今日は、久しぶりの楽塾。
お昼から、サポートレギュラーの若手冨澤力、木暮、太郎の3人が稽古場に来ている。
来年の本多劇場公演ではスタッフだけに専念してサポートしたいムネを力が、太郎と木暮はまだ決めてない事を楽塾のみんなに伝える。新人の創が音響の手伝いを今日から手伝ってくれる事に。
まだ、力も決めることないのに?と私。まあ、早稲田と違いきちんと本多の場合スタッフが必要なのはわかっているが・・・。来年からでも稽古参加でいい、彼らが「いる」ことが楽塾には「必要」なのだ。5年間「新人」時代から彼ら3人は楽塾と付き合ってきた・・・・。そういった意味では,彼らはりっぱな、楽塾劇団員なのだ。
で、今日は「音きめ」の稽古。2幕までノン・ストップで5時半まで。休憩なしでみんなヘロヘロ・・・。
で、8時までMDに入れていく。創と内藤さん、高野の4人で。なんとか来週の稽古に使えるように録音していく。
終わって、腹減ったのでビールのみながらお疲れ会。呑みながら、キコさんのオメデタからテンノー制について、はては認知症という名の不認知症について、親子というか家族の現在、憲法、教育基本法の改悪について、20歳そこそこの創と楽塾の人たちの会話。
楽塾のメンバーと劇団の新人達が出会うこの「日常」が最もステキな事であると私は思っている。我が劇団では新人は必ず楽塾と付き合うことから役者修行を始める。50歳を超えた人生の大先輩達と話すことって演劇人というか人間にとってサイコーの経験となる。
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来週、楽塾は今年初めての3日間の「集中稽古」を予定している。『狂人教育』の稽古の進行具合だが、私は多分1日だけしか付き合えないかもしれない、ごめん。
まだ、8ヶ月ある・・・・・。
まず、今日決めた曲で、自分の「うた」にして、そして「自分達のうた」にして下さい。これが宿題です。
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10時過ぎに自転車帰宅。途中、新目白通りに出来た「99ショップ」で買い物。ほんとに安い!いついっても、客の大半が海外から来ている人?て感じで面白い。
維新派の『夏のトビラ』(松本雄吉・作演出)教育テレビ芸術劇場を途中からビール呑みながら見る。面白いなあ、雄吉さんの描く世界のある強さとこだわりに感心。役者たちの力量も。いろんな意味で何処にもない「世界演劇の地平」を感じさせるまさに洗練され計算し尽くされた舞台芸術。王者舘と似て非なる維新派ワールド。
王者舘(名古屋)や維新派(大阪)といった世界演劇を視線に入れた劇団が東京に「存在しない」「存在できない」という事が東京演劇シーンの「演劇的知性」のなさ、「貧しさ」の象徴。
『夏のトビラ』は舞台芸術作品でありながらある種、庶民の目線=ジャン・ジャン大衆オペラで作られたひと夏の少女のデジャビュをキッチリ描いている。元気を貰った、ありがとう、負けてられないゾ。
「夏のトビラ」の向こうまで行こうぜ、みんな。
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明日昼から池袋の稽古場である。
いよいよ、実寸で稽古が出来る。
久しぶりの北京公演チームの稽古。
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久しぶりのモーツアルトで寝る。
お昼過ぎに暑い日差しを浴びながら汗だくで、歩いて早稲田へ。
昨日の呑み会でそのまま、アツシと竜一は泊まっていたらしい・・・・・。
それにしても若い奴らは元気だな・・・・・。もう、朝まで飲む体力はねえな、淋しい限り。
8月2回目の楽塾『真夏の夜の夢』の稽古。
今年で10年目の楽塾の夏、来年のゴールデン・ウイーク本多劇場上演に向けて、毎週日曜日「少しずつ少しずつ創り上げていく」実に贅沢な創造現場。
今日は、代役が多いのでエチュード的に稽古をすすめる。自分の役ではないがこれやると、芝居がわかってくる。
楽塾の稽古は実に楽しい。演劇の原点=人間が他者と一緒に表現しようとする根本が見られるからだ・・・。
今年は、5月に出演できなかったMさんが稽古、これが面白い。爆笑の渦、人間ってスゴーイと単純に思う今日のエチュードであった。
次はオレンジレンジの「ロコモーション」でもかけながらエチュードやるか?
今は、音楽稽古、セリフを歌にあわせて大胆に作っている。
今回のテキストはシェイクスピアの原作を野田秀樹が大胆不敵に翻案した台本を使っている、2人の板前と2人のお嬢様の恋物語。
富士のふもとの真夏の森にパックとメフィストフェレスの2人のトリックスターがいて物語を運んでいくという実に良く出来たホンである。
1979年に『ぷらねたりよむ・あむーる』という野田戯曲を演出した以来の野田作品の演出である。楽しみながら私なりの野田+シェークスピアワールドの解体をもくろんでいる。
が、野田の言葉を平均年齢55歳のオバサンたちが語るとこれが、実にリアルで面白い。
でもって、もの凄いスピード感がある楽塾パワーで炸裂するから・・・・・もう何処にもない芝居となる!
ロック、ジャズ、Jポップを意識的に使う事にした。
それと、少年王者舘の音楽家珠水さんの曲をメインの音楽にする事は決めた。
珠水さんの世界からはみ出るところの音楽が問題なのだ。
今まで最多に近い曲目を使っての稽古になりそう。
もちろん最終的には最小限の音楽を使い野田とシェークスピアの「ことば」を残す、予定?
7時までノン・ストップで稽古。
あ、今夜は『狂人教育』のダンス稽古だったけ、まあサボに任せてあるのでいいか。
というわけで(何が?)、磯、内藤、伊藤、杉山らと腹が減ったのでビールと軽いモノをとりながら稽古場で軽ーい呑み会1時間ちょっと。
歩いて帰宅。
途中、薬局で漢方胃腸薬。
本屋で立ち読みと演劇雑誌三冊。
昨日、事務所に札幌のワークショップに参加したTさんから送られてきた「新約聖書」を、暑い馬場のアパートで行水してから、ぱらぱらめくる。
中学1年から高校時代までよく読んだものである、こう見えても16歳の時、一時はクリスチャンになろうとした人間なんだから・・・・・。
中学生時代は教会で英語サークルに入ってたんだぜ、ホント。
それにしても最近の聖書ってえらくわかりやすくなっている。
おまけに、「災難が降りかかろうとする時」は此処を読みなさいといった風にマニュアルまでついている、これってやばくない?人間の想像力の根源に死と詩と神なるモノがあるのに。
始めに「ことば」があった、ことばは「神」と共にあった、「ことば」は「神」であった。・・・・・・コレが西洋ってヤツである。
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10時のニュースを見る。今日の高校野球の決勝戦。早稲田実業対駒澤大学苫小牧は1対1の延長15回引き分け!ハイライトを見ながらコーフン。
高校球児たちはすごいなあ、こんなの見ると大人は泣き言言っている暇ねえなあと思っちゃう。
そういえば楽塾の中の非戦ユニット「ピース・トレイン」のメンバーが23日の本番に向けて稽古ということでお休み。
是非、23日のピース・リーディング行ってください、もちろん私も行きます。
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ふと、NHK芸術劇場でダンスを見る。ローラン・プティ振り付けのボリショイ・バレーの『スペードの女王』のラストをちょこっと。ふーん。2005年の作品。
で、続いてカナダのラ・ラ・ラカンパニーの2003年の作品『アメリア』を見る。
凄い、スタイリッシュで高度なテクニックと共に妙にエロティックな作品。
音楽が実にイイ、デーヴィッド・ラング。詩はルー・リード。振り付けはエドゥアール・ロック。
つい、音楽家の本田さんにTEL。