これでいい、さて明日はわたしの出番のシーン、じっくり。とにかく台詞はキチンと入れておこう。
と想いながらも、お昼はみっちり、新人の稽古。
演出モードから役者モードへの切り替えをちゃんとしなきゃ・・である。
秋の超大作:流山児★事務所創立30周年記念公演第1弾、戌井昭人新作書き下ろし「どんぶりの底」(10月下北沢ザ・スズナリ)の第1稿が送られて来た。
一気に読む、面白い。
戌井さんの小説の登場人物たちが、次々と現れてくる?ような不条理でお馬鹿で愛しいひとびとの物語。
この調子でいきましょう。
土日は6時間ノンストップの楽塾稽古である。
昨日は、ラストシーンまで小返しをみっちり。
ラストデザイン決定。その後、歌の録音、セットの色塗り作業に。三四郎・ごん・佐原そして、いまはきっちり演出助手の仕事もやっている「オトシマエの安利」のバックアップチームに、新人たちも加わる。
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というわけで、急遽下北沢ザ・スズナリで鉄割アルバトロスケットの新作「鉄ラゼン」(作:戌井昭人、演出:牛嶋みさを)を見る。
超満員のすし詰めの桟敷の現代アングラ芝居。スズナリの野田さんに聞くと「初日からずっとこんな感じ」だとのこと。缶ビールも缶チューハイも売っている。
傑作である!個性的な役者?の熱量と集中力が半端でない。
正統なる馬鹿役者たちが、36ショート作品を必死に演じる?
シュールで狂気で凶器な連鎖劇。
「カルメン」と「馬鹿舞伎」はサイコーだったぜ!是非、「どん底」でやりたいものだ。それにしても、戌井さんはいい役者である。終演後、役者で出てよ!と誘ったが断られた、残念。私はしつこいので何度も
誘うよ、戌井さん。祖父である故・戌井市郎さんにぜひ、見て欲しかったと想いながら小雨の下北沢をあとにした。
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いよいよ、楽塾追い込み。今日は午前中から青木砂織の指導でメイク、その後、歌の録音。衣裳をつけてのダンス稽古。で、夜には「2回目の通し」の予定!今日も1日中稽古である。
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イワヲは楽塾公演に付き合っている三四郎、安利、佐原、艶嬢の4人の若手の文字通りの師匠である。こうやって、若手や新人たちは稽古場の「どこでも寝られる」ニンゲンになって、いい「劇団役者」は育ってゆくのだ。全ては体験である。最近、よく若手に15年前のソウル公演やエドモントン演劇祭のことで質問される。イワヲや拓平は、ハングル喋れないのに先乗りでセットを作っていたりしていたことや、様々なこと体験しているが、三四郎も安利もまだ2、3回の体験・・うーん。
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新人の早朝稽古を終えて、お昼から6月公演「阿部定の犬」の本読み稽古!それにしても、いい役者たちが集まった。サスペンデッツの佐野君とは「初顔合わせ」。いい役者さんである。
かくて、現代演劇の名作と呼ばれる佐藤信の傑作との格闘の日々が始まった。それにしても、戯曲を読むのが一苦労、漢字が難しくて・・である。いや、今の若手には大変なことになっているのが面白い。演助の艶嬢の読む「ト書き」で爆笑続出の稽古場。うん、これでいいと思う。それにしてもいいホンである。♪なんてたって、エロスである。
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その後、7月公演「義賊☆鼠小僧」のミーティング。
あの大ヒット流山児歌舞伎「義賊☆鼠小僧次郎吉」が、Space早稲田に帰って来る!2015年春ソウル・台湾公演に向けた「2014海外版」上演。 7月18(金)〜23(水)まで8ステージ(予定)。各ステージ:40様限定の特別公演。 詳細近日発表!!で、例によって飲み会。13時間以上稽古場にいる。いかん、いかん、こんな感じじゃ、俺持たないぞ。
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あ、7月といえば、今年も夏には福岡に行きますよ。7月末、ひょっとしたら、演出者協会主催の福岡演劇大学でこどもたちと一緒に、3日間で「街頭劇ミュージカル」?を作るかも。小学生から高校生まで・・・・おれ、初めて、わくわく?で、8月は恒例の豊島区シニアワークショップ、夏はいろんな人に会える。
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楽塾「寺山修司の女の平和」7ステージ前売完売※4/26(土) 14:00 4/27(日) 14:00 4/28(月) 14:00 4/29(火) 14:00 4/30(水) 14:00 5/2(金) 14:00 5/3(土) 14:00※当日券あり。夜の回・後半「大いに余裕あり」
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とにかく寒い。
昨日は実にハードデイであった。午前中は、劇団新人オーディション。受験生たちと遊ぶ。今年も面白いヤツが劇団の門をたたき入ってくる。実に楽しい出会いである。
で、新人の発表会を近いうちにやろうと思っている。が、稽古場は、例年通り、すしづめの稽古スケジュール。楽熟の夜稽古、「阿部定の犬」の本読み、でもって、「鼠小僧」の歌稽古。どこに「新人の稽古」入れるんだ?俺の体3つ欲しい!
お昼からは楽塾の「寺山修司の女の平和」追い込み稽古。
熟女のみなさんとメチャクチャ動き回って遊ぶ。
でもって、夜はシビアな劇団総会。
今年度も、金は無いけど、志高く、とにかく、お客さんを面白がらせる芝居をわき目も振らず「遊びながら」楽しく創ってゆく。それにしても、劇団員には感謝。流山児★事務所はまもなく、30周年に突入する。それにしても、30年も相変わらず、ビンボーだけど楽しい仕事をいっぱいやってきたもんだ。
昨日は、ほんとに1日中動き回っていたし、喋りっぱなしだった、12時間近く稽古場にいて・・・・ま、私も、人並みに疲れて、夜、不整脈の心臓の鼓動が激しく、いやはや、私も其れなりに「老い」ているのである。
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実に妙な夢を見た。演出家の故・戌井市郎さんとなぜか肩を組んで、浅草の街を徘徊するのだ、二人で走り回っての大冒険。時折、これまた、永井荷風の世界に出てくるような奇妙な人物が現れて・・・・。それにしても、戌井さんの語る話が面白くておれはずーっと笑いっぱなし、なのである、あの夢はなんだ?
※楽塾「女の平和」前売り絶賛発売中。お昼の回のお求めはお早めに!まもなく完売必至!!
「『田園に死す』再々演にしてイタコたちは若さを増し、キレを増し、もう彼女らが走ると嵐か?と思うほど風が吹き荒れます。」と、劇団員の坂井香奈美が書いているが、今年の『田園に死す』の超目玉はイタコチームの凄さ!流山児★事務所の若手女子劇団員総出演!圧倒的なスピード、切れのよさ、これだけ素敵にかわいくて個性のそろった「劇団」はない。イタコチームは荒木理恵、山丸莉菜、宮川安利、佐原由美、艶嬢さとみの流山児★事務所+鶴田理沙・桜井玲奈の7人の美人女優勢ぞろいです。
『田園に死す』イタコチームの、大半が20歳そこそこの女子、「若さ」の魅力満載。流山児★事務所は「若手」が、最も光り輝ける「劇団」です。男優陣も三四郎、山下、木暮、武田といった若手、栗原、上田、イワヲ、拓平、谷、里美、力、太郎といった実力派と粒ぞろい。まさに舞台役者の宝庫である。
「田園に死す」は再々演だか私たちは「初演」のつもりで作り上げている。おまけに「最終上演」とにかく世界の何処にもない「作品」を「役者」「スタッフ」「演出」の力で創りあげる。面白いです!!
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2月11日
夜はうずめ劇場公演、スズナリで天野天街:脚本演出『砂男』を観る。アマノワールド全開のいたってまじめなホフマン世界。それにしても坂本さんは良かった。うずめ劇場の後藤まなみは流山児★事務所にいた女優、まさに「鋼鉄の女優」の集中力ぶりが楽しかった。がんばれ、まなみ。終演後、デス電所の竹内くんらと飲む。
2月12日
●ソチ五輪スノーボードハーフパイプ決勝15歳の平野歩夢が銀、18歳の平岡卓が銅メダルを獲得。こどもたちは凄いね。えらいね、クールだね。というのに、イジョーとも思える、おそろしいまでのメディアの五輪加熱報道。クールに、クールに。
●世界が視る日本メディアの自由度。国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団(本部パリ)」は12日、世界180カ国・地域を対象に、報道の自由度ランキング公表。日本は特定秘密保護法成立で「調査報道、公共の利益、情報源の秘匿が全て犠牲になる」とされ、前年の53位から59位に。mediaの劣化!きわまわりの感。ありもしないバーチャル経済とナショナリズム扇動の体制翼賛状況。伝えるべき情報=事実はすべて隠蔽。これじゃ「報道の自由度59位」アジアでもサイテーのmediaと呼ばれても致し方ない。ほんとに反骨の報道人は何処にもいないの?誰でもいいキチン喋れよ。
●村山元首相は12日、ソウル国会超党派韓国議員の会合で講演。過去の植民地支配などを謝罪した村山談話について「安倍首相も継承すると言っている。総理大臣として否定できない」と強調。従軍慰安婦問題については「女性の尊厳を奪った大きな罪だ。日韓政府で話し合い、決着をつけてほしい」と話す。
● 昨年成立した特定秘密保護法は「憲法違反」として、静岡県弁護士会の藤森弁護士が13日、国を相手に違憲・無効確認と施行の差し止めを求める訴えを静岡地裁に起こした。同法をめぐる訴訟は全国初。
『田園に死す』今日は作業日。私はアニメ「宇宙兄弟」の収録。久しぶりの星加さん。バスに乗って渋谷まで。夜はトムプロジェクト、東憲司:作・演出「案山子」戦争と庶民を描く新作。東君らしい作品。終演後、藤井びんとホントに久しぶりに「ふるさと」でさしで飲む。吉村昭、大昔の下北沢の事など。
2月13日
●集団的自衛権行使を可能にする憲法解釈変更をめぐる安倍国会答弁に対して自民党内から批判。安倍いわく「政府の最高責任者は私だ。政府の答弁について私が責任を持って、その上で選挙で審判を受ける」の高飛車。村上元行革相は「首相の発言は選挙で勝てば憲法を拡大解釈できると理解できる。その時々の政権が解釈を変更できることになる」と非難。村上氏の主張を、野田税調会長が「正面から受け止めるべきだ」と支持、船田元・憲法改正推進本部長も「拡大解釈を自由にやるなら憲法改正は必要ないと言われてしまう」と指摘。野田総務会長は記者会見で「誤解を招くことがないよう(首相に)提案したい」と。安倍ヒトラーご乱心!に回りもひやひや。 おまけに、オバマ大統領も「国賓」待遇をけって、韓国行き決定のふんだりけったり。ワシントンポストはNHK問題で安倍責任論とまさに四面楚歌の安倍政権である。
イギリスは大雨、トーキョーも明日の朝から大雪の報。いったい世界はドーなってるんだ?『田園に死す』はそんな天候もものともせず、明日はラストまで「小返し。ダンス稽古も絶好調。
それにしても稽古のせい?か(まだ2回しか俺のシーン稽古やってないのに、この前、無駄にうごいたせい?)背中が筋肉痛。いたーい!なんて、モンじゃない。歳かな?はい、ストレッチを入念に!でーす。?
佐々木健介が引退。プロレスの試合を見なくなって20年、最近はテレビでも見ない。1986年全日本プロレスでデビュー87年新日本プロレスに、トップレスラーとして08年、第13代GHCヘビー級王座、IWGP、三冠ヘビーの国内3大メジャータイトル戴冠という快挙を達成した男がリングを去る。
流山児★事務所2・3月@スズナリ公演『田園に死す◎最終上演』総勢36人の熱気渦巻く早稲田の稽古場である。めちゃ、快調に、順調に進んでいます。
今日は一気に「前半」の通し20分近くやってしまったぜ。
サーカスの歌シーンまで。
勿論私のシーンも。初演、再演、そして「最終上演」の今回、もっと面白くするために、役者たちはモチべーションを確実に上げてきている。
コンナ感じで、明日には、ほんとに1幕ラストまで?当れるかしらん。そりゃねえな。ま、夕沈のダンス稽古も始まるし・・・・。
お昼から夕方まで、早稲田で稽古して、アマノはスズナリ『砂男』へ。私も行く予定だったが・・・・結局無理。この雪では・・・・。それにしても高田馬場の襤褸アパートの周りは凄いことになっていて、私の足跡が深く刻まれて。
積雪27センチ戦後3番目?の雪だそうである。1994年以来、20年ぶりの雪?45年ぶり?の、凄い大雪のトーキョー。
45年前ねえ!・・・・うーん、「記憶の彼方」から蘇ってくる風景。早稲田小劇場に入団したころ?20歳。はるか昔である。思い出した、これまた、大島渚監督の傑作『日本春歌考』の「あの雪」である。建国記念日反対デモがあった「あの時」。佐藤信、串田和美、吉田日出子といった劇団自由劇場のメンバーや観世榮夫さんが出演している映画の雪のお焼香デモ(全員が喪服のデモ)・・・たぶん記憶違いではないと想う。
20年近く前は、これまた、うーん「靴のかかとの月」(鈴江俊郎:作)@下北沢OFF OFFシアター。これまた、「戦前」を扱ったドラマ。当時、つかこうへい事務所のスターだった山本亨主演の超満員札止めだった 作品。もう一方の主演は米山恭子、岡島哲也も役者で出ていた。その後、山本亨は『ハイライフ』に出演。去年は『無頼漢』で久々の主演。時のたつのは早いものである。
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流山児★事務所+楽塾の「新作」は『寺山修司の女の平和』これは「世界初演」です。つまりSpace早稲田で「初めて」世の人々、ワールド(ジャパン)プレミアになる「作品」です。紀元前411年、アリスパネスが「反戦平和」を願って描いたギリシャ喜劇の名作。セックスストライキで戦争を止められるか?
で、楽塾・流山児★事務所5月仙台公演『寺山修司の女の平和』(5月6(火・祝)@仙台エル・パークホール)に向けて初の流山児祥演劇ワークショップを開催します。:3月21(金)11時から17時、発表会アリ。@仙台市青葉区中央市民センター、3月18(火)初心者、シニア大歓迎、奮ってご参加下さい。
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快晴のトーキョーである。でも「雪」で滑ります。さあ、元気に、皆さん選挙=投票所へ行きましょう。なにがあっても、この街の、この国の「明日」を決めるのは、一応、オレタチなんだから。民主主義とやらが一応、まだ「ある」と信じるなら。
お昼過ぎから楽塾、いつもどおり『寺山修司の女の平和』の稽古、夕方から『田園に死す』の稽古とダブルヘッダー。これがいつもの日常である。
『田園に死す◎最終上演』初日(2月28(金))まであと19日!!
※まだ全ステージ「余裕アリ」です。お早めにご予約を、とりわけ土日水のマチネは、お早めに!!http://www.ryuzanji.com
ほんと、どうなってるの?の書店の「愛国本」コーナー、まったく「戦前」を思わせる反中国・反韓国キャンペーン。この国はいつからこんな下品な国になったのだろう。こんな本が売れるってことは・・・・・。
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時代はゆっくりとやってくる。
時代は「臆病者の象」にまたがってゆっくりとやってくる。
そうだ、時代は象にまたがって「世界で一番遠い場所」へとおもむくだろう。
せめて、その象にサーカスの芸当を教えてやろう。
滅んでゆく時代はサーカスの象にまたがってやってくる。
せめて、聞かせてくれ、「悪夢」ではないジンタの響きを。
(寺山修司)
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【速報】6月Space早稲田アングラ名作音楽劇『阿部定の犬〜喜劇昭和の世界〜』(作:佐藤信 演出:西沢栄治 音楽:諏訪創)出演:佐野陽一(サスペンデッツ)龍昇・野口和彦(青蛾館)・宮崎恵冶(黒テント)・小林七緒・谷宗和・甲津拓平・流山児祥 6月7(土)〜22(日)『阿部定の犬』は新進演劇人育成公演:山崎薫・大浦千佳・荒木理恵・山下直哉・五島三四郎・宮川安利/次世代の6人の新鋭たちが挑むアングラの名作。1936年2・26事件「戦前の昭和」を切り裂いた阿部定のエロスの刃が2014年「戦前の平成」を穿つ。
『阿部定の犬』公演前後に、「鵺的」と「アンファンテリブル」の2劇団が阿部定を取り上げた芝居を上演する。期せずして?「阿部定祭り」になる。ということで、ぜひ、この機会にもう一度、みなさん、大島渚監督の名作『愛のコリーダ』を観て下さい。出来ればノーカット版を。1980年ニューヨーク、1990年ロンドンの名画座でノーカット版を観て、わたし、泣きました、戦争とエロスに!!藤竜也はエライ、凄い!観れば分かる。
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流山児★事務所新人募集!35歳未満。国籍不問。(俳優・演出・スタッフ)※ 郵送書類@ 履歴書・芸歴書 (写真貼付) A作文「自分自身の広告」 「流山児★事務所に入団してやりたいこと」(800字以上)◎試験日: 2月16(日)締切:2月13(木)締め切り迫る、今すぐ申し込み!
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日本列島全土が大雪?トーキョーも13年ぶりの大雪の予報?ふーん、ということで、久しぶりに月蝕歌劇団、高取英の新作「オズの魔法使い〜少女と魔女〜』を観る。@ザムザ阿佐ヶ谷、相変わらずの高取ワールド。今夜は、早めに失礼する。来週は『家出のすすめ』
で、ソチ五輪が始まった。
世界に恥ずべきアベとプーチンというファシズム独裁者の出会いがこの五輪のグロテスクさを象徴している。いや、面白い。世界のリーダーたちが誰来ていないのに・・・・。ちょっと、クールに考えてみればいい。
いやあ、笑った!五輪にならない、これじゃ四輪じゃん!手作り感満載の「斬新」なソチ五輪開会式。これだからニンゲンって面白いよね、でも、きっと、誰もそんなこと想わないんだろうな。プーチンはそれこそ・・・・・って感じ?NHKのアナウンサー何にも言わないし。あ、はははは。この少女は?何を視ているんだろう。ロシアの未来?
朝から大雪が降り続いているトーキョー。NYのパウダースノーと違ってベタ雪。夜の楽塾「寺山修司の女の平和」の稽古中止。お昼の「田園に死す」の稽古は、今日は私のシーン稽古もあるんだが・・・・?
早稲田まで歩いてゆこうと想っているが、やばいか?今日、芝居やっている皆さんは大変だろうな、小田急線大丈夫?そういえば、昔、本多劇場やOFF OFFシアターで上演中、電車がぜーんぶ止まっても、上演したことを思い出した。皆さん気をつけてね。ゆっくり歩を進めて行きましょう。あせってもしかたないし、大丈夫。
またぞろ、世界中から日本の右傾化=ファシズムを懸念する声が。
NHK会長、経営委員2人の言動に対してフランス:ルモンド紙が伝えている。
「永遠のゼロ」の百田経営委員の「南京虐殺はなかった」という発言について、それがどのような政治的文脈の中のものであるかについて解説記事掲載。でもって「昨年8月15日、降伏記念日に、きわめて民族主義的な安倍首相は約二年間にわたって続けられてきた伝統を覆して、日本がアジアにもたらした苦難についての悔悟の言葉を口にしなかった。これは天皇明仁の臨席の場。安倍首相は去年の12月に政権1周年を期して東京の靖国神社参拝。(仏ルモンド2/4)」
「NHK経営委員2人の節度を欠いた言動や行き過ぎた主張が、問題になっている。公共放送の最高意思決定機関のメンバーとして、不適格。(毎日新聞社説)」
NHK経営委員の「異常ぶり」が世界を駆け巡った。が、報道メディアの大半が、現在の「日本の国際的孤立」について、まともに報道せず、NHKに至っては「無視」を決め込んでいる。逃げられない「現実」だというのにだ。日本人はほんとにファシズム・歴史修正主義・戦争への道へといくのか?ほら、あの、北朝鮮からも「安倍首相は軍国主義熱に浮かされたファシスト狂人ヒットラー」と言われてるよ。これって、笑えないギャグ?
虚無=わたし・・から保守=国家へ・・・・の、逃走。経済という「ハーメルンの笛吹き」の単純なコトバに踊らされて。
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『田園に死す』には寺山修司というニンゲンの「戦後」が描かれる。青森と東京、セレベス島と恐山、不在の「父親」、蛍火という名の母親。国家のために「人殺し」にさせられた寺山の、私の、私たちの「父親」、そう、君の、君たちの「祖父」。それは「永遠のゼロ」などというヒロイックな漫画ではない。血塗られたマクベスの手、マクベス夫人の、洗っても、洗っても、洗い流せない「永遠の記憶」という亜細亜の2000万の人々と日本人300万人の血。
これまた、久しぶりにキチンと期日前確定申告。今年も相変わらずのビンボー芸能人確定申告であった。が、ちっとも「深刻」ではない俺って・・・いい人格しているとつくづく思う。ま、今のところ生きてるんだから。
日々伝えられる暗いニュース。バラバラに分断される「個」、どこでもいい、ダメで、いい加減でも、ヒトと繋がりたいニンゲンたちが「いられる場所」を、きちんと確保しようぜ。そこが「劇場」なんじゃないの?と思う、芝居なんて底抜けの阿呆がいられる「場所」でしかない。そんなモンじゃねえの?
それにしても、あほらしいことが、日々、垂流されている「この品格無き国家」おぞましさを通り越して「コトバ」の無力さを感じる。よそよそしく、無責任な大人が日々の欲望の赴くまま、無責任なコトバを吐き散らす。「世界」が見えないまるで白昼夢の中を彷徨うゾンビたちの咆哮のように。NHK経営委員って何?
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権力というものは「顔」のない「集団」である。権力は「顔」のない「集団」だから、恐ろしいのである。その恐ろしさをニンゲンは歴史の中でずーと見てきた筈なのに。が、この怖さを忘れがちなのも事実である。戦後70年近くたって、誰をもが「顔」なしの集団になって「ひとつの方向」にまるでレミングの鼠のようにカタストロフへと雪崩を打って堕ちてゆく。「顔」の無い鵺のような「不気味さ」がこの国を覆いつつある。演劇の世界もそうなのかもしれない。誰をもが口をつぐみ、眼前にある「不都合の真実」から目をそむけている。顔のある、お互いの違いを認め合い「会話」が成立するニンゲンのいる場所、そこが「劇場」である。
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1936年=昭和11年2・26事件の真っ只中、阿部定は「戦争の時代」をエロスの刃で切り裂いた。私達は4・5月、紀元前411年、古代ギリシャアテナイで「戦争の時代」をエロスで撃ったアリストパネスの「女の平和」(寺山修司:作)に続いて6月「阿部定の犬」(佐藤信:)を上演する。男女の性愛=エロスは、常に、時代に対抗する最大の想像力である。
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あ、それから、楽塾・流山児★事務所5月仙台公演『寺山修司の女の平和』(5月6(火・祝)@仙台エル・パークホール)に向けて初の流山児祥シニア演劇ワークショップ開催決定です!!開催日時:3月21(金)11時から17時、発表会アリ。@仙台市青葉区中央市民センター、応募開始3月18(火)締め切り。ぜひ、ご参加ください!!
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ということで、わたしは都知事選の期日前投票に行ってきます。でもって、稽古場。
『田園に死す:最終上演』稽古真最中、面白くなってますよ!
河竹黙阿弥の原作そのままに「盟三五大切」(鶴屋南北:作)を超える2013年の流山児歌舞伎へ向けて始動!この作品で「世界」を「ニッポン」を駆け巡ろうと思っている。
大江戸の闇を切り裂きいま義賊鼠小僧が誕生する!
12人の役者たちが全員一人二役、三役の大奮闘で全五幕を一気に歌って踊って大チャンバラで突っ走る超娯楽時代劇になります。とにかく明快に大衆演劇を創る、がテーマ。大衆演劇こそ前衛劇であり革命劇である。
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3月「義賊☆鼠小僧」に続いて7月@Space早稲田、8月@カナダビクトリアMetro Studio楽塾公演「楽塾歌劇☆十二夜カナダバージョン」の上演台本も去年12月に完成させた!こっちは3の替り、シンプルでシャープな決定版です。こちらは今日の地区会館での本読みから始動。世界に類のないシェイクスピア歌舞伎「十二夜」が誕生する。今年は夏までシェイクスピア&黙阿弥のごった煮の日々が続く。
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途中5・6月@座・高円寺中屋敷+佃コンビの新作「アトミック☆ストームTheMusical」
☆3部作はすべて音楽劇である。
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それにしても、久し振りに劇作家=構成台本作家に戻っての2本の創作は楽しく面白かった。
今日は午前中は息子と一緒の墓参り、昼は楽塾、夜は「リバーサル」の通し。ハードdayである。