番近し!!の早稲田である。明日の夜は劇団員総出の「基本劇場」作り!!劇団でしか出来ないモノを私達はいま創っているのである。
・・・・・・・・
ひさしぶりにTSUTAYAでDVD5本。ほとんど見たやつだが『夕陽のギャングたち』、『光州5・18』
『トンマッコルへようこそ』『ガルシアの首』『チャンピオン』韓国映画3本、セルジオ・レオーネとサム・ペキンパーの名作2本。
『光州5・18』『夕陽のギャングたち』を観る。何度観ても面白い、映画の醍醐味を備えたレオーネ世界、タランティーノがどれだけ影響を受けているか、この作品を観たら歴然とする。モリコーネのヒトを食った音楽もサイコー。ロッド・スタイガー、ジェームス・コバーンの2人もいい。10年振り?に見たが実に新鮮。『光州5・18』は様々に語られる韓国民主革命の原点。いま、アラブで起きている民衆革命に思いを馳せて。60年安保、70年安保闘争を描く日本映画が今、作られたら?
・・・・・・・・・・・
優先予約好評に付き『楽塾版:もーれつア太郎』追加公演(5月7(土)昼の回)決定!!です。売り切れ必至!!のプラチナチケット、ぜひお早めにご予約下さい。
☆楽塾創立14周年記念公演☆今年のゴールデンウイークは「もーれつ、ア太郎」!!
赤塚漫画:原作『宇宙下町大戦争の巻〜もーれつ、ア太郎〜』
優先予約開始!!
2011年4月29日(金)-5月6日(金):14ステージ
【会場】Space早稲田
【原作】赤塚不二夫
【作】佃典彦
【演出】流山児祥
【照明】ROMI 【美術】小林岳郎【音楽】諏訪創・多良間通朗
【音楽監督】関口有子【振付】竹村絵美【衣裳】鈴木真紀子
★優先予約情報★
●ただいま、イープラスでプレオーダー受付中(2月21(月)まで)
はがき予約・・・3月3日(木)消印有効
@お名前Aご住所B希望日時と枚数を記入して投函ください。
チケットと振込用紙を送付いたします。
【ものがたり】
ひとり八百バツの店番をするデコ八、この不景気で野菜はちっとも売れないってのに、ア太郎親分はどこへ行っちまったんだ。えっ、ア太郎がタチツテ党から東京都知事選に立候補したって?!親分、デコッ八に内緒で何してるんだ。ココロのボスもブタ松親分も選挙にからんで、すわっ抗争か。そのとき、空から光る物体が・・・。落ちてきたのは小惑星探査機「ひよこ」のカプセル、出てきたのはご存知宇宙人。
地球の未来はどうなるのか、大気圏を超えた愛は地球を救うのか。
おなじみのキャラクター総出演で繰り広げられる赤塚×佃×流山児の「どこにもない芝居」。
で、ア太郎はどうしたの? ん、そうだったのきゃ、ニャロメ!
【出演】
いそちゆき・河内千春 ・川本かず子 ・桐原三枝 ・小森昌子 ・阪口美由紀 ・杉山智子 ・関口有子
高野あっこ ・多良間通朗 ・内藤美津枝 ・ 二階堂まり ・西川みちこ ・みかわななえ・宮沢智子
めぐろあや /肝付兼太(特別出演/流山児祥・柏倉太郎・山下直哉
※当日券の発売・入場整理券の発行は開演の60分前より、開場は20分前より
※ご注意・・・とても小さな劇場です。当日券が充分にご用意できない場合もございます。なるべくお早めのご予約をオススメします。また、開演時間を過ぎますとご入場できない場合もございますので、少しだけお早目のご来場をお願いいたします。
【チケット料金】日時指定・全席自由
前売:3200円 当日:3500円 学生割引:3,000円 小中学生割引:1,500円
Ryu`s Club21会員:2,560円
* 割引は流山児★事務所のみの取扱
前売り開始2011年3月3日(木)
【チケット予約】流山児★事務所(りゅうざんじ じむしょ)電話 03−5272−1785
※2011年2月22(火)優先WEB予約開始!!!
・・・・・・・
5日(土)昼・夜稽古。
イワトのすぐ近くの箪笥町の区民センターで13時から楽塾『もーれつ、ア太郎』の稽古、みっちり4時間。稽古終了後、早足で早稲田まで歩く。汗びっしょり。
『花札伝綺』チームは小道具作りで何人か居残り。
『卒塔婆小町』18時から「初」の早稲田稽古。ミッチリ、30分間ストレッチ。カラダをほぐす。
百夜通い、の25パターンのチェック、ワルツと進んで、来週から芝居に入るということで、芝居の方向性についての「討論」22時半までみっちり。
宿題ということで、稽古を取る。
さすがに疲れ果てる。が、心地よい疲れである。
・・・・・・
6日(日)
お昼過ぎから楽塾稽古。
今日は1日中、振付。絵美の風邪が直り、急ピッチで「話し合いながら」振りをつけてゆく。全10曲、多良間の作った曲は実にいい。今日は肝付さんも初稽古参加。
とにかく、ダンスSCENEは基本的に全員が登場するという「コンセプト」で創っている。肝付さんに最後はふる、これが面白い、これで何曲かつくってみよう。ミッチリ18時近くまで。来週で振付を終える予定。楽塾のいつもの事だがdanceの振り付けが終わってからが演出の勝負である。振りをカラダに落としてもらわなきゃ・・・・・先へと、進めない!
それにしても絵美の振り、は楽塾のメンバーのカラダを知り尽くしている。「昭和」「アニメ」の動き・・・が今回のテーマ。
あの喧嘩のSCENEのぐるぐる渦をどーやるか?である。
楽しく歌うため、楽しく踊るために戦いは続く!あと、3ヶ月!!今年も楽塾は順調に仕上がるつつあります。ご期待下さい。6ヶ月稽古!!土・日稽古だけど、この作品作りは実に贅沢の限りである!
ついに、来年の「楽塾新作台本」出来上がりました。
ほんと、すごいホン、すごく、面白いです。
いや、ぶっ飛んでます。
こんな「もーれつ、ア太郎」は観たことない!
赤塚漫画を超えるパワーとスピードとナンセンスそして何よりも、
ここにはニンゲンのドラマを越えた人間=ドラマがある。
佃典彦近年の最高傑作とよぶべき、漫画を超えた「世界の演劇を塗り替えるスーパー演劇」です。
是非ご来場ください。あと「4ヶ月と3日」で「本番」です。
みっちり稽古して創り上げましょう。
といってもその間3本芝居があったり、盛岡、横浜、高知、広島、津、仙台でワークショップや『浮世根問』の情宣のためのレクチャーがあったり、の東奔西走の日々が・・・、ということで(何が!)「例年通り」楽塾のみなさん「自主稽古」「踊り稽古」の日々も続きます。
とにかく、あせらず、「4ヶ月」じっくり「楽しく」やりましょう。14年もやってきたんだから・・・。
楽塾はいまや、北村想、佃典彦という現代演劇の最前線をゆく超一流の劇作家による「新作書下ろし」が4年間続いている「超一流の中高年劇団」です。志を高く持って往きましょう!!
・・・・・・・・・・
23(水)は佃典彦氏を迎えての本読み2日目。25(土)も本読み3日目。
26(日)にはキャスティング&忘年会といきたいものだが・・・。
楽塾の2011年!「14年目の春」に向けて「長いたのしい旅」が始まった。
流山児★事務所+楽塾創立14周年記念公演
〜Space早稲田フェスティバル2011オープニング作品〜
『宇宙下町大戦争の巻〜楽塾版:もーれつ、ア太郎〜』
赤塚不二夫:原作
佃典彦:新作書き下ろし
流山児祥:演出
諏訪創:音楽 小林岳郎:美術
関口有子:音楽監督 ROMI:照明 衣裳:鈴木真紀子
出演:楽塾オールメンバー+柏倉太郎・山下直哉/流山児祥・肝付兼太(21世紀FOX)
日時:2011年4月29(金)〜5月6(金):14ステージ。
連日:14時・19時開演(但し2(月):19時のみ4(水):14時のみ)
前売:3300円
夏以降、毎週日曜日、じっくり、ゆっくり、あーでもないこうでもない、と「自主稽古」していた楽塾メンバーによる発表会!を本日:20(土)Space早稲田で急遽、おこなう事になりました。
是非、ご来場ください!!
11人の女優達による清水邦夫の名作戯曲『楽屋』=4人の「女優」の物語をおもいっきり「遊び尽くし」ます。なんと、「1つの役を2〜3人の女優」で「かなり自由にゴーイン」にやってます。
楽塾WORKSHOP2010・秋・発表会
『架空の情熱〜清水邦夫『楽屋』より〜』
使用テキスト:清水邦夫 構成・監修:台本協力・音響:流山児祥
音響操作:荒木理恵 照明:畝部七歩 協力:流山児★事務所
出演:いそちゆき・河内千春・川本かず子・阪口美由紀・杉山智子・高野あっこ・内藤美津枝
二階堂まり・村田泉・めぐろあや・吉田和子
日時:2010年11月20(土) 開演:20時〜 (開場:19時45分)
上演時間は50分の予定です。
開場:Space早稲田(東西線早稲田駅1番出口右へ徒歩1分 中華「北京」B1)
03−3208−3920(PM6時〜10時)
※入場無料◎全席自由 ※今回は定員30人〜40人です。前もって予約下されば幸いです。
※なお、終演後「交流・合評会」を行います。酒、おつまみ大歓迎。是非、ご参加ください。
劇場近くにスーパーもあります。
流山児★事務所03−5272−1785
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なお、楽塾の次回公演は流山児★事務所+楽塾2011スペシャル+Space早稲田フェスティバル2011オープニング企画!です。
赤塚不二夫:原作 佃典彦:新作書き下ろし 諏訪創:音楽 流山児祥:演出による『宇宙下町大戦争の巻〜もーれつ、ア太郎〜』を2011年4月・5月ゴールデン・ウイークSpace早稲田フェスティバルオープニング企画として上演します。ご期待ください!!
本当に有難うございます。本日千穐楽!!心を込めて演じます。楽塾最高傑作!と絶賛される「作品」に14ステージで観客の皆さんが創り上げてくれた。楽塾は世界の何処にもないもっとも「えんげきを愛する」役者と観客と共に進化している。もちろん、定員70〜80の小劇場、決して商業的には成立しないほぼボランティア的公演。がコレでいいのである。地道にイイ芝居をやれば客は来る、という大原則で日々進化すればいい。次は20ステージを目指せばいい。勿論それはそれでたいへんなんだが。平均年齢58歳の劇団で出来ることを考えればいい。
佃典彦も名古屋からやってくる。今日は千穐楽スペシャル。戌井市郎、流山児祥、共に出演します、ご期待ください!!
※ご予約できなかったお客様へ
若干枚ですが、当日券を発売いたします。
開演の1時間前より劇場入口にて発売いたします。是非、ご利用ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・
昼の回は昨日の夜に続いて私が出演したが夜の回で戌井さん見事に復活!完璧の出来である。それにしてもその集中力、体力には感服する。文学座の稽古も今日明日はないからこの芝居だけに集中できる。93歳の新進男優、がんばれ、あと3ステージです!よろしく。
というわけで、戌井さんの提案で明日:5月4日14時の回は「千穐楽スペシャル」ということで私も出演する事に。私と戌井さんは31歳年が違うので、戌井さんにこの際10歳若返ってもらうことにした・・・・観ていて分かるように勿論しますよ。名古屋から佃典彦も来ることだし、まあ14ステージ目、皆さん楽しくやりましょう。
カナダから吉原さん、なんと「初楽塾!体験」とのこと。コレ、カナダのフリンジフェスに持ってきて、と、うれしい感想。吉原さんの念願のブロードウエイミュージカル次回作ほぼ決定。早速、翻訳、権利獲得に向けて動いてもらう?ことに。面白くなりそう。Space早稲田3ヶ月ロングラン・ブロードウエイミュージカルっていいじゃん。
今日の昼で私の千穐楽の予定であったが戌井さんが体調不良のため急遽夜の回と明日5月2日(日)昼の回、私が出演する事になった。93歳の現役最長老の舞台役者は明日:夜復活します。
今日から「超満員札止め」のステージが始まった。昨日から爆発が予想されていたが、予想をはるかに超える予約と当日券の伸びである。かくして楽塾Space早稲田最多観客動員記録樹立!は確実となった。8日間14ステージ全て前売り完売!「満員」である。これぞ、13年目の快挙!である。世の中の人々が求める、世界の何処にもない「えんげき」がここにある。まさに中高年の「えんげきの解放区」と呼ぶべき劇場それがSpace早稲田なのである!決して商業化できない私達の舞台芸術活動の根本である「社会への還元」が自然に出来ているのが楽塾演劇である、超一流のスタッフ陣に加えて佃典彦の「新作」書き下ろし。この水準の高さ(というか強さ)を所謂演劇ヒョーロン屋さんタチも一度ぐらい観てみたらいーんじゃいの?である。ここに演劇の原点がある。コレこそ公共の演劇であり、それでいて「反公共の演劇」でもあるのだ。
とにかく観てください。あなたの目で!ほんとに、面白いです。今日もほんとに、全国各地から多くの観客のみなさんが早稲田にやってきている。大感謝!!
演劇やってきてよかった!と心から思う毎日である。支え続ける流山児★事務所の若手スタッフたちと新人3人。流山児★事務所は入団してすぐに楽塾番になる、この経験は何よりも「貴重な体験」となる。親子以上の年の演劇の先輩達と演劇の「現場を体験」すること・・・・・、コレである!!こんな劇団、世界の何処にもない!
予想通り?今日から、スペース早稲田がめちゃくちゃ人いきれでイッパイの「超満員」のステージが始まった。国・内・外から多くのお客さんが早稲田につめかけているという実感。たつまや知り合いも多数、若杉もやってきた。仙台の遊さんは今日までイロイロ手伝ってくれた、大感謝、お疲れさん。
それにしても、もう、3日(火)の夜だけが「余裕アリ」になってしまったぜ、コレホンマ?
見逃すと、本当に、一生の損です!是非、お早めに予約を。前売完売の日も「当日券」で是非!!ご覧下さい。開演の「1時間前」に劇場においでになると確実にご入場できます!
楽塾:最多動員新記録樹立なるか?その目でお確かめください。めちゃくちゃ好評であるkotoに感謝。
『ほろほろと、海賊』は「観る芝居」でなく「演りたくなる芝居」!っていうのは、けだし名言である。
で、楽屋というか、舞台袖にいるのは居心地が悪いのでいつものように、「前口上」を終えてすぐ衣裳に着替えて出る。演出助手の理恵には本当に感謝。何とかmissもなく「初日」の出番を終える。いや,よかった。米山は随分大きな声でやってましたね?と笑っていた。ダメな役者は大きな声で台詞をキッチリ言え!である。
雨は1日中降り続いている。雨にもかかわらず、全国各地から早稲田にやってきてくれている。仙台やら新潟やら大阪やら。
※※
今日、文学座で平田オリザの新作の稽古インを終えて戌井さんが夕方早稲田に。で、稽古一通り。この超人はやはり只者ではない!!どんどん、自分の役を楽しんできている。肝さんもそうだが年をとるということは本当にいいことなのだ。
が、夜の部はさすがに皆さん疲れ果てている。そりゃそうだ、連日2ステージで3日間、明日で4日間だぜ!が、何とかみなさん、底力で乗り切っている。塩野谷正幸がうれしそう。佃のホンがいい、と言ってくれてた。昨日、今日となぜか演劇評論家諸氏も今回は顔を出している。珍しいことである。
※※
終演後、乾杯。尚の作ってくれたポトフと明太ポテトにおつまみと米山の作ったスープ、美味。疲れているので役者全員を30分余りで帰宅させる。まだまだ、長丁場である。頑張りましょう、みなさん。
今日の「入り」はさすがに心配だったが当日券も伸びて「満員御礼」の2日間4ステージ終了。有難うございます。明日から超満員爆走となる予感?