上野毛での稽古の日々が続いている。
谷も加わって『卒塔婆小町』追い込み稽古である。
より明快に、よりパワフルに、そしてよりアモルフに、chaosを求めて。
手始めに歌でも歌ってみるか?男どもよ!をやることにした。
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溶ける時間。
飛ぶ時間。
弾け、壊れる時間。
空白。
何もない空白。
スマトラ・フクシマ・ヒロシマ・・・・島。
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汗だらけのワルツ。
夜は『花札伝綺』。というわけで、谷・カナミのダブルヘッダー組は早稲田に移動。居残り特訓も・・・。
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久しぶりに渋谷の紀伊国屋書店に。
柄谷行人「哲学の起源」と古川日出男「馬たちよ、それでも光は無垢で」の入っている「新潮」と「四世鶴屋南北」特集の「演劇界」を買い、下北沢へ移動、喫茶店で読書。
夜は「劇」小劇場でネオゼネレーター・プロジェクトの『The night hawkS』(作・演出:大西一郎)を見る。B級SFホラー?活劇?これまた、久しぶりに木村健三の顔。
帰宅してDVDで『バットマン&ロビン』と『ダークナイト』見ようと思ったがさすがに疲れて・・・。
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暑い!今日もとっくに30度を超えている。ま、インドネシア用に長袖のシャツも買ったので試してみるか・・。あと、10日でインドネシア?
稽古、ぐわんばりましょう。空白・解体・跳躍。
でもって、「節電」と「熱中症」の夏である。
夏至の太陽に照らされ、うだるような暑さに見舞われたニッポン列島である。
そんな中、福島第一原発の事故現場では収束に向けて作業中。
熱中症対策の強化が緊急課題である。
非常時だというのにこの国の政治は相変わらずのテイタラク。
もめにもめて、やっと、国会70日間延長が決まった。
第二次補正予算案、公債特例法案、再生エネルギー特別措置法と成立すべき法律、予算は山積だというのに。
退陣を表明した菅さん、その後、一向にやめる気配を見せず「裸の王様」の最後の孤独な戦い(?)を続けている。ここにきてもう怖いものなしの勢いである。ひょっとしたら、孫正義氏を大臣に迎え小泉郵政選挙同様の「脱原発」解散総選挙もアリ?そうな気配である。自然エネルギー発電を電力会社が買い取る制度、いいじゃん。が、だったら原発再稼働指令はないでしょう?矛盾だらけの言動不一致の菅さん?
見捨てられた被災地や原発震災の現状と余りにもかけ離れた国民不在の政治。震災後3か月、遅々として進まぬ復旧・復興。
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MISHIMA『卒塔婆小町』@mami dance順調に仕上がっている。
百夜通いの動きも日々進化・深化中。
それにしても汗が噴き出る稽古場。役者たちは1日何枚Tシャツ替えることになる?
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ロンドン五輪出場を目指すサッカーU−22日本代表は23日、アウエーでU−22クウェート代表とアジア2次予選・第2戦を行い、1−2で敗戦。しかし、日本はホームでの3−1の勝利と合わせ、2戦合計4−3とクウェートを上回り、最終予選進出。ま、良し!としますか。ホーム(豊田で)の試合をビール片手にテレビで見る。
今日は30度を超えるという。まるっきり、夏の日差しである。
夏は嫌いな季節ではないが、この何年かは海にも山にも行ってない。
そうか、この10年以上、この季節海外公演の稽古をやっていることに気が付いた。
『ハイライフ』カナダ・マカオ・香港・台湾ツアー以来2年ぶり。『花札伝綺』『卒塔婆小町』の2本を持って「初」のインドネシア公演。バンドゥン、ジョクジャカルタの2都市を回る。それぞれ1公演のみ。ジョグジャカルタの公演は国宝級の伽藍での公演になるらしい。石の舞台?柱が至る所に・・・・こりゃ、大変・・・・インドネシアから帰国早々、『花札伝綺』は甲府の善光寺さんでこれまた「初」のお寺での上演を行う。このお寺も国宝級の文化財といえるお寺。ヒトの歴史のしみこんだ場所で芝居をやる・・・・楽しさ・・・・面白さ。稽古はいろいろあるも確実に進化・深化している。7月8日出発である。
スペース早稲田演劇フェスティバルもオフィスコットーネの『12人』で終幕。楽塾から始まって約2か月、「初」のフェスティバル、好評のうちに「幕」となりそうで良かった。多くのみなさんにスペース早稲田という「小劇場の良さ」を知ってもらえてうれしい限りである。『12人』には伊藤弘子が客演している。鐘下辰男の翻案『殺人狂時代』を思い出していた。新劇をB級アクションにする試み。翻訳劇というヤツへの違和、『ハイライフ』やる時、いつも感じることだが、こんな「人間いる?」。アメリカ白人社会=一神教の世界のコトバ?『ユーリンタウン』でも付きまとう問題。な、ことを・・・・考えていた。新劇って何?ゲーノーって何?加地くんと中原さん見てれば、なこと、どーでもいい、面白かったよ弘子。
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それにしても、今日は暑い。
午前中から演出者協会理事会。中津川演劇キャンプのことなど。
『ユーリンタウン』チラシデザイン完成。なかなかの力作!!25日ごろに配布開始。
『ユーリンタウン』前売り開始:7月8(金)。
『花札伝綺』7/30(土)・31(日)甲府:善光寺公演、8・5(土)目黒:円融寺公演の前売・予約受付中です。03−5272−1785:http://www.ryuzanji.com 流山児★事務所
すごい勢いであたってゆく。
カナミも拓平もなんとか全体の流れをつかんだようだ。
例によってなんかわからない?方向へ逸脱する谷のナビゲーターをナナオが元に戻しながら、全員がきちんと自分の居場所を持っているから見ていて面白い。
これで、本格的にnewバージョンを作り出せる。
いつも「いま・ここ」から芝居は始まってゆく。
インドネシアversionと呼べるものを真摯に作っていく。
『花札伝綺』も同時進行で、こちらもnewversion。
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渋谷で甲府公演のプロデューサーのKさんと打ち合わせ。
団体バスツアー、山梨での情宣のことなど。
寺周り公演の第1弾 甲斐:善光寺公演・・・・・面白いことになります。ご期待ください。
そのうちに、バスの時刻表その他を発表できたらいいな?と思っています。
バスで行くテラヤマ演劇ツアー!!いいじゃん。
ミシマとテラヤマの2011日本とインドネシアの夏・・・である。
それにしても九州では記録的な雨が続いている。
2月25(金)〜3月27(日)1ヶ月以上Space早稲田の拠点劇場で『花札伝綺』『夢謡話浮世根問』『卒塔婆小町』の新レパートリーを創りあげ上演した。3作品ともほんとに長い期間かけて稽古を重ねてきた『花札伝綺』は半年前から歌稽古が始まったし、『夢謡話浮世根問』は10ヶ月前の台本創り、稽古開始であったし、『卒塔婆小町』は3ヶ月前から「百夜通い」の動きを役者達で考えて作る稽古が始まった。本番中も稽古が必ず入った。劇団のというより役者たちの財産にこの3作品は必ずなる。それも、未曽有の大震災体験はわたしたちの表現の根本を問うものとして3作品に反映している。『狂人教育』『ハイライフ』『盟三五大切』の3作品を加えた流山児★事務所レパートリーシアターは今後も進化・深化して《世界》へと向かってゆく。どこでも上演するという河原者の《原点》に立ち戻って・・だ。
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『卒塔婆小町』連続「満員」記録を打ち立てて、ついに千穐楽である。
いい感じで毎日スリリングな本番が続いている。
「世界の何処にもないMISHIMA」である。
熊本、岡山、新潟、被災地の仙台といった「日本各地」からお客さんが早稲田に。
「元気もらいました」と言う感想。こちらこそ、ありがとうございます。さすがに土曜日のマチ・ソワである。
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きょうもいつものように本番3時間前集合、ダメだし、1時間稽古の日常である。
今日は「前売り完売」状態なのでたぶん本番は「観れない」ことに。
近くの区民会館でやっている「楽塾」の稽古に久し振りに行こうと思っている。
楽塾『もーれつア太郎』は1ヶ月後の4月29(金)初日である!!こちらも去年の12月から稽古を重ねている。これからが追い込みである。
続いている。それでも「復興」の音も確実に・・・・・。
演出者協会緊急理事会、東北大地震に対応して様々な話し合い。「演劇と震災」という小冊子も作ることに。いま《劇場》とは、いま《演劇》とは・・・・?
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『卒塔婆小町』いつもどおり、開演3時間前、ストレッチ30分。稽古1時間、本番準備というスケジュール。今日も当日の予約がキチンと延びて全ステージ「満員」の客席となる。
全国各地から今回もお客さんがやってきている。大感謝。
あと2日、3ステージ『卒塔婆小町』粛粛と上演中である。
1ヶ月を越える上演は『ユーリンタウン』以来の事、1ヶ月3本連続上演は2006年北京歌劇院でのレパートリー・シアター以来である。あの時は『狂人教育』『ハイライフ』『静かなうた』の3本か。
あれから5年。劇団のチカラは確実に上がっている。
早稲田大学卒業式、馬場の町も久し振りに盛り上がっているよ。
初日から「満員」記録を更新しながら『卒塔婆小町』は日々深化しています。
連日2時間稽古、日々変わっている。
真っ白の3方「能舞台」で演じられる世界の何処にもない dance theater MISHIMA SOTOBA。
残り、3ステージとなった。
レパートリー・シアター1ヶ月公演は「劇団の力」を確実に強くしている、こんな時代だからこそ「演劇する」意味が問われる。日々を、一所懸命に「生きる」しかない。
Space早稲田に「いのち」が爆発している。
2011年度の新人募集にこんな時代にもかかわらず応募してくる元気な若者がいる。
これは凄い事である。
「劇団員」って面白いよ。
でもって、2011新人募集は30(水):「郵送締め切り」である。
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大気中の放射線量が下がらないのは原発からずーっとガス状の放射性物質が洩れ続けているにほかならない。長い闘いとなるだろう。昨日今日と大きい地震も。今朝は茨城。震度5。
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NEWS!です。
月刊ミュージカル2010年ベストテンで『愛と嘘っぱち』(作:鹿目由紀 演出:流山児祥 音楽:浅井さやか 音楽監督:諏訪創)が「24位」に選ばれました。ちなみに創作(オリジナル)新作ミュージカルでは三谷幸喜:作『TALK LIKE SINGING』(15位)中島かずき:作『薔薇とサムライ』(16位)に次ぐ第3位の快挙です!!
審査評:「流山児★事務所の『愛と嘘っぱち』はミュージカルとしては異色だが、こんな大衆的路線がもう少しあると楽しい」(河野孝氏)「『愛と嘘っぱち』は劇団の力が生んだ。」(阪清和氏)
『ユーリンタウン』に次ぐわたしたちのミュージカルの代表作が生まれた。流山児★事務所はいまや、誰もが認めるミュージカル劇団である。『花札伝綺』『狂人教育』も加えて《世界》に通用する「流山児ミュージカル4作品」のレパートリー、いつか「連続上演」したいものだ。
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『卒塔婆小町』連日「満員」爆走中である。
勿論「満員」といっても定員:60席そこそこの小劇場である。
が、いま「必要」なのはこういったオルタナティブな劇場(小劇場)ではないかと思う。
「公共劇場」のほとんどが「《公共を管理=自主規制する《場》」でしかない事が、今や、誰の目にも明らかになった。消費される商品でしかない公共の「演劇」。「ローソク1本あれば演劇は出来る」というシンプルな論理が、実は「公共劇場」では・・・・・誰のためのコミュニティ・シアターなのだ?誰か、答えて欲しいものだ。率先して「劇場」のドアを閉める「ヤツラ」を誰が信じると言うのだ。「劇場」とは誰をもがドアを開け、いられる《場》でなければならない。
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定員60席の小劇場は「経済原則を越えた表現と自由の解放区」である。
わたしは、これから「公民館演劇」を提案しようと思っている。「公民館」はマチの人たちの「避難所」でもある。そこには勿論、「非常設備」が完備されていなければならない。「劇場法」でいう区分け:創る劇場、観る劇場、集る劇場=「公民館」=集会場(避難所:アジール)こそが「民衆のための劇場」だと思う昨今である。「創る」「観る」劇場はいまのところ、何故か「ドア」を閉めている管理された《場》でしかない・・・・・。せめて、新国立劇場ぐらいは「劇場を避難所」にして、ロビーや屋外で「芝居してみせる」ぐらいの事をやってくれたら、うれしい限りだが・・・・・無理に決まってるか。
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レパートリー・シアターも「あと4日」で終演である。
連日30分ストレッチ、2時間稽古、本番の日常がここ「1ヶ月」続いている。
1ヶ月以上小劇場で「3作品連続上演」を可能にしているのは「劇団のチカラ」である。
20人の劇団員総出演で3チーム、キャスト以外のスタッフワークは違うチームがフォロー。
長期稽古で本当にまるで早稲田で生活しているといった感じのこの半年間であった。こんな贅沢な作品創りも「劇団」でしか出来ない事である。
こんな時代だからこそ「集団=劇団」の力が問われている。「ローソク1本あれば」わたしたちは「演劇」出来るのである。それが「劇団力」である。嘗て、唐十郎氏ら劇団状況劇場は戸山ハイツで自転車のライトで芝居を上演したじゃないか。ぱりっとした「役者体と集団」があればいいのである。
それは経済を越えた志である。演劇は「生きざま」でしかない!メイヨもカネもカンケイねえよ。
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怪我をした役者はもう、大丈夫です。ご安心下さい。
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雨にもかかわらず、今夜も「満員」の客でSpace早稲田が埋まった。
『卒塔婆小町』は今日まで、初日からキッチリ「満員」の観客が続いている、ことに大感謝。
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明日22(水)15時の回もキッチリ稽古して、万全を期して、上演します。
『卒塔婆小町』はあなたの「想像力」に訴える、前代未聞の「ダンステアトル」です。
わたしたちは「演劇の原点」である「想像力」溢れる作品を創り続ける。
判りきった「物語」ではなく「想像力」で描かれる「世界」の「物語」を求める旅を続けている。
世界の何処にもない「役者」でしか出来ないカラダで魅せるMISHIMA!それがわたしたちの『卒塔婆小町』です。是非、一度あなたの眼で確かめてみてください!!
「想像力」とヒトのヒトを繋ぐチカラ!!を信じる事!!これです。今、問われているのは。
いま、「劇団」でしか出来ない事をわたしたちはきちんと、やっていく!流山児★事務所は元気です。
何処にもない「熱い」MISHIMAである。
初日乾杯のあと、役者にダメだしして、サンライズ出雲で岡山経由、広島を経て廿日市へ。50年前ぐらいに東京に急行SL列車「有明」で27時間かけてきた時の事を思い出していた。何回も駅の洗面所で石炭のすすで汚れた顔を洗ったもんだっけ。
なぜか、ほとんど眠れなかった・・。
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さくらぴあという廿日市市役所と一緒にある劇場。
「初」の演劇大学IN廿日市。20(日)朝10時〜12時の2時間の2コマ。初日も「あれよあれよ」の2時間ワークショップ!早目にホテルに帰り寝る。早稲田へ電話すると初日同様「満員」の盛況だったとの事、良かった。
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21(月)連続参加の4人をメインに2日間「遊ぶ」。2日目はなんとか、というかひっちゃかめっちゃかの「リーディング風発表会」に。来年は必ず、ゆっくり「やりましょうね」とみなさんに約束させられて、帰京。
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早めに帰ろうと「さくら」で新大阪まで。
「のぞみ」で予定していたより1時間前の新幹線に乗ろうとしたが凄い「自由席」を求める人々の群れ・・・で、断念。結局、買っていた「予定ののぞみ」に乗って東京へ。18時までには帰れると思っていたが、結局19時過ぎ。品川から電話すると、今日の公演は「中止」にした!!とのkoto。
公演直前の稽古中に「アクシデント」で役者2人が負傷したという。
致し方ない事である。幸い、その後、たいした事がないと聞かされほっとする。
雨の中、多数ご来場くださいました皆さんに深く、お詫び申し上げます。
22(火)19時の回は「万全を期し」て『卒塔婆小町』上演します。
まさか?のことが起こるのが人生である。ニンゲンのやること・・です。わたしたちは、やるべき事をきちんと、慎重に、緊張感を持って、やり続けるしかない。『卒塔婆小町』粛粛と、Space早稲田で上演中です。
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