【様々なる劇評その5】−TWITTER・facebookより。
●下北は、以前の賑わいを取り戻していた。スズナリで流山児

事務所の『ヒme呼』を観劇。前席の女性が帽子を被っていたので文句を言いかけたが、グッと我慢。芝居が始まると脱いでくれた。礼儀正しい。ところが彼女の髪の毛はじわじわと膨らみ、体積的には帽子以上に成長。それが文句なく羨ましかった。
(辰巳 琢郎:俳優)
●邪馬台国を舞台に今の物語が展開してく。恋にサステイナブルに、もう、何でもありで面白かった。山像かおりさんが、いや卑弥呼があんな姿になるとは 笑。プロジェクションマッピングも素敵。突然始まる換気タイムでの塩野谷正幸、流山児祥のお二人、30年前を思い出して痺れました。(Ichiba)
●流山児★事務所公演『ヒ me 呼』@ザ・スズナリ。冒頭から一気につかまれ、観る者の予想を遥かに超えてくるトンデモない展開がもう楽しい。出番は少ないが、強烈なインパクトの山像かおりさんと、換気タイムに登場する流山児祥さんが場面をさらって楽しさ倍増の約130分。
流山児★事務所の公演を観始めてから注目していた山丸莉菜さん。今年3月の『彗星の一夜』のリーディング公演以来(4月の本公演は僕の観る日が中止に)の生での拝見だったが、山像かおりさんと息の合ったところを見せ、実に伸び伸びと演じていたのが良かった。次回作も楽しみ。(小原雅志)
●流山児★事務所『ヒme呼』観た!
コロナ含めた諸々の嫌なニュースを笑い飛ばすような痛快さ、それに伴うバカバカしさと信念、全てが好みで観たいものを漸く観れたって感覚になった
正直何言ってんのかわかんねえみたいな瞬間大量にあったけどそれすら愛おしかった
マジで良いものを観れた。(おざきまお)
●流山児★事務所公演「ヒme呼」千秋楽。3部族がいがみ合う古代邪馬台国に未知の感染症が広まる。その正体は「恋」。
とはいえ恋だけで融和が進むはずもなく、グッチャグチャの紆余曲折を経て「ま、いっか」的に踊りながら大団円を迎える。原作 しりあがり寿 演出 天野天街。あっという間の2時間。(putumiho)
●10月2日
みてきたー!!
はっぴーでサステナブルなラストが好き、、
楽しかったー!(苑子)
●『花札伝綺』を観たのが、流山児事務所公演との出会い。以来通っている。今回も歌や踊りや衣装やセット照明の美しさ、ストーリーの深さ面白さ、独特の世界観にすっかりはまり、2回目を観てきた。花札伝綺で印象深かった山丸莉菜さんが今回も大活躍、嬉しく頼もしかった。(卯月なな子)
●ちゃんと言っときます流山児事務所、『ヒme呼』ガン泣きしました。今年かるがも団地以来のガン泣きです。幸せすぎる。
(ハマチのサヤ)
●お陰で黒蜥蜴が見れなかったが「ヒme呼 」は30日晩で良かったね。流山児らの喋りで、あの舞台の持つ外殻構造、学生運動に求めていたものが何であったか、分かったから。(二度寝仙人)
・●ザ・スズナリで流山児★事務所
『ヒme呼』(約2時間15分)。
温泉浸かって
浴衣に着替えて
のんびり気分で眺める
昭和30〜40年代の
お盆興行の喜劇映画のような作品。
【追記】
終盤に登場する
卑弥呼のアレを目にして
『8時だョ!全員集合』の
ジャンボマックスを想起。
心の中で思わず喝采♪(アシストどんぶり)
●流山児★事務所の『ヒme呼』はスズナリの穴蔵感が完全に邪馬台国の洞穴としてフル活用されており統率されたカオス空間を巨大卑弥呼と盆踊りで綺麗に締めるとても楽しい舞台でした 行ってよかった 明日まで 配信あり!(葛)
●先日スズナリで拝見しました。学生のころ渋谷のジャンジャンで寺山修司の作品を観た流山児★事務所のエネルギーを思い出しながら、林さんの存在感にうっとりしてました。始まりと〆のキーポイントパッチリで楽しい2時間10分でした。(宇津裕子)
●流山児★事務所『ヒme呼』二度目の観劇。卑弥呼の死後、部族の対立がつづく邪馬台国では、奇妙な病が流行し…。コロナ禍の今だからこそ観たい、ハートフルな物語でした。恋する乙女、イヨ役の山丸莉菜さんが魅力的。後日配信があるようなので、そちらもぜひ。(秋月祐一)
●『オケハザマ』以来3年ぶりとなるしりあがり寿さん描き下ろし新作。
舞台は卑弥呼の墓の中という設定で、全体が岩で覆われている。
登場するのは卑弥呼の支配下にあった、ヒ族、ミ族、コ族の面々。それぞれ、火、水、木を司っていて、衣裳も赤、青、緑を基調としたものになっていて分かりやすい。
決して交わることのなかった彼らに突如蔓延するのが感染症ならぬ恋の病。それまで「恋」という概念すらなかったが、種族の違いを超え、一組、また一組と陽性者が現れていく。このあたりはもちろん新型コロナウイルスを踏まえたものとなっていて、現在の状況を軽やかに笑い飛ばしてる。
歌や踊りもあり、映像も相変わらずの素晴らしさ。そして終盤には『オケハザマ』に今川義元の巨大人形が登場したのと同様、卑弥呼の巨大人形が登場。最後はシェイクスピアも顔負けの大団円で、何とも言えない幸福感に包まれた。
“推し”の山丸莉菜さんは現代パートでは温泉にやってきたカップルを演じていて、「〜すぎて草。むしろ大草原」といったらしからぬボキャブラリーを披露。一転、古代パートではツインテールはそのままに、次期女王でありながらミ族のイズミとの恋の病にかかるイヨを演じる。原始的な恋の衝動が伝わってきてよかった。
休憩はないが、途中で2回の換気タイムがあり、流山児祥さんが登場。
2回目は流山児さんとは45年の付き合いとなる塩野谷正幸さんとのやりとりが面白かった。
詳しい感想は初日の記事に譲るとして、火と水と木が合わさって温泉となるくだりはやっぱり感動的。この作品では性別の垣根も超え、部族の垣根も超えて一つになるわけだけど、その前に族長たちが地獄へ向かうというのがちょっと切ない。まぁでも今の日本もまず指導者の古い体質から変えていかないとねー。(法水堂)