流山児祥事務所30周年記念の公演で、黒テントの作家で2010年に亡くなった山元清多と、昨年亡くなった斎藤晴彦の追悼公演で山元作の『チャンバラ』が行われた。
演出は、黒テントにいたこともある鄭義信で、テントからは服部吉次、木野本啓、結城座から結城孫三郎、コンにゃく座から井村タカオ、そして流山児祥事務所からは塩野谷正幸など。
話は、天保水滸伝の笹川繁蔵と飯岡助五郎との利根川河原での出入の後日談である。
元は1972年の公演で、私は見ていないが、当時黒テントは、多くの役者、スタッフがいて最盛期の1974年の『阿部定の犬』を作る前夜の作品であり、齋藤をはじめ多彩な役者が出たと思う。
今回の再演で窺えるのは、時代劇のチャンバラ、通俗劇的構造、ダンス、楽器演奏など、その後の黒テント、さらに斎藤憐の『上海バンスキング』につながる一種の「ごった煮路線」が、この辺ですでに確立していたらしいと言うことだ。
今回の公演がどこまで山元の原作に忠実なのかはよくわからないが、かなり変えていると思われる。
現在流行の「静かな演劇」がいかにつまらないものであるかを見せてくれただけでも、この公演の意義は大きいと思われた。
@下北沢スズナリ
流山児事務所の「チャンバラ」を見た。楽劇 天保水滸伝 とサブタイトルにある。歌、踊り、ギャグありで楽しかった。
小野越郎の津軽三味線がよかった。飯岡助五郎と笹川繁蔵一家の出入りの後の話。塩野谷正幸のお時と富五郎の二役の慌てぶりが笑わせる。エノケンの芝居でもあった例の慌てぶり。
富五郎は、後半、連合赤軍みたいに暴れる。お時は、平手造酒の恋人で、その死体を背負って平手がラスト、悪い成田甚三(服部吉次が演じた)ら、をやっつけるのも笑わせる。
天保水滸伝で有名な二つのヤクザの話を展開したのだ。このヤクザの対決は、「座頭市物語」でも有名。だからか、座頭市風の三人の座頭が現れ、これも笑わせる。
坂井香奈美が、繁蔵の女房を熱演。
結城座の人形芝居もはさまれる。
作、山元清多、演出、鄭義信。
BY大衆文化評論家:指田文夫の「さすらい日乗」
流山児祥事務所30周年記念の公演で、黒テントの作家で2010年に亡くなった山元清多と、昨年亡くなった斎藤晴彦の追悼公演で山元作の『チャンバラ』が行われた。
演出は、黒テントにいたこともある鄭義信で、テントからは服部吉次、木野本啓、結城座から結城孫三郎、コンにゃく座から井村タカオ、そして流山児祥事務所からは塩野谷正幸など。
話は、天保水滸伝の笹川繁蔵と飯岡助五郎との利根川河原での出入の後日談である。
元は1971年の公演で、私は見ていないが、当時黒テントは、多くの役者、スタッフがいて最盛期の1974年の『阿部定の犬』を作る前夜の作品であり、齋藤をはじめ多彩な役者が出たと思う。
今回の再演で窺えるのは、時代劇のチャンバラ、通俗劇的構造、ダンス、楽器演奏など、その後の黒テント、さらに斎藤憐の『上海バンスキング』につながる一種の「ごった煮路線」が、この辺ですでに確立していたらしいと言うことだ。
今回の公演がどこまで山元の原作に忠実なのかはよくわからないが、かなり変えていると思われる。
現在流行の「静かな演劇」がいかにつまらないものであるかを見せてくれただけでも、この公演の意義は大きいと思われた。@下北沢スズナリ
流山児事務所の「チャンバラ」。
前回の「阿部定の犬」といい70年代の黒テントの芝居の読み替え公演は、黒テントのメンバーの参加も含めて両集団の幸福な出会いになったと思う。流山児事務所らしい疾風怒濤のどんちゃん騒ぎとでもいおうか、「アングラ」的な祝祭空間の空気にすんなりと溶け込んで活き活きと跳梁跋扈していた。
まして、姿を見せない「飯岡助五郎」の代貸として演じる黒テントの服部さんの「成田の甚三」が、素晴らしかった。自らが仕掛けた「偽・笹川の繁蔵」を登場させての「物語」の造り変えや「花会」をめぐる情報戦を仕掛けるフィクサーとして、ぐるぐる回る重層的な構造の中で芝居の重心としての存在感が圧倒的、でしかも軽妙。ああ、鈍重な僕など垂涎の思い。
しかし受けて立つ流山児事務所の皆の役者体も勿論負けてない。年中無休で演じ続ける彼らの底力がいかんなく発揮されて、流山児印の芝居をキッチリ作り上げている。
昨今のウェルメイドでスマート(お利口)な演劇に隔靴掻痒の思いを禁じ得なかった還暦過ぎの自分には久々の満腹感。
下北沢のザ・スズナリで流山児★事務所創立30周年記念公演第2弾 「楽劇天保水滸伝・チャンバラ」(作:山元清多、演出:鄭義信、企画:流山児祥)を観た。〜山元清多・斉藤晴彦メモリアル〜と銘打って、数年前に亡くなった山元清多、昨年亡くなった斉藤晴彦の追悼公演を兼ねている。演出の鄭は、黒テント時代に山元から指導を受けた間柄。出演者も黒テント・流山児★事務所・結城座等、二人に縁のある劇団から参加している。
舞台は下総国に流れる笹川の河原。津軽三味線(小野越郎)とスペインの縦笛・ドルサイナ(諏訪創)の演奏をバックに、息もつかせぬチャンバラが始まる。世に言う笹川繁蔵一家と飯岡助五郎一家の「大利根河原の決闘」。
決
闘が終結すると商人宿で働く女郎たち(滝本直子・阿萬由美・荒木理恵・廣田裕美・星美咲)と、女将のお由(坂井香奈美)がやって来る。そこに女装した繁蔵の子分・勢力の富五郎(塩野谷正幸)が現れ、女郎の一人と何故かプロレス合戦。その富五郎は今度は白子の平手造酒(井村タカオ)の愛人・お時となって登場。後半、歌舞伎を意識した富五郎とお時の早変わりも笑わせる。決闘には勝利した繁蔵(阪本篤)だが、敗走した助五郎は御上から十手を預かる身分。助五郎の策略で、笹川一家は散り散りとなり、繁蔵もまた故郷を去って流浪の身に。助五郎が商人宿で近隣の親分衆を集めた花会(賭博)を開こうとしていた頃、繁蔵は故郷の笹川に舞い戻り、商人宿の暖簾をくぐる。商人宿の女将・お由は繁蔵の恋女房。繁蔵が戻って来たことを聞きつけた助五郎の子分・成田の甚三(服部吉次)は、「大利根河原の決闘」の恨みを晴らすため、繁蔵一家根絶の策を練る。狂言回しの三人の坊主、花笠の六蔵(美里和彦)・般若の六蔵(イワヲ)・水玉の六蔵(宮崎恵治)が登場して歌い踊り、客に念仏を唱えて賽銭を要求する客いびりが始まる。まるでブリューゲルの絵画に出てくるメクラの乞食たちのようだ。甚三に呼び出された繁蔵は、洲の崎の政吉(五島三四郎)らの闇討ちにあって息絶える。現場に居合わせたお由は見なかった事にするとして命を請うが切り殺され、繁蔵の首は切り落とされる。前後して現代の家庭内暴力の話が、母・オトキ(結城孫三郎)と息子・ミキオ(岡泉名)の人形によって演ぜられる。繁蔵を殺された富五郎は復讐を誓い、櫓に潜む助五郎に向かって、下緒の利七(上田和弘)と共に攻撃の火の手を上げる。その姿は成田闘争に向かう学生たちの姿でもあり、猟銃を乱射する姿は浅間山荘に立て籠った連合赤軍の兵士たちにも見える。万策尽きた富五郎は傷ついた利七の願いで利七を撃ち殺し、猟銃の先を自らの口に当てて引き金を引く。と、どこからともなく御用召捕り(官軍か?)の足音が近づいてきた。
最後まで姿を現わさない助五郎は、ゴドーのごとく神なのか、それとも現人神を意味しているのか?
時は現代となり、女たちがシーツを干している。息子を殺害した罪で捕えられていたオトキは情状酌量で無罪放免となり家に戻ってくるが、近所の母親たちの無関心さと罪の重さに耐えかね、首をくくる。そんな事もつゆ知らず、妊娠している近所の女たちは出産日を話し合っている。そんな平和な一角に福島の事故以来見慣れた白い防護服の様な全身白ずくめの男たちが登場し、彼らに向かって銃撃音と爆発音が響き渡り、一同崩れ去る・・・。
1972年に初演された作品(演出:佐藤信)を観ておらず、脚本を読んでもいないので断言することは出来ないが、成田闘争や連合赤軍事件を背景に脚本化しているのは事実だろう。しかし繁蔵殺しの場面を劇中劇風にしたり、阪本篤演ずる繁蔵が矢切の庄太だったり、人形を使って現代の親子の愛憎劇を描いたり、これらは元の脚本に有ったのだろうか?塩野谷正幸演ずる「お時」と結城孫三郎が操る人形の母「オトキ」が同名なのは、何を言わんとしているのか?無理にこじつけようとすればこじつけられない事もないのだが、どうしてもこの部分は蛇足にしか思えない。その部分を除いたら、パワフルな展開と熱を帯びた役者陣の演技に堪能。劇中、服部吉次演ずる甚三が、「これはアングラではなく、運動の演劇だ」と言ったような気がしたが、「運動の演劇」を提唱したのは劇作家の菅孝行のグループだったと記憶する。山元もそのグループの一員だったら、大いに頷ける台詞だ。調べてみると菅孝行にも「にっぽん水滸伝」なる作品(1970)があるが、この山元の作品とどこが違うか大いに気になった。菅は書いている『水滸伝の「水滸」は、何よりもまず、在野のあるいは脱官僚機構の英雄豪傑の反乱根拠地であった。それはしかし、決してこの荒々しい男たちの、ハッピーな安らぎの場所ではなかった。この反乱する賊軍の義盟は、社会的な抑圧の所在、抑圧の理由をさし示しているし、義盟の根拠地は、解放区であるのと全く同じ理由によって、同時に抑圧そのものをも担い切るという矛盾的存在となっている。彼らの戦闘は、決して一瞬たりとも代理告発ではなく、常に「自前の闘争」の緊張を有している。(中略)私は決して、このような水滸派の陣形を追認するような「舞台」を創ることや、水滸派の陣形をなぞった集団を組織することを提案している訳ではない。必要なのは水滸の陣形に「学ぶ」ことであり、水滸に内在する構造の緊張を劇場に喚起することである。即ち、水滸の劇場とは、今日的「水滸」を喚起する劇場の事であり、水滸派とは、今日的「水滸」を喚起する結社・徒党のことでなくてはならない。足立正生の筆法をかりれば、「日本革命のためになら殺せ!と涙声で叫んで榛名山麓に斃れた統一赤軍兵士に学んだことを芸術すること」でそれはあるかも知れない。また足立が「無残を、体制権力との過酷な対峙構造の劇性をなぞるのではなく、学ぶ必要がある」と書いているのも、殆んど同じことを意味しているのではないかと思う』
(菅孝行・著「解体する演劇」より)
「後略」
学生の叛乱がドロ沼に嵌っていった1972年のアングラ劇が、逆コースが露わになったポスト3.11の風をまとって再生した。
昨夜は、流山児事務所創立30周年記念公演第2弾「楽劇天保水滸伝 チャンバラ」(作=山元清多、演出=鄭義信、企画=流山児祥)@ザ・スズナリ。
アングラ演劇の読み直しを進めている流山児が、親交深かった山元の初期作品の演出を黒テントで山元の愛弟子だった鄭に依頼、流山児★事務所のほか、山元が関係した黒テント、江戸糸あやつり人形劇団結城座、オペラシアターこんにゃく座の俳優が集った。初演にも出演、今回も出演を快諾していた斎藤晴彦が昨年急逝したため、「山元清多・斎藤晴彦メモリアル」と銘打たれた。
物語は講談でおなじみの「天保水滸伝」、ご存じ、飯岡助五郎一家と笹川繁蔵一家による利根川の出入りの後日談。出入りでは勝利したものの、十手を預りお上の威を借る助五郎に抗すべくもなく、散り散りとなった繁蔵一家。繁蔵本人も、助五郎の子分・成田甚三(服部吉次)らによって闇討ちに遭う。そんなある日、盛大な花会の準備に余念がない甚三たちの前に繁蔵(阪本篤)が帰ってくる。この繁蔵は果たして本物か? 腑抜けになった平手造酒(井村タカオ)と愛人お時(塩野谷正幸)の恋の行方は? 櫓の上に陣取ったまま姿を見せない助五郎の正体は? 3人の厄払い坊主(里美和彦、イワヲ、宮崎恵治)と小野越郎の津軽三味線、諏訪創のドルサイナ(スペインの民族楽器)を物語の道案内に、血で血を洗う大活劇と歌え踊れの大騒ぎの中をヤクザたちと女郎たちが疾走する。
今回の上演に当たり、鄭は初演の戯曲にかなり手を入れた。櫓(やぐら)という上下の動きでヒエラルキーを視覚化する装置に天皇性を重ねた初演の戯曲に対し、今回は焦点をより分散化し、目眩ましを増やした。塩野谷によるお時と繁蔵一の子分・勢力富五郎との二役早変わり、厄払い坊主による客いじりなどで笑いの要素を増幅させ、本編と平行して結城孫三郎と岡泉名が操る人形が演じる家庭内暴力のドラマを加えて、物語を現在につなげた。書き加えた冨五郎が籠城するシーンは連合赤軍の浅間山荘事件を彷彿させ、時代性にも目を配っている。ただ、その過程で「笹川の花会」というミステリアスな仕掛けが見えにくくなった。死に体の笹川が催す大花会、それを飯岡一派が準備しているのはなぜか? 初演戯曲ではその謎解きがあったことを戯曲読んでようやく分かった。
多分、様々な読み込み、読み解きができる舞台だろう。だが、ここでは強引に「物語についての物語」として読んでみることにした。人には物語が必要だ。それが生きる原動力になることもあり、逆に悲惨な真相から目を背け、自らを守る盾ともなる。この作品の下敷きになった「天保水滸伝」も物語だ。血塗られたヤクザ同士の暴力を、平手造酒というヒーローをこしらえ、善悪を単純化することで娯楽にし消費した。
1960〜70年代のアングラ演劇も様々なラディカルな物語を紡ぎ出し、叛乱の時代≠フ観客に熱く指示された。だが、それは諸刃の剣でもある。物語を意図的に操ろうとする者が現れたとき、それはやすやすと人々の間に感染していくかもしれない。櫓の上から姿を現さない助五郎はまさに、そうした危険なゴドーなのではないか。人形の母親の物語を無害に作り替えて微笑む女たちの背後から無言で立ち現れた白ずくめの男たちに姿に、この国の不幸な未来が一瞬重なって見えた気がして背筋が寒くなった。(敬称略)
期せずして60年代から70年代初頭のアングラ芝居が同時期に上演され、主題にも共通項があるという因縁めいた舞台が下北沢と池袋で展開中だ。
ひとつはスズナリで上演中の流山児☆事務所「楽劇天保水滸伝 チャンバラ」。
「山元清多・斎藤晴彦メモリアル」と題して、5年前に亡くなった劇作家・脚本家の山元清多と昨年急逝した俳優・斎藤晴彦の追悼公演としている。
演出は黒テント出身で山元清多の愛弟子・鄭義信。企画は流山児祥。
物語は笹川繁蔵と飯岡助五郎、房州の2人のヤクザの大利根河原での決闘に材をとったもので、講談でおなじみの助っ人・平手造酒(井村タカオ)も不敵なニヒリストとして登場する。
大利根河原の決闘で勝利した笹川一派だが、助五郎は十手持ち。権力の手下でもある。お上の威光には繁蔵もそれ以上歯向かえない。繁蔵の子分は散り散りに。
それから数年、飯岡一派が関八州大目付から任された利根川の治水と花会の準備を進めているところへ、 繁蔵が戻ってくるという噂が広まる。
それを聞いた助五郎の子分、成田の甚三(服部吉次)が策謀をめぐらし、繁蔵一家の根絶やしを狙う。
この主旋律と、糸あやつり人形座の結城孫三郎と岡泉名が演じる現代の親子の愛憎物語が並行して描かれる。
冒頭の大チャンバラシーンは、8分遅刻したため見られず残念。
次の場面、勢力の富五郎(塩野谷正幸)のプロレスシーンから。
富五郎は繁蔵の一の子分。繁蔵を殺され、助五郎への復讐を誓っている。迎え撃つ甚三。
ヤクザ両派が相打つ復讐戦の行方は……。と、まあ表向きはヤクザ同士の争いを戯画化したもので、ストーリーも展開も不条理でよくわからない。
黒テントで初演されたのは1972年。
前年には千葉・三里塚で第二次強制代執行が行われ、死者・負傷者が多数出ている。またこの年2月には連合赤軍によるリンチ殺人という凄惨な事件が発覚している。
この戯曲もその影響を受けていることは確かだろう。
舞台装置の櫓(やぐら)は三里塚の農民・学生の砦とも見えるし、若者たちが血を流すのをほくそ笑んで見ている成田甚三は公権力の親玉とも見える。
さらに甚三を前面に出し、自分は決して姿を見せない飯岡助五郎は日本の無責任体制の象徴ともいえるある人物を想起させる。
この作品の初演の翌年にはヤクザたちの抗争に名を借りて「天皇の戦争責任」をも射程に入れた映画「仁義なき戦い」が封切られる。次々に死んで(殺されて)いく若者たちを尻目に、責任を回避し、卑怯未練に君臨し続ける山守親分は昭和天皇の戯画であることは、天皇の戦争責任を追及し続けた深作欣二、笠原和夫という反権力の闘士の共同作業であることから見ても容易に理解できる。
その「仁義なき戦い」の前年にすでに山元清多は舞台で天皇の戦争責任を問うていたのだ。
山元の戯曲を解体・再構築した鄭義信はさらに3・11後の日本をも投影する。
舞台背景のオブジェは第五福竜丸が被爆した事件をモチーフにした岡本太郎の「明日の神話」の色使いと酷似している。311直後、原発爆発の絵を貼り付けられた「明日の神話」。
秘密保護法、集団的自衛権、憲法9条改悪……。
絶望的とも思える日本にいくばくかの希望はあるのか。あるとしたらそれは何か。
不吉な爆音が不安の象徴ならば、希望の象徴は…。
狂言回しは、雲水姿の坊主に身をやつした三人の六蔵(イワヲ、宮崎恵治、里見和彦)。歌、客いじりは鄭義信得意の観客サービス。塩野谷正幸が富五郎と女形お時の二役を演じて相変わらずパワー全開。お由を演じた坂井香奈美、お鶴を演じた阿萬由美ら流山児☆事務所生え抜きの女優がぐんぐん力をつけて舞台を引っ張っている。次代のスター・五島三四郎の清新な演技もいい。阪本篤(温泉ドラゴン)は古巣に客演、のびのびと演じていた。
いかにもアングラ劇らしく、肉弾相打ち、パワフルで不条理で笑いに満ちた舞台。
2014年10月「どんぶりの底」、11月「青ひげ公の城」に続いて、本当に多くの人たちが「わたしたち劇場」においでくださいまして、まことにありがとうございます。とにかくノンストップで奔り続けます。
初日乾杯は元さんの奥さんの女優:稲葉良子さん。「若い元さんの魂が帰ってきた」「鄭さんの力で、隣の兄さん、姉さんの物語になっていた」ふいに、涙が流れた。嬉しかった。鄭さんも言っていたが、「チャンバラ」は元サン、晴彦さんにこそ観てもらいたかった作品である。2ヶ月間、元さんの言葉と格闘し、≪現在のドラマ≫に作り上げた鄭さんの「演劇愛」に感謝。
「チャンバラ」には、40年間の、わたしたちといろんなヒトの「愛」が詰まっている。元気に、あと10ステージ全力で突っ走ります。
ふらりと、下北沢ザ・スズナリまでおいで下さい。
待ってます。オモシロイです。
【最新前売情報】
本日:18(日)残席完売 ※当日券は13時より発売します。
18時より小野越郎津軽三味線ライブ(大いに余裕アリ) 1500円。
19(月)残席僅少:完売近し ※当日券は18時より発売します。
20(火)余裕アリ→オススメ
21(水)昼:大いに余裕アリ→超オススメ。
夜:残席僅少:完売近し
終演後:アフタートーク(ゲスト:新井純)
22(木)大いに余裕アリ→超オススメ。
なお、予約は開演の2時間前まで受付中です→https://www.quartet-online.net/ticket/chanbara2015/entry… … …
流山児★事務所創立30周年記念公演〜山元清多・斉藤晴彦メモリアル1月公演@下北沢ザ・スズナリ 1月17(土)〜25(日)11ステージ
「チャンバラ」(作:山元清多 台本演出:鄭義信 音楽:諏訪創)
ついに、出来上がりました。オモシロイです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本日:17(土)14時初日の幕が開きます。
2015新春の演劇界を震撼させる娯楽大作です。
上演時間は2幕:2時間40分(休憩10分)
【最新前売状況】
17(土)前売完売、当日券は13時より発売します。
18(日)残席僅少 18時より小野越郎津軽三味線ライブあり1500円。
19(月)残席僅少
20(火)余裕アリ
21(水)昼:大いに余裕アリ
夜:余裕アリ アフタートーク(ゲスト:新井純)
予約は今すぐ、開演の2時間前まで受付中です→https://www.quartet-online.net/ticket/chanbara2015/entry?urd=8xt0GDiyl9 … …
13(火)。朝から劇団員&出演者総出で仕込み。音響、舞台、照明、衣裳、小道具といつものように各班に分かれてテキパキと作業。
日本一のスタッフワークも出来る劇団!と,いつものことだが思う,仕込み初日である。スズナリに巨大な「チャンバラ」のセットが立ち上がった。凄い!!
・・・・・・・・・
そんな夜、防衛省前で行われた「辺野古基地の建設強行に抗議する」集会。
大手メディアがほとんど無視するなか東京新聞だけが一面で報じている。
・・・・・・・・・
あ、流山児★事務所ワールドツアー2015『義賊☆鼠小僧次郎吉』韓国ソウル公演情報解禁です。「チャンバラ」が終わったら即、「鼠小僧」の稽古に入ります。
2月23(月)にソウルに飛びます。2月26(木)〜3月1(日)の4ステージのみ。
ソウルの劇場街:テハンノ(大学路)@芸術空間SM。
20時開演、日曜:16時開演。
→http://www.ryuzanji.com ぜひ、ふらりとソウルへおいで下さい。来週から前売開始ですよ。でもって、3月5(木)〜8(日)は台湾国際芸術祭@国立劇場実験劇場
前売は全て完売です。
・・・・・・・・・・
発売中の演劇雑誌テアトロ2月号(900号)「今月選んだベストスリー」に『青ひげ公の城』が選ばれている。演劇評論家・歌人の林あまり氏の劇評である。「今回のパワーは圧倒的だった」「美加理の透明感、毬谷友子の歌と演技に見惚れるばかり」
ありがとうございます。
ちなみに、私の原稿も掲載されています。ぜひ、書店でお求め下さい。テアトロは900号、80年の歴史か。
・・・・・・・・・・
14(水)朝から病院、血糖値正常、とりあえず、T病の薬の服用をやめることになった。よかった、これで持病の心臓の薬だけ。ま、それだけでも4種類あるけどね。
夜、スズナリでは「チャンバラ」明りあわせが始まった。
まず、サウンドチェックと踊りの場当たり。
で、トップシーンの壮絶なる殺陣シーン。
小野さんの津軽三味線がうなり創のドルサイナが吠える。
かっこいい。明日もじっくり明りあわせ1日中である!鄭さんも張り切っている。
読売新聞夕刊に「チャンバラ」の記事が大きく掲載されている。
わたしの写真付きで。「アングラ演劇、若者に伝える」「流山児★事務所のチャンバラ」
・・・・・・・・・・・・・
15(木)雨のトーキョー3日目のスズナリである。
滅茶苦茶な「戦争する国」の、15年度膨らむ防衛予算に続いて、完全なる歴史改竄=ファシズム国家への道を歩き出している安倍ヒットラー、なんとしてでも止めなくては!!「自民党は14日、国際情報検討委員会などの合同会議を党本部で開き、慰安婦問題や南京事件などで史実と異なる情報が海外で広まっている現状を踏まえ、日本の立場を正確に発信する新型「国際放送」の創設を検討する方針を確認した。」(産経新聞)
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様々なメディアにも情報が露出して、ここへきて、チケットが動き出しました。
予約はお早めに。
★「チャンバラ」前売最新情報★
17(土)残席僅少:完売近し
18(日)残席僅少:完売近し
19(月)残席僅少
20(火)余裕アリ
21(水)昼:大いに余裕アリ
夜:余裕アリ アフタートーク(ゲスト:新井純)
22(木)〜25(日)は混雑が予想されます、予約は今すぐ。
前半とくに21(火)・22(水)昼夜の3ステージがオススメです。
※当日券は必ず発売します。開演の1時間前から。
上演時間は2幕:2時間40分(休憩10分)
※予約は→https://www.quartet-online.net/ticket/chanbara2015/entry… … … … … … … … …
22(木)〜25(日)は混雑が予想されます。前半においで下さい。
※付録です→【予告編Part1】@下北沢スズナリにて1/17 流山児★事務所「チャンバラ」coming soon!@kanamisakai: https://vine.co/v/ODtYpe0ZYdu ”