THEATRE IS EASY
BOTTOM LINE: Delightfully overwhelming from start to finish, this spectacle-driven production is an hour and change well spent。
The tendency of daughters to cavort with men who personify the opposite of what parents identify as winning qualities is timeless, culturally borderless, and seemingly inspires endless fodder for stimulating drama. Another installment of the story, this time a high-intensity Japanese adaptation of Threepenny Opera, fills the 2nd floor theatre of C Chambers to the rafters with color, cabaret-type crooning, and, of course, parental disapproval galore. Charming and bizarre (in the best way), Hanafuda Denki, plays now through August 18.
Danjuro lives a happy life as a famous funeral director in downtown Tokyo, specializing in offering the most comprehensive death menu around for those customers who haven’t yet figured out the best way to die in time for their own funerals. Being dead himself, Danjuro makes a fine death salesman. His daughter, Karuta, however, is less than smitten with the dead, and goes and gets herself involved with a living man (the horror!). Danjuro, along with his wife and band of dead buddies, must figure out a way to get Karuta to marry a handsome deceased man instead. Much conniving, singing, and dancing ensues.
Fantastically dedicated and beautifully decorated actors stream in and out of the action in this terrifically staged piece, pumping the intimate performance space full with nearly more energy than it can handle. Spooky and aesthetically delicious, Hanafuda Denki is an entirely enjoyable piece of entertainment.
『花札伝綺』は、国内もインドネシアも、常に「超満員」の観客を相手に芝居してきたので・・・・・これもまた、いい経験である。劇場入りの1時間まえからフリンジのメインストリートを練り歩き、きちんと「情宣」して当日のお客さんを劇場に連日呼び込んでいる。が、レビュー(劇評)を書いてくれる批評家がほとんど来ていないとのこと。で、昨日・今日と、批評家が何人か来場して、早速、以下のような絶賛の5つ星のレビューを書いてくれた、感謝。エジンバラはやっぱり、最初から参加し、フリンジのオープニングパーティでメディアに「情宣」するのは必須事項です。ま、これも又、いい経験です。こんな経験をつんで世界の演劇祭をみんなやっていくのである。
しかし、芝居はホントーに、日々パワフルに進化し客席は「どかん、どかん」と盛りあがっりっぱなしです!!!!
そして、ようやく、観に来てくれたメディアの劇評!!!いや、楽しきわれらが旅です。これで、どんどん他のメディアも来てくれればうれしい限りだが・・・・。
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http://hairline.org.uk/2012/08/14/hanafuda-denki-a-tale-of-fantastic-traditional-playing-cards/
見てください!!!
Hanafuda Denki (A Tale of Fantastic Traditional Playing Cards)2012, 5 stars,
Theatre Venue: C Venues - C
‘I adore a funeral!’ the hostess of the show beams as the audience enter. A musical in Japanese with English supertitles, ‘Hanafuda Denki’ offers pitch-black comedy at its best.
Karuta, the daughter of a dead man who runs a funeral parlour and death service, wants to marry Kitaro. Problem is, Kitaro is alive and Karuta’s family are worried about offending their dead clients. Her father Danjuro sends a dead soldier to seduce his daughter into marriage and death, not necessarily in that order, and thereby begins a chain reaction of events which leave the audience wondering who is alive, who is dead, and what is meant by either term.
No one does visual spectacular quite like the Japanese, and the opening number of this show is dazzling. The performances and costumes are equally outlandish and exciting. Expect gender bending, great tunes and gallows humour. “What kind of death would sir like?” Danjuro asks his clients with a grin as the other zombies crowd around, desperate for a piece of the action. The references to the Japanese card game which inspired this work are a little confusing but it’s all swept away in the triumphant, creepy finale. A piece which will make the audience laugh, sing along and then leave thinking ? what more could anyone ask?
★★★★★
というわけで、気合入れて、夜の「情宣」もやることにしました。
元気に、徹底的に!やれることは全て、やります。創のドルカイナ(バスクの喇叭)がエジンバラの夜空に鳴り響き、白塗りの「死の家」の人々が練り歩きます。みんな、元気です!!白夜の「眠らない街」は実にファンタスティック!!が、無情にも大粒の雨!!である。「情宣」途中で打ち切り、清水宏くんが「レビュー」をコピーして配ったほうがいいとサジェスチョン。
で、今夜は山丸莉菜22歳の誕生日!!HAPPY BIRTHDAY リナ!である。
昨日の日曜日より街にヒトが少なくなっている。オリンピックファイナルで盛り上って、まだみんな寝ているよ、と言う声が。月曜日は「休演」も多い。
昨日より今日のほうが客を呼ぶのは大変だよと劇場スタッフが昨日帰るとき言ってたっけ。
ま、やるしかない!
いつものように11時半集合。メイク衣装を着けてパレードしながらべニューまで「情宣」、劇場前でも30分ちかく声をからしての宣伝活動である。
いつものように、セッティング。昨日よりスムーズ。
観客が入ってきた!昨日よりもちろん少ないがこれまた「予想を超える」観客もみなさんが。
ひょっとして10人ぐらいだったらどーしよう?というのは杞憂であった。40人近い人。エジンバラの奇跡?!は、まだ続いているのである。
地道に宣伝、きっちり芝居!この原点をやれば必ず面白い芝居はヒトが来る!と信じてここまでやってきたのだから。五輪ということでSCOTSMANの「劇評」もFRINGE関係はなし。SCOTの「エレクトラ」の劇評が掲載されている。11(土)初日だったのに3日後!明日は終演である。星4つ「世界は病院である」。ポーランドの「マクベス」が絶賛されている。「息もつけないほどの衝撃作」GRZEGORZ JARZYNA演出。ぜひ、観たいものである。
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いつものように、15時半宿舎でだめだし。稽古。
17時前に解散。街に散ってゆく。
夜はポーランドチームの「MACBETH−WHO IS THAT BLOODIED MA?」Pawer SZKOTAK:演出 TEATR BIURO PODROZY劇団(エジンバラ大学で上演されている竹馬を使ったスペクタクル,イランやエジプトの演劇祭で10年前にあったチーム)を観る予定。わたしはオーストラリアのCW PRODUCTIONの「THE MADNESS OF KING LEAR]とNYのINFINITY REPERTORY THATERのミュージカル:「MOD」の3本のはしごとなる。全員そんな感じで≪世界≫の芝居を観まくっている。
さて、明日こそである。そのためにも、地道に、誠実に、あと5日間ぐわんばりまっせ。わたしたちは元気です。明日がある。
11時半すぎ宿舎出発。メイク衣装をつけてべニューまで移動。
べニューの入り口でも大宣伝。
日曜日ということで普段の5分の1ほどの人出。本当にすくない、といっても、ま、凄いヒトの群れではあるのだけど。昨日おとといと週末だったので、少なく感じるのは、平日のイジョーな混雑ぶりのせい。
フリンジ初日は観客は一ケタ、あるいはひとりも来ないこともあるので、覚悟しておいてと、ずーっと言われていたので「情宣」やりながらも、みんなどきどきものだった。おまけに日曜日の12時55分開演である。
12時40分舞台準備開始リハーサルどおりきっちり完了。客が入ってきた、予想を超えてどんどん入場してくる。ほぼ半分の席が埋まった!エジンバラの奇跡が起こったのである。50人近い観客!!この2日間の情宣はやはり「効いた」のである。3000作品、20000人の芸人の中からわざわざ『花札伝綺』を選んでみてくれるヒトに大感謝である。劇場スタッフのみなさんも驚いて喜んでくれている。
開演するや笑いが起こり、ソロの歌もキチンと拍手のミュージカルアイテム。1時間15分一気に走り終えた。暖かい拍手。CDも5枚売れた。
かくして、好調にエジンバラフリンジの初日を終えた。わたしも楽しく、歌い芝居した。英語のせりふなのだが途中で日本語でアドリブ入れたら「必死」に字幕を観ようとする客に一瞬笑いそうになったが・・・・。
15分でキチンとバラシ終え、掃除。
再び、情宣しつつ宿舎へ。
メイクをおとし、地下にあるミーティングルームでだめだし&稽古。
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稽古を終えて、2階の男子部屋のキッチンで「初日」乾杯。あっという間にビールがなくなってゆく。イワヲの焼いてくれるステーキの美味しさに舌鼓。
その後、全員、夜はおのおのの選んだ作品を観に街へとくりだした。
今日からエジンバラの日常が始まる。といってもあと6日だけ。次はニューヨーク。1999年の海外ツアーから参加しているサボ、弘子と「10年前に来ときゃよかったか?」「いや、これでいいんですよ」と納得。楽しき12年間の海外公演経験が本当に役者を鍛えてくれる。去年のインドネシアに続いて新人の莉菜はホントにあっという間に素敵な女優に育っている。これである。
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さて、明日も奇跡が起こるか?連日わくわくどきどきのエジンバラである。それにしても綺麗な街である。
かくしてロンドン五輪は終わったが、エジンバラフリンジはこれからがまさに本番、27日まで盛り上がりっぱなし!!
昨日は大情宣デー。
fringeのメインストリートを20人のメンバーが練り歩く。
このパレード情宣で動員の成否が決まる?ともいわれている。すこぶる評判がいい。
約2時間。明日のオープニング!なんとかお客さんに来てもらいたいものである。
ニューヨーク公演のほうの「情宣」はうまくいっている?よう。
今年は「ユーリンタウン」に続いて「ミュージカルの年!」の前評判の一角に『花札伝綺』が!ブレヒトの三文オペラのテラヤマ版、ということで注目を集めているらしい?ま、これも行ってみなきゃわからないけどね。ブロードウエイねえ?なにそれ。
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夜はエジンバラ演劇祭、オープニング演目、SCOTの「オレステスを待ちながら〜エレクトラ〜」をキングス・シアターで劇団員総勢で観劇。
劇場空間を変える「装置」、高田みどりさんのパーカッション。鈴木忠志らしい演出。見事なまでに、ニンゲンを見る目、描く目は40年間変わっていない。実に馬鹿馬鹿しく、実に愚かで、暗く、無様なニンゲン存在・・・・・それを「世界は病院である」という「劇構造」でシンプルに見せている。韓国の役者が2人?エレクトラを演じる女優、5人のエレクトラの車椅子にのった影のコロス、わたしは全編笑っていたが劇場は前半こそ笑いが少し起こったが・・・たぶん、おゲージュツ?と「誤解」しているらしく・・・・・・であった。
終演後、新国立劇場で「シラノ」で20年ぶりに再会以来、久しぶりに忠さんに挨拶。すこぶる元気そうであった。明日は帰国するらしい。つくづく、「時の流れ」を感じた一夜であった。42年前、21歳で早稲田小劇場で研究生になって出会ったときと同じ・・ヒトは変わらないイキモノである。ま、ここまでくればそれでいい。アングラとは、その「ヒトの生きざま」とは言い得て妙。何も持たない自由、何でもやれる自由、どこへでも行ける自由。
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ビール1本、ワイン1杯で早めに就寝。
12(日)朝7時起床。
トースト、イワヲのつくった野菜スープ、これがうまい。コーヒー。
横のホテルの前でタバコをすっていたらSCOTの役者さんたちも。韓国の役者のSさん、Tさんらと立ち話。ぜひ『花札伝綺』観に来てほしいものである。
日曜日らしく、人手が少ない。街全体が静かである。
わくわくどきどきの『花札伝綺』海外公演本日12(日)12:55pm「初日」である。
ADAM HOUSE CHAMBER STREET @C-VENUE34 にふらりとおいでください。
決して「只」じゃ帰さない!
お昼過ぎに集合、作戦会議。が今回はわたしが中心ではない。イワヲ、サボ、畝部らを中心にしていろんなことを決定してゆく。2000年の『狂人教育』メンバーが今の流山児★事務所の中軸なのである。かれらは入団してほぼ15年以上。年に1度の海外、地方公演にほぼ全て参加している。確実に流山児★事務所は「世代交代」を推し進めている。これでいい。
まず、ポスター、チラシ貼り。
3000の演目!、20000人!のパフォーマー(舞台芸術家)が「世界」から集まる演劇祭。ホントどいつもこいつも、役者か芸人?である。それにしても、感動することは、この祭りを、このパフォーマンスを支えるエジンバラの人々、イギリスの人々、いや、全世界からやってきている何百万人という「芝居」好きの「観客」のすごさである!
おいおい、ほんとに、こんなに演っているのに、俺たちの芝居、ほんとに客が来てくれるの?というのが実感。エドモントンも200のべニュー、3000人のパフォーマー1日5万人の観客、北米一の演劇祭!ということで驚いたが、ここはその10倍!ま、私たちのやる劇場C=34も30作品が上演される。C-34には4つの劇場があって1日7演目!が上演されている。10時、13時、14時半、16時半、18時半、20時半、22時半って感じで上演されているのである。カナダのエドモントンは24時っていうのもあったっけ・・・。
ま、やるしかない。fringeのメインストリートはすごい人でごった返している。「眠らない街」とはこのこと、夜11時前には花火が何発も打ち上げられる
あっちこっちでビラをまき、ポスターを貼るが、とにかく、こんなもんじゃ・・・・?である。
で、14時C-VENUE34#6で「THIS WAY UP]という芝居を見る。せりはよくわからないがベタな恋愛ドラマ、段ボールを使い歌とアコースティック音楽をつかっている。ま、最後にデビッドボウイが流れたけど。客席は100席あまり。15人ぐらいの入り。私たちが20人入ったので一挙に35人!かれらは10日目ということか。こりゃ大変だ。それでも、俺たちも、やることはやりましょう。
で、19時50分C−TOOというキャッスルの横にあるべニューでミュージカル「スイニートッド」を見る。1時間20分の短縮版、流石に「満席」・・・リンカーン・カンパニーというUKの集団。ソンドハイムの曲の難しさ。それにしても芝居下手。
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夜は深夜23時過ぎから午前3時半まで深夜のテクニカル・リハーサル。19時、宿舎でメイク開始、21時出発、劇場の工場でセットの作業開始。
先月からこっちにきている清水宏がテクリハの終わりごろ、上下黄色のジャージでやってきた。
去年に続いてエジンバラ2年目。たった一人でスタンダップ・コメディをやっている。えらい芸人である!
予定通り深夜3時半終了。
深夜だというのに1階のカフェは超混雑!で大音響で演奏、踊っているよ。
いたるところのナイトクラブ、カフェ、ジャズハウスが営業中。「眠らない街」である。
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シャワーを浴び、ビールを飲んで流石にバタンキューであった。
朝起きるとキッチンでいいにおい。木暮がタイのお米を炊き、野菜いため。温野菜。ちょっと食ってみるとこれが以外に美味い。いつものようにトースト1枚、コーヒー、トマトとりんごの朝食。といってももうお昼である。今日は16時から「情宣」パレード。19時すぎSCOTの芝居観劇。
やれることはやる!それも、これも人生哉。
楽しきわれらが旅である。
うわーお、凄い!!アメリカのウオールストリート・ジャーナルに『花札伝綺』の写真!!が。NY fringeの記事の写真である!やったぜ。
アムステルダム経由でやってきた今回のプロモーターでもある伸子さんと合流。
総勢20人、全員無事にエジンバラへ。めちゃくちゃ綺麗な街である。エジンバラ城!ほんとにまるで「絵に描いたような西洋」の街!!莉菜がデザインが、街のデザインが!と興奮している。そーか、彼女は女優になる前はデザイナーの学校にいたんだったけ。アップダウンがあって小高い森があって、まさにシェイクスピア劇に出てくるような世界が眼前に広がっている。
世界最大の演劇祭である。町の至るとこがべニュー(劇場)である。街のいたるところにパフォーマーがいる!まず、全員でドミトリーへ直行。ここがエジンバラ芸術大学の横。ここにもべニューがある。C−VENUE50.みゅーじかるをいっぱいやっている。男たち10人で2階の一角に。キッチンもある。
その後、私たちの使う劇場へ。メインストリートにあるcーVENUE34、3つの劇場がある素敵な劇場である。
わたしたちは#3。畝部のデザインした『花札伝綺』のポスターが貼られている。評判がすこぶるいいらしい。
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時差8時間。12時間飛行機の中、靴下ぬいどきゃよかったのにそのままだったから・・・シャワー浴びていて気づいたのだが、足がパンパンにむくんでいる。でもって、いま俺たちはグリニッジ標準時の場所にいるのである。
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みんなは夜の街に繰り出したがさすがに疲労困憊、早めに寝る。というか、昨日から「1日中寝ている」感じ。機内でも映画は「奇跡の旅」というディズニー映画を見ただけ。これが犬2匹と猫が主人を求めて冒険の旅に出るというヤツ。なんとなく観てしまった。「アベンジャー」も観ずじまい。ま、みんな口をあわせて「つまらない」の大合唱であった。
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8時過ぎ起床。やっとネットがつながる環境になる。でもって、『花札伝綺』海外ツアー用に強制的に「フェイスブック」デビューさせられる。よろしく。
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サンドイッチとりんごジュース、トマト、」コーヒーの朝食。
日本時間は14時。
なでしこジャパンはアメリカに負けたとのこと。李韓国大統領竹島電撃訪問。消費増税法案成立。ほんとうに、おれたちがいなくなると、いろんなことが起こる?9・11、イラク戦争これらを私たちは海外ツアー中に体験している。
さて、今日は、お昼から全員で「必死」の情宣活動開始!である。
ポスター&チラシもっていざ、街へ!である。
みんな、元気です。わくわくする、これって、学園祭の気分?
え、鈴木忠志さんらSCOTもエジンバラ演劇祭に来ているよ!!もちろん、インターナショナル!で。ここいらが俺と忠さんの違い。生き方の違いである。昨日も「リア王」を2人芝居でやっている俳優からオーストラリアで鈴木メソッドを習ったっていうヤツもいたし。世界は広いようで狭い、こんな街で忠さんたちと一緒に芝居をしているなんて・・・ね。
朝から準備、エジンバラ同様のテクリハを粛々とやっていく。
エジンバラのプロモートを手伝ってくれている田中伸子さんも早稲田に。
13時から16時迄3時間、明かり、音響スタッフ向けの場当たり。
キチンと終えて、メイク、スタンバイ。
18時過ぎお客さんが続々と2000円+壮行カンパ、嬉しい限り。全国から劇団のファンの皆さんが、熊本からも。オリジナルTシャツ、サウンドトラック・全曲入りCDも販売!予想を遥かに超えたカンパに全員感謝。
江森さん、吉原さん、裕作さん、新野さんといった皆さんに加えてStudiolifeの倉田さん、河内さんの顔も。
超満員札止め!の中で仕込み15分、上演75分、バラシ15分のお客さんと一緒の「熱い」105分!!であった。
去年の3月誕生した『花札伝綺』はインドネシア2都市公演、甲府:善光寺、目黒:円融寺での公演を「体験」して見事に「深化」した。75分に短縮した分、より濃密な作品に出来上がっている・・・と思う(なぜなら私も出演者の一人だからである。)
私の場面はお客さんが「すこし和む」シーンになればいい。
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終演後、観客の皆さんと軽い呑み会。
倉田さん、河内さんにエジンバラフリンジの情報を。なんでも、エジンバラは3週間上演するのがベストらしい。最初の1週間はほとんど客は来ない、で、プレスに劇評が載れば、2週目から客が入り出し、3週目では爆発、SOLDOUTになるらしい。じゃ、ダメじゃん!わたしたちは1週間7ステージのみである。行ったらすぐ、プレスに行くこと!ま、ぐわんばるしかない。
裕作さんと馬場で呑む。『イロシマ』と『花札伝綺』の全国展開!を裕作さんは考えていて、オモシロイ、仰天企画も・・・・やりましょう!と応える。そんな、私たちの会話を聞いているお店のママさんが「私のアニも文学座にいたんですよ。」と、・・・・これまた、オモシロイママさん。
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7(火)朝10時から9月リーディング『チャンバラ』初稽古兼キャスティング。
メインの歌2曲も諏訪創が間に合わせてくれた。感謝。
1か月後、稽古初日には立って「荒通し」やります!と宣言して稽古を終える。
12時から『花札伝綺』荷物の積み込み。15時から劇団総会。
『地球☆空洞説』のチラシもどっと!事務所の一部屋埋めるぐらいやってきた!
9月16(日)前売り予約開始です!
わたしは病院へ行って風邪薬、胃腸薬、喉のトロ―チ、持病の心臓の薬1っヶ月分をもらいに、でもって、若手演出家コンクール第1次DVD審査、あと2本!今夜中に。
明日は「宇宙兄弟」の為の「特別収録」申し訳ない。かくして明後日はエジンバラに向けて出発!大忙しのこの2、3日である。
相変わらずの平塚World。シンプルにできている。セットはナシ、脚立とパイプ椅子のみ。
来年の夏、平塚君の「新作」書き下ろしを小林七緒:演出で上演することを決めている。
名古屋から来た木村繁さん、新潟から観に来ている井上ほーりん君、平塚君と高円寺のガード下の焼き豚屋で黒マッコリを飲む。途中で韓国公演(オイスターズは「トラックメロウ」を持ってゆく。)の翻訳をやってくれるミョンファとオイスターズの女優さんも加わって遅くまでの酒宴。
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6(月)、朝仕込みの時間、凄い雨となる。
なんてこった!
致し方ない、元気にやろうぜ!
13時から場当たり、明かり合わせ。
本日、1夜限りの『花札伝綺』プレビュー公演の「幕」が開きます。
Space早稲田でお待ちしています!!
こうやって読むと絶賛好評のインドネシア公演である。帰国してから新聞やWEBやテレビの劇評を読むと本当に世界にはさまざまな芸術家:ヒトビトがいることを実感する。まるで日本の劇評のスタイルとも違うし。が、わかりやすい。以下、抜粋して掲載する。
全文は近々、劇団のhttp://www.ryuzanji.comにアップします。
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(前略)
白塗りの、日本の新聞(ニュース)を張り付けた衣装を身にまとった、俳優たちが、観客席から登場し、『花札伝綺』の舞台が始まった。
俳優の一人が観客に話し始めると、俳優たちは思い思いの行動を起こす。
突然、音楽が流れ始ると、彼らは舞台上で完全に「ひとつになった」。
音楽は実に多彩で、それぞれ違ったスタイルのダンスや歌が全編を彩る。
随所にインドネシア語を挿んで(その度に大いに受けていた)いたが、台詞はすべて日本語(インドネシア語の字幕上演)であったが観客は十分理解していた。(後略)
(JOGJA NEWS.COM)
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(前略)
音楽劇「花札伝綺」は、すでに死亡している葬儀社の家族を中心に展開。
ただ、一人、歌留多だけは、まだ生きている。歌留多はまだ生きていて、墓場の鬼太郎に恋をする。そして遂には、「花札伝綺」の物語は、“生きている世界”と“死んでいる世界”の間での鬼ごっことなっていく。(中略)(後略)
(JOGJA NEWS.COM)
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(前略)
日本の現代演劇の先駆的(アンダーグラウンド)劇団である流山児★事務所が、先日、「初」のジョグジャカルタ公演をした。そこは流山児★事務所の芸術家達の魅力的な踊りと歌でうめつくされた。
(中略)
流山児★事務所は、「死の世界」を表現したが、それは荒涼とした世界ではない。
身体表現や、台詞は大いに笑えるし、ユーモアとエネルギーに満ちあふれた喜劇でもある。
彼らはジョグジャカルタのTembi Rumah Budayaにそんな素敵な劇をもってきてくれた訪問者(遠来の客)であった。彼らもジョグジャカルタの観客の反応に満足し、感謝していると語っている。それは、私たちが東京(の観客)よりも、高い芸術鑑賞眼を持っているといえよう。
「後略」
(Metro tv news)
・・・・・・・
(前略)
全ての目は、彼女(小町)を見ると、その美しさに魅了されてしまう。
この、三島由紀夫作の「卒塔婆小町」公演は、日本の劇団流山児★事務所によって、7月17日日曜日に、Tembi Rumah Budayaで上演された。流山児祥と北村真実演出によるこの作品は、先日7月15日から始まった、Apresiasi Tari Tembiのフェステバルの最終日の公演となった。
(中略)
冒頭の百夜通いのシーンの後、作家:三島由紀夫の切腹シーンがあった。
この自殺行為は、古典的な日本の演劇の形式(能)を忘れ去ってしまう新しい世代への失望、そして現代演劇の形態につながる「象徴」に見える効果があった。
ある観客は私にこう感想を告げた。
「この公演での、気持のいい流れによって、劇の虜になった。
演者たちの表現は、とっても興味深かった。
すべての観客が「日本語」を理解しているわけではないのです。
だけど、観客は演者たちの動きから「物語」を理解することができた。
このことは、想像力やその他の印象を高める可能性を持っています。
それどころか、会話のシーンでもこの現象は起きたのです。
今まで見た劇の中で最大の衝撃を受けた。」
わたしたちは『卒塔婆小町』の虜になったのである。
(KEDAURATUN RAKYAT)
「世界」からいろんな「反応」が伝わってくる。
甲府の善光寺公演でも様々な反応が伝わってくることだろう。
『花札伝綺』も『卒塔婆小町』もこれからどんどん観客の目に育てられて進化・深化してゆく。